「知的プロフェッショナルへの戦略」を読んで

知的プロフェッショナルへの戦略 本の感想
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本日も「Gallagher Note」をお読みいただきありがとうございます。
こんにちは、福山です。

田坂広志さんの「知的プロフェッショナルへの戦略」を読みました。備忘録的に記事に残します。

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求められる人材と活躍する人材の違い

同じような言葉に「求められる人材」と「活躍する人材」があります。

意味を区別すると、

  • 求められる人材:社会が労働力として欲する人材
  • 活躍する人材:社会で指導力を発揮していく人材

職を失いたくないのであれば、求められる人材を目指すべきだけど、やりがいのある仕事をしたいというのであれば、活躍する人材を目指すべきです。

では活躍する人材になるためにはどうすれば良いのでしょうか?

→職業的な知恵を持つ知的プロフェッショナルになるべき

では知的プロフェッショナルが何か?というと、

→ディープ・ナレッジ

ができるかどうかです。

ディープ・ナレッジとは単なるナレッジ(知識)とは違い、言葉で表すことのできないもので、体験を通してしか身につかないものです。

簡単にまとめると

  • 求められる人材:ナレッジワーカー(専門知識を持つ人)
  • 活躍する人材:ディープ・ナレッジワーカー(職業的な知恵を持つ知的プロフェッショナル)

ナレッジワーカーとは大学教授・弁護士・コンサルタント・技術者などです。

知識社会に向けて

ドラッカーが言うようにこれからは「知識社会」がやって来ます。だから来たるその社会に向けて活躍できる人材になるため、人々は多くの専門的知識を学ぼうとします。

しかし、それだけでは求められる人材になり得ても、活躍する人材になることはできません。

ピンと理解ができないかもしれませんが、今の時代を考えてみるとわかりやすいです。

学歴社会というものが到来しました。良い大学にでて、良い会社に入れば人生が安泰だという風潮です。しかし、いまはどうでしょう?高学歴ワーキングプアと呼ばれる人がいるように、学歴だけではダメな時代です。

学歴+αが求められる時代です。

企業が学生に求める能力の第1位は「コミュニケーション能力」です。学歴+コミュニケーション能力があってこそ会社に就職して活躍できる人材になれるのです。

知識社会だとしてもそれは同じで、みんなが知識を学ぼうとします。そうなれば、周りを見渡せばみんなナレッジワーカーなのです。求めれる人材から活躍する人材になるためには、ナレッジ+αを習得するしかありません。

そもそも、なぜ専門知識だけでは活躍できないかというと、それはネットが普及したからです。ネットで検索すれば、どこにいても、誰でも専門知識を学べる環境ですよね?海外の最新の論文さえも簡単に入手できる時代です。

また、今はドッグ・イヤーやマウス・イヤーと言われるように科学技術が急速に進歩する時代です。つまり、身につけた専門知識が10年後には陳腐化されてしまいます。専門知識の賞味期限がすぐに切れてしまうのです。

時代を切り抜けるメタ・ナレッジ

専門知識がすぐに陳腐化していく世の中で必要な能力は「メタ・ナレッジ」です。知識を学ぶための知識です。

メタ・ナレッジを身につけることで、効率的に新しい専門知識を学習したり、他の知識とつなげて創造性を発揮することができます。

メタ・ナレッジを身につけたナレッジワーカーは「ディープ・ナレッジワーカー」となっています。

プロフェッショナルとは何か?

プロフェッショナルとは何でしょう?

様々な意味があると思いますが、本書では

→「置き換え」のできない人材

としています。

スマップ的にいうと、ナンバーワンじゃなくて、オンリーワンです。

ではそういったオンリーワンになるための方法を考えてみると、仕事に対する姿勢が重要になってきます。仕事の報酬はお金だけではありませんよね?お金以外の報酬に目を向け、その報酬をたくさん得るようにしましょう。ではお金の報酬(マネーリターン)以外にはどんな報酬があるのでしょうか?

  • ナレッジ・リターン(知識報酬)
  • リレーション・リターン(関係報酬)
  • ブランド・リターン(評判報酬)
  • グロース・リターン(成長報酬)

の4つがあります。

目に見えるマネーリターンだけではなく、目に見えない4つのリターンを受け止めることがプロフェッショナルへの道です。

このリターンは仕事からしか学ぶことができません。

会社外の時間、例えば休日やアフターファイブに、自己投資として英語を学んだりプログラミングを学んだりすることも大切でしょうが、その前に会社の仕事に真剣に向き合い4つのリターンをたくさん受け取れるように努力すべきです。

何度も言ってますが、専門性は陳腐化していきます。だから何かを学べる機会があるならば、ナレッジ<ディープ・ナレッジ、に焦点を当てるべきなのです。

[speech_bubble type=”think” subtype=”L1″ icon=”d6.jpg” name=“管理人”] とても面白い本でした。田坂さんの本は読むたびに発見があります。この本も何度も読んで自分の血肉に変えていきたいと思います。仕事に対する姿勢が大事で、それを理解し行動にうつせるかどうかで、プロフェッショナルになるかならないかが決まるんだろうな。[/speech_bubble]

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