実家の物置を整理していたら、石油ファンヒーターと石油ストーブが出てきました。置いておいても仕方ないのでフリマで相場を見ると、中古でも意外と値がついています。出品したら2日で売れました。

問題はここからです。発送しようとしたら、大手配送業者にことごとく断られました。
この記事は、使用済みの石油ファンヒーター・石油ストーブをフリマで売ったのに発送方法が見つからない、という状況を解決するために書いています。配送3社の引受可否、佐川急便への電話の仕方、灯油の抜き方、梱包手順、送料の実費テーブル、損益計算、フリマアプリごとの操作手順まで、判断に必要な情報を一通りまとめました。
この記事について知っておいてほしいこと
記事中の佐川急便での発送は、筆者が自分の担当営業所に電話で確認を取り、実際に引き受けてもらえたケースの話です。佐川急便は営業所ごとに判断が異なるため、すべての営業所で同じ対応になるとは限りません。ご自身の担当営業所への事前確認が必須です。 この注意点は記事全体を通じて前提になるため、以降では繰り返しません。
〈30秒まとめ〉
- ゆうパック・ヤマト → 使用済み(中古)は不可。 佐川急便に事前相談するのが唯一の現実的ルート
- 佐川急便を使うため、フリマの匿名配送は使えない
- 「佐川急便で元払い・個人名での発送」が唯一の現実的なルート
- 灯油抜きはタンクだけでは不十分。 本体内部の残油処理まで必要
- 出品前に送料を確認して損益計算する。 送料込みで出品すると赤字になるケースがある
- 送れない場合は買取・粗大ごみに切り替える
なぜ中古(使用済み)の石油ファンヒーター/ ストーブは断られるのか
理由はシンプルで、「残油の存在を否定できない」からです。
日本郵便の公式FAQには次のように書かれています。
一度でも燃料を入れて使用したものは、内部に燃料が残り、他の荷物を汚損するおそれがあるため、引き受けられません。
出典:日本郵便公式FAQ https://www.post.japanpost.jp/question/155.html
灯油は消防法上の危険物第四類(引火性液体)に分類される第二石油類です。引火点はガソリンより高い40〜60℃程度ですが、揮発して他の荷物に浸み込めば発火・爆発リスクにつながります。給油タンクを完全に空にしても、本体内部の受け皿やノズル周辺に灯油が残るため、配送業者側は「安全を確認できない」という判断をせざるを得ません。
これは配送業者がいじわるをしているわけではなく、万が一の事故を防ぐための合理的な規定です。理解した上で、対応できる選択肢を探しましょう。
参考(公式)
- 日本郵便:石油ストーブはゆうパックで送れますか
- ヤマト運輸FAQ:エアコンやヒーターなど冷暖房器具は送れますか?
- 佐川急便:発送できないもの(引火性物質)
【前半】最短で発送するためのロードマップ

「もう売れてしまった。とにかく送りたい」という人のために、最短ルートだけを書きます。背景情報・比較・体験談は後半にまとめてあります。
ステップ1:佐川急便の担当営業所に電話する

ゆうパックとヤマトは使用済みの石油暖房器具を引き受けていません(詳細は後半の「配送3社の可否まとめ」)。個人発送で事前確認の候補になるのは佐川急便です。
担当営業所は「佐川急便 営業所」と検索すれば確認できます。
電話で伝える内容
「中古の石油ファンヒーター(または石油ストーブ)を送りたいのですが、取り扱い可能でしょうか。灯油は取扱説明書の手順で抜いてあります。サイズは3辺合計で◯cmくらい、重さは◯kgくらいです。」
これだけで十分伝わります。「引受可能」と言われたら、対応者の名前と日時を控えておくと、当日ドライバーとの認識ズレを防げます。
「引き受けられません」と言われたら、無理に交渉せず次の手段に切り替えてください。後半の「送れない場合の出口」で選択肢を整理しています。
売れてから電話してNGだった場合、買い手にキャンセルを頼むことになります。確認が取れたら、商品説明欄に「佐川急便で発送予定(事前確認済み)」と書いておくと買い手も安心します。
ステップ2:灯油を抜く(タンクだけでは足りない)
*イラストは例です。残油処理は取扱説明書に従ってください。

給油タンクを空にしただけでは不十分です。本体を傾けると受け皿から灯油がにじみ出てくる――筆者も最初にこれで失敗しました。灯油は本体の複数箇所に残ります。
- 給油タンク内
- 本体内部の受け皿(タンクを外した後も残る)
- 芯・バーナー周辺(石油ストーブの場合)
- ノズル・パイプ内(石油ファンヒーターの場合)
最も確実なのは、取扱説明書の「残油処理」または「しまい方」の手順に従うことです。 取説が手元にない場合は、メーカー公式サイトで型番を入力するとPDFが入手できることが多いです。型番は本体の背面や底面のシールに記載されています。取説がどうしても見つからない場合は、メーカーのお客様相談窓口に電話して、型番を伝えた上で残油処理の方法を直接確認してください。
おおまかな流れ(必ず取説で自分の機種の正確な手順を確認してから実施すること)
以下は「全体像をつかむための概要」です。ネジの位置、分解手順、空焼きの可否と方法は機種ごとに異なります。この概要だけを見て作業せず、必ず取説の手順を優先してください。
石油ファンヒーターの場合(コロナ・ダイニチ・トヨトミなど)
- 運転停止後、本体が十分に冷めるまで待つ
- 給油タンクを取り出し、タンク内の灯油をポリタンクに戻す
- 本体側の受け皿に残った灯油を、スポイトで吸い出す(ダイソーの「醤油チュルチュル」が先端が細くて使いやすい)
- 機種によっては底面・背面のネジを外して内部の受け皿にアクセスする必要がある(取説の「残油の抜き方」に図解があることが多い)
- 油フィルターがある機種はフィルターも取り外して拭く
- 吸い出しきれない微量の灯油は、キッチンペーパーで吸い取る
- 屋外の日陰で風通しの良い場所に数日置いて乾燥させる
石油ストーブの場合(アラジン・トヨトミ・コロナなど)
- 運転停止後、本体が十分に冷めるまで待つ
- 給油タンクを取り出し、タンク内の灯油をポリタンクに戻す
- 本体側の受け皿に残った灯油をスポイトで吸い出す
- 芯に灯油が染みているため、空焼き(タンクを外した状態で点火し、芯の灯油を燃え尽きるまで燃焼させる)を行う機種が多い。空焼きの手順・要否は必ず取説で確認すること。取説の確認なしに空焼きをしないでください
- 完全に消火した後、屋外の日陰で風通しの良い場所に数日置いて乾燥させる
作業上の注意
- 作業は必ず屋外または十分に換気した場所で行う
- 火気を絶対に近づけない
- 空焼きを行う場合は屋外で、周囲に可燃物がない場所で行う
抜いた灯油の処分
購入したガソリンスタンドや灯油販売店に持ち込んで処分方法を相談してください。可否や費用は店舗ごとに異なるので、事前に電話で確認するのが確実です。側溝・排水口・トイレには絶対に流さないでください。 重大な環境汚染や事故につながります。
ステップ3:梱包する

残油を完全にゼロにすることは証明できません。だから梱包で「万が一漏れても外に出ない」構造を作ります。
以下は佐川の営業所から特段の梱包指示がなかった場合に、筆者が安全マージンを取って独自に行った方法です。 営業所から梱包方法の指示があった場合はそちらを優先してください。
必要な資材
すべて100均(ダイソー・セリア)またはホームセンターで入手できます。
| 資材 | 具体的な商品名・選び方 | 目安費用 |
|---|---|---|
| ポリ袋(45L)×2枚 | ダイソー「半透明ゴミ袋 45L」など。本体を丸ごと包めるサイズ | 100〜200円 |
| プチプチ(エアキャップ) | ダイソーに小ロールあり。本体全体を1周半巻ける長さ | 100〜200円 |
| 透明の梱包テープ(OPPテープ) | セロハンテープでは弱い。OPPテープを使う | 100円 |
| キッチンペーパー | 拭き取り・ダンボール内の吸水材を兼用。1ロールあれば十分 | 100円 |
| スポイト | ダイソー「醤油チュルチュル」(調理コーナー)。残油の吸い出しに使用 | 100円 |
| ダンボール | 元箱があれば理想。なければホームセンターで同等サイズを購入 | 150〜300円 |
| 「この面を上に」「こわれもの」シール | ダイソーに売っている | 100円 |
梱包費用の合計は500〜1,000円程度です。
手順
- 残油処理と乾燥が終わった本体を、プチプチで全体を包む
- ポリ袋(45L)に入れ、口をくるくる巻いてからOPPテープで完全に密閉する
- もう1枚のポリ袋で二重包みにして、同じように口を密閉する
- ダンボールの底面にキッチンペーパーを数枚敷く(万が一の吸水層)
- 本体を入れ、隙間にキッチンペーパーやプチプチを詰めて固定する
- 外箱に「石油ストーブ(灯油抜き済)」と記載し、「この面を上に」「こわれもの」のシールを貼る
ステップ4:発送する
佐川急便に集荷を依頼するか、営業所に持ち込みます。営業所持込は1個につき100円引きです。
品名欄には「石油ストーブ(灯油抜き済・密閉梱包)」のように正確に記載してください。「暖房器具」「家電」などと曖昧に書いたり、品名を偽ったりしないでください。理由は後半の「品名の記載と法律上の注意」で説明しています。
発送前チェックリスト
梱包を始める前と、発送直前の2回確認してください。
- [ ] 佐川急便の担当営業所へ引受可否を確認したか
- [ ] 取扱説明書の残油処理手順を確認し、実施したか
- [ ] タンクだけでなく本体内部の残油処理も行ったか
- [ ] 十分に乾燥させたか(数日間)
- [ ] 本体をプチプチで包んだか
- [ ] ポリ袋で二重包みにして口をOPPテープで密閉したか
- [ ] ダンボールの底にキッチンペーパーを敷いたか
- [ ] 緩衝材で本体が動かないよう固定したか
- [ ] 外箱に品名・「この面を上に」・こわれものを記載したか
- [ ] 送料を確認し、売値に反映したか
- [ ] 支払い方法(元払い/着払い)を買い手と事前に合意したか
ここまでが発送の最短ルートです。以下の後半は、配送3社の詳細比較、筆者の体験談2件、送料テーブル、損益計算、フリマアプリごとの操作手順、法律の話、送れない場合の出口をまとめています。
【後半】詳細情報・体験談・判断材料
配送3社の可否まとめ
各社の規定は変更される場合があります。出品前に最新の公式情報を確認してください。
日本郵便(ゆうパック)
| 状態 | 可否 |
|---|---|
| 未使用 | 可(ただしコンビニ差し出しは不可) |
| 使用済み(中古) | 不可 |
日本郵便 公式FAQ「石油ストーブはゆうパックで送れますか」では、使用済みの石油ストーブについて、内部に燃料が残り他の荷物を汚損するおそれがあるため引き受けられない旨が案内されています。
ヤマト運輸(宅急便)
| 状態 | 可否 |
|---|---|
| 購入時の梱包箱に入った新品・未使用品 | 可 |
| 使用済み(中古) | 不可 |
ヤマト運輸 公式FAQ「エアコンやヒーターなど冷暖房器具は送れますか?」では、灯油やガスが完全に排出されているか確認ができないことを理由に、使用済みの石油暖房器具は預かれないと案内されています。
佐川急便
| 状態 | 可否 |
|---|---|
| 使用済み(中古) | 担当営業所に要相談 |
| 未使用 | 同じく要相談 |
佐川急便 公式「発送できないもの(引火性物質)」では、引火性物質を含む荷物は取り扱いできない可能性があるとして、担当営業所への問い合わせが案内されています。「佐川なら送れる」ではなく、「佐川なら相談できる」が正確な位置づけです。
なぜ使用済みは断られるのか
灯油は消防法上の引火性液体(危険物第四類・第二石油類)に分類されます。引火点は40〜60℃程度で、ガソリンほど危険ではないものの、揮発して他の荷物に染み込めば事故につながるリスクがあります。給油タンクを空にしても本体内部に灯油が残る可能性があるため、配送業者は「安全を確認できない」という判断をせざるを得ません。意地悪ではなく、合理的な安全規定です。
佐川急便で実際に発送できた2件の体験談
体験1:コロナ 石油ファンヒーター → 6,500円で売却
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発送時期 | 2023年12月 |
| 機種 | コロナ (2006年製) |
| 送料 | 2,000円弱 |
| フリマ売値 | 5,000円(PayPayフリマ) |
| 手数料(5%) | 250円 |
| 梱包代 | 約500円 |
| 手元に残った金額 | 約2,500円 |
担当営業所に電話したところ、「大丈夫ですよ、集荷しましょうか?」とほぼ即答でした。集荷当日、ドライバーは梱包済みの荷物を確認し、普通に持って行ってくれました。
体験2:アラジン ブルーフレーム → 30,000円で売却
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発送時期 | 2023年11月 |
| 機種 | アラジン BF3911-W(ブルーフレーム) |
| 送料 | 2,000円弱 |
| フリマ売値 | 30,000円(PayPayフリマ) |
| 手数料(5%) | 1,500円 |
| 梱包代 | 約500円 |
| 手元に残った金額 | 約26,000円 |
こちらも同じ営業所に確認を取ってから出品しました。アラジンのブルーフレームはレトロな外観で根強いファンがおり、状態が良ければ高値がつきやすい機種です(詳細は後述の「高値がつきやすい機種」)。
2台とも同じ営業所での話です。別の営業所では「引き受けられません」と言われる可能性もあります。
佐川の送料テーブル(関東発・2026年2月時点)

以下は筆者が発送時に確認した佐川急便の関東発料金です。石油ファンヒーター・石油ストーブは梱包後100〜140サイズに収まることが多いです。
| サイズ(重量上限) | 関東→関東 | 関東→関西 | 関東→北九州 | 関東→北海道 |
|---|---|---|---|---|
| 80サイズ(5kgまで) | 1,220円 | 1,340円 | 1,730円 | 1,730円 |
| 100サイズ(10kgまで) | 1,520円 | 1,630円 | 2,000円 | 2,000円 |
| 140サイズ(20kgまで) | 2,180円 | 2,310円 | 2,710円 | 2,710円 |
| 160サイズ(30kgまで) | 2,440円 | 2,570円 | 2,950円 | 2,950円 |
- 営業所持込は1個につき100円引き
- 沖縄行きはサイズによって大幅に高くなる(140サイズで7,579円)。沖縄在住の買い手がついた場合は事前に料金を確認すること
- 料金は改定されることがあります。 最新の正確な金額は佐川急便 料金検索で発送元・届け先・サイズ・重量を入力して確認してください
出品前に必ずやること:損益分岐点の計算

送料が分かったら、出品価格を決める前に「いくら以上で売れば損しないか」を計算してください。
手元に残る金額 = 売値 − フリマ手数料(売値の約10%) − 送料 − 梱包代
ケース1:しっかり利益が出る(売値6,500円・送料別)
6,500 − 650(手数料)− 1,850(送料)− 700(梱包代)= 3,300円
手間に見合う利益です。
ケース2:利益が薄い(売値3,000円・送料込み)
3,000 − 300(手数料)− 1,850(送料)− 700(梱包代)= 150円
重量物で灯油処理・梱包・営業所持込の手間をかけて150円。冷静に考えてください。
ケース3:赤字(売値2,000円・送料込み)
2,000 − 200(手数料)− 1,850(送料)− 700(梱包代)= −750円
お金を払って手間をかけている状態です。この場合は出品せず、買取や粗大ごみに切り替えた方が合理的です。
「送料込み」で出品する場合は特に注意してください。 遠方の買い手がつくと送料が想定より高くなり、利益が吹き飛びます。送料別にするか、送料を上乗せした売値にするか、計算してから出品することを強くおすすめします。
目安として、100サイズ・関東→関西の場合、売値が最低でも3,000円程度ないとほぼ利益が残りません。5,000円以上の値がつかないなら、出張買取や一括査定に切り替える方がトータルで得になるケースがあります。
高値がつきやすい機種と売り方

石油暖房器具はすべてが同じ相場ではありません。機種によって大きく差が出ます。
アラジン(ブルーフレーム)が高値になりやすい理由
- レトロな外観で根強いファン層がいる
- キャンプ・アウトドア用途でも人気が高い
- 製造終了モデルは「枯れた市場」で値崩れしにくい
- 国内モデルの品質への信頼感がある
筆者が売ったBF3911-Wは30,000円で売れました。好条件が重なった結果です(状態良好・付属品完備・動作確認済み・需要ピークの11月)。
その他に値がつきやすい機種
- コロナ:信頼性の高い国内メーカー。ファンヒーターの定番
- トヨトミ:デザイン性の高いモデル(レインボーストーブなど)に人気
- ダイニチ:石油ファンヒーターで高いシェア。比較的新しい年式なら需要あり
高く売るための5つのポイント
- 出品時期を秋〜冬(9〜1月)に合わせる。 需要ピークに出品しないと相場が下がる
- 写真は明るく、最低8枚。 正面・背面・側面・バーナー周辺・型番シール・付属品・傷がある箇所
- 状態を具体的に書く。「動作確認済み」「芯の残り量◯割」「目立つ傷なし」など
- 付属品の有無を正確に記載する。 取扱説明書・替え芯・点火棒など
- 「佐川急便にて発送確認済み」と商品説明欄に書く。 買い手がいちばん不安に思うのは「ちゃんと届くのか」
相場の正しい調べ方
「出品中」の価格は参考になりません。買い手がいない価格がそこに並んでいるだけです。「落札済み・売却済み」の実績価格を確認するのが正しい方法です。
- メルカリ:検索結果画面の「販売状況」→「売り切れ」で絞り込む
- ヤフオク:落札相場検索で型番を入力
品名の記載と法律上の注意
「家電って書けばバレない」という考えで品名をごまかすのは避けてください。
品名を偽って発送し、配送中に灯油漏れや事故が起きた場合、荷送人が損害賠償責任を負う可能性があります。実務的なリスクとして以下が考えられます。
- 他の荷物を汚損・損傷させた場合の賠償責任
- 運送保険が適用されない可能性
- フリマアカウントの停止
また、法律面では、商法第572条(e-Gov 商法 第572条)に、引火性・爆発性その他の危険性を有する運送品について、荷送人が品名や性質など安全な運送に必要な情報を運送人に通知する義務がある旨が定められています。使用済みの石油暖房器具がこの条文に常に該当するかは個別の事情によりますが、残油の可能性がある荷物について品名や状態を正確に伝えるべきという考え方は、この条文の趣旨に沿ったものです。
品名は「石油ストーブ(灯油抜き済・密閉梱包)」のように正確に書く。それが結局いちばん安全な方法です。
混同注意:電気の「オイルヒーター」は別物
デロンギなどの電気オイルヒーターは灯油を使わない製品(内部封入オイルを電気で加温)です。この記事の灯油起因の発送制限には該当しません。配送条件はサイズ・重量に依存するので各社の公式サイトで確認してください。
送れない場合の出口

佐川に断られた場合、または手間やリスクを考えて発送を見送る場合の選択肢です。
リサイクルショップ買取
石油暖房器具は安全上の理由から、製造から3〜5年以上経過したものは買取対象外になるケースが多いです(店舗ごとに基準は異なる)。持ち込む前に必ず電話で「製造年◯年の石油ファンヒーター(またはストーブ)は買取対象ですか」と確認してください。
主な持ち込み先:ハードオフ、セカンドストリート、トレジャーファクトリーなど。
一括査定
「おいくら」などの一括査定サービスを使えば、複数の買取業者から同時に見積もりを受けられます。手順は簡単で、サイトで型番・状態・写真を入力するだけ。値がつくかどうかだけ先に確認して、つかなければ粗大ごみに切り替える。判断を速くできるのがいちばんのメリットです。
全国対応!不要品買取のお店を探すなら【おいくら】出張買取
重量物でにおいが残りやすい品は、プロに任せた方が精神的にも安全面でも楽です。自宅まで来てくれるので、梱包も発送も不要。「灯油抜きの自信がない」「佐川に断られた」「そもそも面倒」という場合は、最初から出張買取を選ぶのも合理的な判断です。
粗大ごみ(最終手段)
灯油を完全に抜いた状態で、お住まいの自治体のルールに従って処分します。処分費用の目安は300〜1,000円(自治体によって異なる)。多くの自治体では、灯油を抜いた状態であれば粗大ごみとして回収してくれます。灯油が残った状態では回収を断られることがほとんどです。
申し込み方法は自治体によって異なりますが、一般的には「粗大ごみ受付センター」に電話またはWebで申し込み→処理券をコンビニで購入→指定日に指定場所に出す、という流れです。
灯油の処分
余った灯油・古い灯油は、購入したガソリンスタンドや灯油販売店に相談するのが基本です。無料の場合もあれば、数百円程度の処分費用がかかる場合もあります。事前に電話確認してください。
やりがちな5つのミス(要点だけ)
| # | ミス | 対策 |
|---|---|---|
| 1 | 売れてから配送方法を考える | 出品前に佐川の営業所へ電話する |
| 2 | タンクを空にしただけで安心する | 本体内部の残油処理まで行う(ステップ2参照) |
| 3 | フリマの匿名配送で出品する | 匿名配送は不可。佐川元払いで(フリマアプリ別の操作手順参照) |
| 4 | 品名を曖昧に書く・偽る | 「石油ストーブ(灯油抜き済・密閉梱包)」と正確に記載する |
| 5 | 送料を確認せず売値を決める | 損益分岐点を計算してから出品する |
まとめ

- 出品前に佐川の営業所へ電話して引受確認を取る(最重要)
- 確認が取れたら出品し、商品説明欄に「佐川急便で発送予定(事前確認済み)」と書く
- 売値は損益分岐点(送料+手数料+梱包代)を計算してから決める
- 灯油抜きは取扱説明書の手順で実施する。タンクだけでなく本体内部も忘れずに
- 梱包はポリ袋二重包み+ダンボール内吸水材で「漏れても外に出ない」構造を作る
- 品名は正確に記載する
- 送れない・売れない場合は、買取・一括査定・粗大ごみへ切り替える
安全が最優先です。少しでも不安があれば無理に発送せず、買取業者に任せるのも立派な選択です。
参考までに。それでは!
よくある質問
Q1:去年の灯油が入ったまま放置していました。そのまま灯油を抜けば送れますか?
去年の灯油は変質している可能性があるため、再使用は避けてください。まずは型番ごとの取扱説明書に従って残油処理を行い、古い灯油の処分は購入店やガソリンスタンドに相談するのが安全です。本体の状態がかなり悪い場合は、発送より処分を優先した方が現実的です。残油処理が終わったら、発送可否を配送会社に事前確認してください。
Q2:佐川急便にも断られました。他に発送する方法はありますか?
通常の宅配便で難しい場合は、利用しているフリマアプリの最新ヘルプで大型商品向けの配送サービスや条件を確認してください。それでも対応可能な配送手段が見つからない場合は、無理に発送手段を探すより、出張買取・リサイクルショップ・自治体ルールに沿った処分へ切り替える方が現実的です。Yahoo!フリマでは配送方法の案内が更新されることがあるので、出品前に最新情報を確認してください。
Q3:石油ストーブの芯が劣化しています。それでも売れますか?
売れる可能性はあります。芯の状態は「残り◯割程度」「先端に焦げあり」など、できるだけ具体的に記載してください。替え芯が入手できる機種なら、その型番も書いておくと買い手が判断しやすくなります。ただし芯の劣化は値下げ要因になりやすいので、送料と手数料を差し引いて利益が残るかを確認してから出品するのが安全です。
Q4:メルカリの「らくらくメルカリ便」や「ゆうゆうメルカリ便」で送れますか?
使用済みの石油暖房器具は、らくらくメルカリ便では送れないと考えてください。ゆうゆうメルカリ便も、日本郵便側で使用済みの石油ストーブは引受不可です。メルカリ便以外の配送方法を使う場合は、出品前にメルカリの最新ヘルプを確認し、利用する配送会社にも事前確認を取るのが安全です。
Q5:灯油を完全に抜いたことをどうやって証明すればいいですか?
完全にゼロであることを第三者に証明する方法はありません。だからこそ、取扱説明書の手順で処理を行ったこと、ポリ袋で二重包みにして万が一の漏れに備えたことを、商品説明欄にきちんと書くことが大切です。撮影できる範囲で、残油処理後の状態が分かる写真を載せると、買い手の安心感にもつながります。配送会社に持ち込むときも、処理済みであることを正直に伝えてください。
Q6:送料は出品者負担と着払い、どちらがいいですか?
利用するフリマサービスによってルールが違います。Yahoo!フリマは送料込み・出品者負担が基本です。大型商品は送料で利益が大きく変わるので、どのサービスでも出品前に配送会社の料金表を確認し、送料を織り込んだ価格設定にしておくのが安全です。
Q7:石油ファンヒーターのエラーコードが出て動きません。ジャンク品として売れますか?
売れる可能性はあります。「ジャンク品」「動作未確認」などの表記を明確にし、エラーコード、型番、外観の状態を正確に書いてください。部品取りや修理前提で探している買い手がいる一方で、価格はかなり下がりやすいので、送料と手数料を差し引いて利益が残るかを確認してから出品した方が安全です。
Q8:夏に出品しても売れますか?秋まで待った方がいいですか?
夏場は暖房需要が落ちやすいため、急ぎでなければ秋から冬の方が売りやすい傾向があります。保管する場合は、型番ごとの取扱説明書に従って灯油を抜き、長期保管向けの手入れをしておく方が安全です。
参考リンク(公式)
配送業者
- 日本郵便「石油ストーブはゆうパックで送れますか?」
https://www.post.japanpost.jp/question/155.html - ヤマト運輸「エアコンやヒーター(ストーブ)・空気清浄機や加湿器などは、送れますか?」
https://faq.kuronekoyamato.co.jp/app/answers/detail/a_id/3178/ - 佐川急便「危険物の取り扱いについて」
https://www.sagawa-exp.co.jp/send/inability/ - 佐川急便「火薬類・引火性・発火性のあるものその他危険物」
https://www.sagawa-exp.co.jp/send/inability/ignition.html - 佐川急便「営業所検索」
https://www2.sagawa-exp.co.jp/branch_search/ - 佐川急便「料金検索」
https://www.sagawa-exp.co.jp/send/fare/
フリマアプリ
- メルカリ「荷受けできない商品(メルカリ便)」
https://help.jp.mercari.com/guide/articles/332/ - ラクマ公式ガイド「かんたんラクマパックで送ることができない商品は?」
https://faq.fril.jp/hc/ja/articles/39035866160141-%E3%81%8B%E3%82%93%E3%81%9F%E3%82%93%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%A7%E9%80%81%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%84%E5%95%86%E5%93%81%E3%81%AF - Yahoo!オークション/Yahoo!フリマ「おてがる配送」
https://auctions.yahoo.co.jp/guide/deliver/ - Yahoo!フリマ「【ご注意ください】石油ストーブ、石油ファンヒーター、灯油タンクの発送について」
https://paypayfleamarket.yahoo.co.jp/notice/other/261/
法律・安全
- Japanese Law Translation「商法 第572条(危険物に関する通知義務)」
https://www.japaneselawtranslation.go.jp/en/laws/view/4293 - 総務省消防庁「『危険物』とは?」
https://www.fdma.go.jp/laws/laws/laws003.html - 東京都下水道局「ガソリンや灯油の排水の是非」
https://www.gesui.metro.tokyo.lg.jp/inquiry/qa/fqmenu4/fq4001


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