#読書 #強いチームはオフィスを捨てる #37シグナルズ
37シグナルズというアメリカの企業創業者の本、『小さなチーム、大きな仕事』と『強いチームはオフィスを捨てる』を読みました。
個人や少人数のチームで働かれている方は、とても参考になる内容だと思います〜。
備忘録的にメモを残します(`・ω・´)”
小さなチーム、大きな仕事を読んで
会社の規模は気にしない
私のような大学を出た人間からすると、「大きい企業に入るのがいい!」というイメージがありますが、著者は「大きさなんて関係ない」と言います。
というのも、大きさが企業の価値ではないからです。
あなたの会社に最適な規模は5人かもしれない。40人かも。200人かも。もしかして、あなたとラップトップが1台あればいいのかもしれない。p25
「大きければ大きいほどいい!」という価値観は、高度経済成長期的な価値観なのでしょうね。
あなたが欲しいものを始めろ
すごい製品やサービスを生み出す最も単純な方法は、あなたが使いたいものを作ることだ。p37
- やりたいことが見つかりません
- ブログで何を書いたらいいかわかりません
- 新商品のアイデアが出ません
こんな悩みを解決する言葉ですね(`・ω・´)”
「自分が欲しいものを作れ」
外部の資金は最終手段
起業とかを始めようと考えるなら「資金はどこから?」という疑問が浮かんできます。
確かにでっかい工場とかを作ろうと思うのであれば、資金調達が必要です。
でも、ネット系のサービスであれば、資金はほぼ0で始めることが可能です。
んで、著者的には外部資金は避けるべきだと言っています。
- 資金提供者の注文に応える必要がある
- 投資家はすぐに資金が戻ることを期待している
- 他人の金を使うのはクセになる
- スタートしたばかりなら立場がないので、融資を受けるには最悪なタイミング
- 顧客が後回しになる
- 資金調達に時間や手間がかかる
などの理由から「資金調達は割に合わない」とのことです。
確かにそうなのかもしれないですね。
身軽を楽しむ
今この時、あなたは最も小さく、最も無駄がなく、最も早い。ここから鈍重になっていく。p65
仕事の規模が大きくなるにつれ、どんどん身軽ではなくなってきます。
会社でも一緒で、責任ある立場になる程、身軽ではなくなっていきます。
今の身軽さを楽しむことを忘れないように(`・ω・´)”
制限を創造性に
「私には十分な時間も、お金も、人脈も、経験もない」と嘆くのはやめよう。p68
資源が制限されると、それだけでなんかしなくてはなりません。
そういう制約があるからこそ、創造性が求められます。
そこには無駄がありません。
逆に言えば、創造性を発揮したければ制約を設けることです。
スマホを触らない日を作ったりですね( ´∀`)
変わらないものをビジネスの核に
ビジネスを立ち上げるなら、その核は変わらないものであるべきだ。人々が今日ほしいと思う、そして10年後も欲しいと思う。そうしたものにこそ力を投入すべきだ。p87
37シグナルズが焦点をあてているものは、
- 早さ
- シンプルさ
- 使いやすさ
- わかりやすさ
らしいです。
確かに、これは変わらないものでしょうね。
小さな決断をする
小さな決断をして大きな違いすることない。p135
小さな決断なら変更の余地もないし、ペナルティも少ないとのことです。
小さな決断については、前に記事に書いたので参考にしてみてください。
人生を変えるのは大きな変化ではありません。
小さな変化なのです。
小さな変化をいかに継続できるかが鍵なんですね( ´∀`)
自分を組み込み差別化を
あなたが成功しているなら、人々はあなたがしていることを真似しようとするだろう。それが世の中と言いうものだ。しかし、あなたをそんなマネっこから守る素晴らしい方法がある。それはあなた自身を製品やサービスの一部にすることだ。p138
この本を読んで一番ビビっときたのが、この文章です。
製品やサービスにユニークさを付け足すものって、自分自身なんですね。
自分自身=自分の考え方、信念
これを製品に付け足してあげればいいのです。
iPhoneなんかはスティーブ・ジョブズの徹底したシンプルさという信念が付け足されています。
だから他のスマホと差別化できているんですね〜としみじみ。
あるタイプの顧客に忠実であれ
何人かを満足させるために上級者向け機能を加えることは、まだ慣れていない人たちを怖気付かせてしまう。新規顧客を恐れさせて遠ざけてしまうことは、昔からの顧客を失うことより悪いと私らは考える。p160
これは「なるほどなー」と思いました。
確かに、多機能すぎるサービス(アプリ)って怖気づいちゃんですよね。
「ボク、これ使いこなせない気がするわ」
と。
基本的なものへのニーズは不変だ。まさにそれを必要としている顧客の供給は際限なくある。そして常にあなたの製品を使っている人よりも使っていない人の方が多く存在する。p160
ニーズがコロコロ変わる特定の個人よりも、あるタイプの顧客に忠実である方がいいとのことです。
いや〜、これは目から鱗的な話でした。
昔のユーザーを大切にすることがいいサービスかと思ってましたわ。
確かにそういう一面もあるのでしょうが、ビジネス的にはどっちがいいの?って話ですよね。
マーケティングは独立した出来事ではない
マーケティングは会社の皆が行うものである。365日、24時間いつでも。p194
- 電話対応もマーケティング
- メールもマーケティング
- ウェブサイトの言葉もマーケティング
- 製品もマーケティング
などなど、すべてがマーケティングにつながります。
言われてみれば当たり前ですね。
人を雇うタイミングはいつ?
人を雇うタイミングっていつがいいと思いますか?
事業を拡大するとき?サービスをより良くしたいとき?
品質の低下が目立ち始める。それが限界の時だ。その時こそ人を雇うのであって、その前の段階ではない。p202
これも「ほほー」ってなりました。
逆に言えば、品質が保てているときは、人を雇う必要はないのですね。
どんな人を雇う?
じゃあ人を雇うとして、どんな人を雇ったらいいと思いますか?
スキルの高い人?能力の高い人?
どんな職業でも文章力が大きな要素となる。文章力がある人はそれ以上のものを持っている。文章がはっきりしているということがは、考え方がはっきりしているということである。文章家は、コミニケーションのコツもわかっている。ものごとを他人に理解しやすいようにする。他の人の立場に立って考えられる。p221
内容のある文章を書けるということは、それなりの思考力を持っているということですからね。
“文章を書く力”はこれからより一層必要になってくる気がします。
大学の試験でも、就職試験でも。
強いチームはオフィスを捨てるを読んで
続いて『強いチームはオフィスを捨てる』を読んで「へー」と思ったところをメモ“φ(・ω・。*)カキカキ
本当に集中したいとき、あなたはどこに行く?
本当に集中して仕事がしたいとき、あなたはどこへ行くだろう?周りの人間に、そうたずねてみてほしい。「会社」と答える人は、ほとんどいないはずだ。p13
つまり、会社じゃ集中できないよって話です。
私も経験がありますが、
- 自分には要件のない電話の音
- 急に割り込んでくる業務内容
- 人の話し声
- 人の移動音
- 雑多な空間
などなど、“あえて集中できない環境にしているのが会社”としか萌えないんですね笑
誰にも邪魔されない環境、つまり『リモートワーク』でいいんじゃね?というのが著者の提案になります。
会社と違って家であれば、
- テレビの誘惑があるならカフェへ
- カフェがうるさいなら図書館へ
と、ある程度は“邪魔になるものをコントロール”することができます。
通勤は人生の無駄遣い
20分くらい、徒歩で行ける職場環境ならいいですが、1時間以上かかる電車通勤は人生の無駄としか言えません。
- イライラ
- 集中できない
- 夕食を作る時間もなくなり、インスタントな食事で健康を害す
- 家族との時間も少なくなる
と、メリットはありません。
片道45分かけて通勤している人は、毎日90分が通勤に消えます。
これは、1週間で7時間半で、1年にすると300〜400時間が通勤に消える計算になります。
もし400時間が自由に使えたら、いったいどれだけのことができるだろう?p19
リモートワークの本質
リモートワークと聞くと、どんなことを想像しますか?
人件費の安い海外にアウトソーシング?
でもリモートワークの本質はそこではありません。
リモートワークは、社員の生活の質を向上させるためのものだ。p37
先ほども書いた通り、無駄な通勤時間を使うこともなければ、集中できる環境も自分で作ることができます。
リモートワークをすることで、自分の生活にあった仕事をすることができるのです。
リモートワークでコスト削減
IBMは1995年からリモートワークを推し進め、オフィス面積を削減しました。
そして、不要となったオフィスを売却したり、別の企業に賃貸して経費削減に成功しています。
- 会社はオフィスのコストを節約できる
- 社員は通勤のコストを節約できる
win-winなのがリモートワークなのです!
コピー用紙の節約や、まめに電気を消すことだけが経費削減ではないのです!
ちなみに、オフィスの無駄な電気代やら冷暖房代、通勤にかかるガソリンなどを考えると、二酸化炭素の削減にも貢献するのだとか( ´∀`)
そもそもリモートワークは存在している
リモートワークと聞くと、「社員が真面目に働かないんじゃ・・・」と考える経営者の気持ちもわかります。
でも、リモートワークはすでにほとんどの企業が取り入れています。
- 税理士
- 弁護士
それに、外部委託だってリモートワークです。
オフィスの外で行われているものはリモートワークであって、そういうオフィス街で働いている人に、「ちゃんと働いてるの?」と疑問を抱きませんよね?
会社にいるから、いないからは関係ない
そもそも会社にいるから人は働くとは限りません。
例えば大手百貨店のJCペニーでは、4,800人の従業員を抱える本社のインターネット接続状況調査した結果、トラフィックのおよそ30%がYouTubeの視聴に使われていることがわかった。会社に来ているからといって、常に仕事をしているという保証はどこにもないのだ。p59
大企業が生産性が高くない理由
世の中の大企業は驚くほど古くて非効率的なやり方のまま、何年も生き残っている。既得権益という武器があるからだ。p74
「大企業がリモートワークやってないから、うちもリモートワークはやらない。だって大企業がやらないってことは、きっと良くないからだ。」
という考えはゴミ箱に捨てた方がいいんですね。
「俺、あと5年したら定年なんだよね。あとはゆるりと適当に仕事しながら定年までいきたいわー。」的な人が会社の上層にいたら、“驚くほど非効率なやり方のまま”になってるのです。
大企業のやり方を真似るというのは、ある部分で正しいかもしれませんが、ある部分では間違いの可能性大です。
逆に言うと、昔ながらの大企業のやり方を見ていても、生産性については何も学べないと言うことだ。p74
リモートワークのデメリット
- 仲間と顔をあわせる機会がなくなる→孤独を感じる
- 仕事モードの切り替えが難しい
コアタイムを決める
リモートワークを成功させるコツは、共通のコアタイムを決めることだ。p99
完全に勤務時間を自由にしてしまうと、
- メールの返信を翌日まで待つ
など、不便なことが出てきます。
リモートワークといえど、“一定時間はコアタイムを決める”のがいいとのことです。
進捗をみんなで共有する
進捗状況を共有することで、気を引き締めることができます。
進捗状況をする機会を設けることで、
「やべ、俺だけ何にも進んでない(´・ω・)」
という気まづい感じになるのを防ぐことができるんですね。
孤独は人生を狂わせる
リモートワークで最も気をつけなければならないのが、“孤独”です。
チャットやメールでつながっていても、所詮はバーチャルなので、リアルな人間の交流が必要になります。
長年リモートワークをやってきてわかったのは、付き合う相手が職場の人間でなくても良いということだ。p132
- 家族
- 友人
- 近所の人
で、OKみたいです。
個人事業主の落とし穴の孤独には気をつけてくださいね(`・ω・´)”
リモートワーカーの仕事スタイル
好きな時に仕事し、好きな時に寝て、好きな時に遊ぶ。
そんな生活を理想としている人もいるかもしれませんが、やっぱり“決まったリズム”があったほうがいいみたいです(=゚ω゚)ノ
会社勤務であれば強制的にリズムを作ることになりますが、リモートワーカーだとそれも自分次第。
リズムを作るためには、
- 普段着と仕事着を分ける
- 仕事部屋を用意する
- 娯楽用パソコン、仕事用パソコンに分ける
などです。
まとめ
2つの本ともすごく読みやすかったので、“これからの働き方”を考えたい方はぜひ手にとって読んでもらえたらなと思います。
でも、なぜリタイヤを待つ必要がある?
スキーがやりたいなら、今雪山に行けばいい。
歳をとって足腰が弱るまで待つ必要は無い。サーフィンなりたいなら、今海に行けばいい。
わざわざ海のない街に住み続ける必要は無い。田舎に住む家族と一緒にいたいなら、今引っ越してしまえばいい。
何時間も離れた町にいる意味なんてどこにもない。これからは働きながら好きなことをやる時代だ。
歳をとるまで待つ必要は無い。好きなことをやれる環境で、仕事と趣味を両立すればいい。
何十年も先のことを待ち続ける人生に、何の意味がある? p32
パソコンとネットがあれば仕事ができるが時代ですからね。
そういう職業の人って羨ましいですよね。
情報系の学部に進んでおけばよかったなーと思うここ数年なのです笑。
まぁWeb系のことって今からでも全然勉強できますからね(`・ω・´)”
この著者たちのような生活に憧れるのであれば、今からでも遅くないです!
学びを開始していきましょう!!
今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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