【バカとつき合うな】キンコン西野亮廣さんのすごいと思うところ

【バカとつき合うな】キンコン西野亮廣さんのすごいと思うところ 本の感想
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「よくそんなこと言えるなー」

ということを、堂々と言える人たちがいます。キングコングの西野さんとホリエモンこと堀江貴文さんはそんな人間でしょう。

 

西野さんの著書『革命のファンファーレ』を読んで以来、「すげー頭の良い人だなー」と驚いてしまった私は、西野さんの新刊が出るたびに手に取っていました。

 

西野さんと堀江さんの共著『バカとつき合うな』も、当然ながら読みました。「ウンウン」とうなづきながらも、違和感がフツフツと湧き上がっていたのが数ヶ月前。ようやく言語化できるようになりましたので、この記事にてちょこっと違和感の理由を書いていきたいと思います。

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バカとつき合うな(でもバカからは知名度をもらおう)

「バカとつき合うな」

これについては完全に同意します。バカとつき合ってもいいことないですからね。西野さんにしろ、堀江さんにしろ、つき合っている人は、頭のいい人たちばかりでしょう。(知らんけど)

 

でも、待てよ、と。西野さんや堀江さんを有名にしたのはなんなのだろう?と。

 

それはテレビです。西野さんも堀江さんもテレビで有名になった人たちです。西野さんは『芸人』ですからテレビへの憧れがあったはずです。堀江さんはテレビ局を買収しようとしたくらいですから、テレビが好きなはずです。ようは2人ともテレビ好きな人たちなんですね。

 

じゃあテレビって、頭の良い人向けの番組と、バカな人向けの番組、どちらが多いでしょうか?いうまでもなく後者でしょう。「バカとつき合うな」と言いつつ、2人ともテレビとは深い関係にあったりします。

 

でも待てよ。西野さんは頭のいい人向け用の番組をつくりたかったのかもしれません。では、西野亮廣さんが力を入れていた『はねるのトびら』という番組はどうかというと・・・はい、完全にバカ向けのテレビ番組です。たしかに西野さんは周りの優秀なスタッフ、そして優れた笑いの技術を持つ芸人さんに囲まれていたのでしょう。周りの人はバカではありません。でも西野さんが作っていたものは、バカむけのコンテンツでした。西野さんの初期のキャリアを支えてくれたのは、はねるのトびらを毎週見てくれた人たちです。

 

「バカとつき合うな」

 

ひびきますねぇ。

 

西野さんは他の著作の中でこのような発言をしています。「変化を受け入れない人たちはファンではない」と。この言葉もひびきますねぇ。「はねるのトびらの時の西野さんが好きだった」というような、初期の西野さんを支えてくれた人たちをバッサリ切っていく言葉。ひびきます。

 

西野さんはバカとはつき合わない。でもバカによって支えられていた。このなんとも言えない感じが、「バカとつき合うな」を読んだ時に感じた違和感の正体でした。

 

ちなみに堀江さんも西野さんと同じような感じで、キャリアの初期をバカに支えてもらっています。

  1. ライブドア起業後、しばらくはウェブ制作の業務を行なっていた
  2. 事業の拡大を狙いさまざまな事業を始めた
  3. しかしどれも今ひとつうまくいかない
  4. そこで、堀江さんは「インターネットはすごい!」というくらいの知識しかないバカをターゲットに、サービスではなく会社自体を売ることにした
  5. そのためにメディアに盛んに露出し、知名度を高めていった
  6. 知名度を広めて情報リテラシーの低い人々に、ライブドアの株を売ろうとした
  7. しかし情報リテラシーの低い人たちは所得が少ない人が中心だし、株取引自体をやったことがない人がほとんど
  8. そんな人たちにも株を買ってもらえるように、株の単価を安くする「株式の100分割」という手法をとった

詳しくはこちらの本を読んでみてください。

 

私は西野さんも堀江さんも嫌いではありません。むしろ好きです。この2人のなにがいちばん好きなんだろーということを考えていくと、やっぱり『強さ』なんですよね。

 

私はバカは好きではありません。でも仮に、バカに支えてもらって自分のキャリアがあるのであれば、「バカとつき合うな」なんてことは口が裂けても言えません。しかし、彼らには言えます。そして「バカとつき合うな」という過激なタイトルをつけて、「おれ、バカじゃねーし」と錯覚しているバカ相手に本を売っていきます。(基本的に、頭のいい人はこんな本読みません)

 

「バカとつき合うな(でもバカ相手に商売するよ)」。

 

自分にない強さを持っている人。だからこそ「すげー」と感じるのだなぁと。以上!

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