「やりがいのある仕事・・・」
こういう言葉をよく聞きます。そういうことをいう人は今の仕事にやりがいを感じてないのでしょう。
でもよくよく考えると、やりがいがないどころか、やる意味さえない仕事が多いのではないでしょうか。これは誰も口に出せないのですが、
その仕事ってある意味あるの?むしろないほうがいいんじゃね?
と。
今でいうと、公務員の事務仕事とかそうではないでしょうか。AIに代替可能でも、職員を削るのが嫌だから人がやっている、そんな仕事も多いと思います。
他にも古文の先生とかもそうではないでしょうか。「古文を学ぶことで日本の文化を!」とかいう反論が来るのですが、日本の文化って古文だけじゃないですからね。なぜ古文を学ぶ必要があるのか?STEM教育が叫ばれている今の時代、古文の必要性はどんどんなくなっています。
それに、日本の文化を知るのが大事なら、理系学生でも地理じゃなくてがっつり日本史をやったほうがいいですよね😅
私が就職活動をしていたころ、説明会などでは採用担当の方が「企業の存続理由は雇用を生み出すため!」とか言っていました。でもそれはすごく疑問なのですね。
ライバル企業がいないのであれば、その考えもいいと思います。でも実際はどの企業もライバル企業だらけ。そんな中で企業を拡大していくということは、ライバル企業を潰していくということであり、雇用を生み出しているのか、リストラ社員を増やしているだけなのか分からないのですね。
まー、これが資本主義のジレンマというやつでしょう。
- 自社拡大→他企業のリストラ人材を増やす
- イノベーションで生産性を拡大させる→人がいらなくなるのでリストラ
「企業は雇用を生み出すんや!」というのは戦後の焼け野原状態では当てはまる言葉でしょうが、今の時代は全然当てはまりません。
モノが溢れる時代において必要な仕事って何?
状態なのが今でしょう。
その点、アップルなんかはすごいですよね。全てのクリエイターがより良い作品を生み出せるためのツールを!という感じで仕事の意味をもたらせています。実際、
- iPhoneで写真をバンバンとる人が増えた
- iPadで絵を描けるようになった
- Macで映像編集や音楽編集もできるようになった
と、クリエイティブなことをしなかった人でさえ、今では誰でもがクリエイターになれます。全人類の創造性をカタチにするツールをアップルは提供しています。やりがいがある仕事そうですね。
GAFAなどの会社に入ることができない平々凡々な私たちは、廃棄されるくらいにたくさんの商品を作ったり、不摂生で太りまくった人のためにダイエット薬を開発したり、名著と呼ばれる本を薄めてビジネス本にしたり、掃除機の吸引力を20%高めたり・・・と、「それってなんの意味があるの?」という仕事に精を出さなきゃいけないわけです。
でもまぁ、ここまでくると「そもそも生きる意味なんかないよ!」というしかありません🤔私たちは所詮、動物。次の世代にDNAを提供する遺伝子複製マシーンでしかないのです。科学は私たちに絶望的な答えを提示します。
そんな世の中でどう生きるのか・・・?やはり今の時代、人々の生きる指針を示す哲学が必要なのでしょう。カルトにハマる人たちの心理も分かります。なにか信じるものが欲しいのです。
そんなことを思いながらぼんやりこの本を読んでいます。
それでは!
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