本日も「Gallagher Note」をお読みいただきありがとうございます。
こんにちは、福山です。
リリー・フランキーさん著の長編小説、「東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜」を読みました。
今から10年前に出版された本で、ドラマ化、映画化、そして本は200万部突破とまさに売れまくった本です。
当時は特に読書週間とかなかったし、リリー・フランキーって外人の作者なのになんで東京タワーなんだろ、なんでオカンとオトンなんだろと思ってた気がします。
「外人じゃないやん、おっさんかいー」とつっこんだのは私だけじゃないはず。
と、今日はこの本を読んだ感想などを徒然なるままに書いていこうかと思います。あ、ちなみにこの本はリリー・フランキーさんの自伝ね。
なんかかっこいい男「リリー・フランキー」
リリー・フランキーさんは1963年生まれの今は51歳で職業はマルチタレントです。
イラストレーター、エッセイスト、小説家、絵本作家、デザイナー、ミュージシャン、俳優、と様々な顔を持つ人なんですね。
福山雅治さんとも仲が良いようで、福山さんの主演の映画「そして父になる」にも出演されてまし、ガリレオでも野球の監督で出演していました。(→「そして父になる」を観て感じた時間とお金、そして家族
生まれは福岡県で過ごし、高校は大分県、そして大学からは上京して長いこと1人暮らしており、その生活費はすべて母親が出してくれたそうです。
脱力系男子!?
リリー・フランキーさん、とても脱力している。彼の動画をyoutubeで見てもいつもゆるりとマイペースな気がします。
哀愁漂う目と、優しくて渋い声はなにかひきつけるものがありますね。
ちなみに趣味は「寝ること」らしく、それでよく遅刻するんだとか。怒られないのかな?
それとも、それでも愛されるキャラなのかな。
タモリさんや芸人の矢作さんと同じような匂いがしますね。
この本、泣くよ。男なら少なくとも泣くよ。お母さんいる人なら泣くよ。
母親に迷惑をかけたとか、感謝してる人なら必ず胸にくるものがあるんじゃないかな。
私は涙が出てしまいました。
それに読んでると嗚咽をもたらすくらいに、母親の愛を感じたし、それは多くの母親が子に捧げるものなんだろうなとも思いました。
その母親の子供に対する愛を感じとると、母親の気持ち、そして自分の馬鹿さ加減が相まって吐き気のようなおもいものをお腹に感じました。
たしか文章中に「この街(福岡の地元)には特にすごい人もいないし、人生を楽しそうにしている人はいない。それは私の母も例外ではない。しかし母は自分の楽しむ分まで私に分けてくれているんだ。」みたいな文章があったのですが、そこでもう涙が出てしまいました。
私の母は子育てに仕事に本当に大変だったと思います。
それはもう多忙な日々が何十年も続いたと思います。それでもしっかりと3人まで育ててくれました。
きっと自分のやりたいことも犠牲にしたし、睡眠時間とかもたくさん削ったと思います。
それでも母親は「子供たちがみんな育ってくれて嬉しい」って言うんだよね。
この優しさはいったいなんなの!?
母親のこの愛情を私は理解できているだろうか?
男にはわからない感情なのかな。
女ならわかるのかな。
それとも子どもを産んだ母親しかわからないのかな。
リリー・フランキーさんの母親は「がん」になってしまいます。
息子のために働き続け、気がづくとがんになっていたのです。
母親が病気になった時の子どもの反応は、どれも同じような反応をとるのかもしれません。
だからこそ、すごく共感できました。
そしてリリー・フランキーさんの母親への愛情はとてつもない強さを感じました。
この本を読むことで、自分に素直になれると思います。
母親が生きている人で、まだ十分に母親の愛情を理解してなくて、感謝できていないならば、絶対に読むべきです!
私たちは両親にちゃんと言葉で伝えなきゃならないことがたくさんあるはずです。心で思うこともいいけど、それを発することはもっと大切だと思います。
まとめ
読んでない人はすぐさま読むべし。早くに読んだ方がいいよ。
リリー・フランキーさんの文章力もとっても素晴らしく、本が苦手って人にもすらすら読める文章だと思いますよ!!