『上級国民/下級国民』を読んで【絶望は続くよ】

『上級国民/下級国民』を読んで【絶望から始まる】 本の感想
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橘玲さんの『上級国民/下級国民』を読みました。この本、たぶんですが、誰が読んでも絶望します笑

 

「今の日本社会ってなんでマイナスの雰囲気なの?」という疑問に応えてくれる本ですし、そしてこれからもその雰囲気は変わらないよということを教えてくれます😱

 

この社会で幸せに生きていくためには、「変えられないものは変えられない!」と割り切って、社会の不条理と戦うことなく、自分の能力をすべて自分のために使う!という覚悟が必要なのだと思います。(ただし、知能という遺伝ガチャも関係してきますけれど・・・)

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下級国民として生を受けたヒトはどうすればいいのか

この本を読んでいてずっと頭に引っかかっていたことがあります。「下級国民として生まれた人はどうすればいいの?」ということです。

  • 若者
  • 家庭環境が並以下
  • 親から与えられた知能という遺伝も並以下
  • 高卒以下
  • 異性からもモテない

このような人たちに逆転のチャンスはあるのでしょうか?

 

本書にはその答えは書いてありませんが、チャンスはほぼないと言っていいでしょう。

 

  • 団塊世代などの高齢者が多いこの社会構造においては、若者は二の次
  • 知識社会において頭の良さが重要なのですが、頭の良さは遺伝が大きく影響
  • そもそも親の経済力が、子供の学力を決める可能性が高い(東大生の親の世帯収入は1000万以上が多い)
  • 大卒と高卒と言う身分社会が存在
  • モテるモテないは、経済力に影響する

 

とまぁ、下級国民として生まれたらほぼ挽回のチャンスはないのではないでしょうか。では、下級国民として生を受けた人はどうすればいいのでしょう?

 

トランプ現象にせよ、イギリスのブレグジットにせよ、ポピュリズムとは「下級国民による知識社会への抵抗運動」だからです。p223

 

下級国民は、現代社会を否定するしかありません。もちろんそれはなにも解決しません。しかし、下級国民として日々溜まっていく鬱積を晴らすためには、知識社会を否定するしかないのです。ネットやSNSで上級国民を叩き続けるしか、自分の境遇を正当化することができません。

 

この世界は残酷で、生きている間は残酷な社会のままの可能性が高そうです。辛い。

 

それでは!

*読書メモとして簡単に動画にしています↓↓↓

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