上念司さんの『経済で読み解く日本史 室町・戦国時代』を読みました。自国通貨を発行せずに、通貨を輸入するとそうなるのか・・・ということが学べました。
今の日本は日本銀行が通貨発行権を持っています。
しかし、当時の室町幕府にはそんな機関がありませんでした。ですから、自国通貨として支那の通貨を輸入して使っていたのです。通貨を輸入すると聞くと変な気がしますが、当時は銅銭を通貨として輸入していたのですね。
で、支那からお金を輸入していたのが、なんと寺社。お寺や神社が貿易を担っていたのです。というのも、支那に仏教を学びに行った僧侶がついでに貿易を・・・むしろ本業が貿易というくらいに活動をしていたそうです。
ということは、今でいう日本銀行のような力を、寺社勢力が持つわけです。宗教とお金が結びついたということです。
そしてその潤沢なお金を使って政治権力とも結びついていきました。政治と宗教が絡まっていったのです。
おもしろい!そんな本でした。
読書メモとして簡単に動画にしています↓↓↓
コメント