【長期レビュー】Shure MV88+ ビデオキットを使い倒してわかったメリットと弱点。各種デバイス(iPhone/iPad)での動作検証まとめ

iPhoneにもMacにも使えるマイク『Shure MV88+』レビュー オーディオ・配信機材
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スマホでの高音質な動画撮影や録音に最適なマイクを探していると、必ず候補に挙がるのがShureの「MV88+ ビデオキット」です。

過去に私は、同じShureの大型コンデンサーマイク「MV51」を購入し、音質の良さには感動したものの、その大きさと重さから持ち運びに適さず「モバイル用のマイクにしておけばよかった」と後悔した経験があります。

その後、モバイルに特化した初代「MV88」への憧れを経て、ついに完全版とも言える「MV88+」を購入し、長期間愛用してきました。

この記事では、MV88+を実際に様々なデバイス(iPhone、iPadなど)に接続して使い倒した結果や、8ヶ月間使ってわかった本音のレビュー、そして購入前に知っておくべき明確な弱点までをまとめて解説します。


MV88+の基本スペックと初代MV88からの進化点

MV88+は、単なるマイク単体ではなく「ビデオキット」として販売されており、スマホでの撮影に必要な機材が最初から揃っているのが大きな特徴です。

マンフロット製の丈夫なミニ三脚、スマホ用クランプ、シューマウントが付属しており、これ一つ買うだけで手ブレのない安定した撮影環境が完成します。

また、2015年に発売された初代モデル「MV88」からの主な進化点は以下の通りです。

  1. 接続端子の多様化
    初代のMV88はiPhone向けのLightningコネクタ直挿しモデルでしたが、MV88+は付属のケーブルを使い分けることで、Lightning対応のiPhoneだけでなく、USB-C対応のiPad Proやパソコンにも接続できるようになりました。
  2. ヘッドホンモニタリングが可能に
    MV88+の本体背面には3.5mmヘッドホン出力ポートが搭載されています。これにより、録音しながらリアルタイムで音声をモニタリングすることが可能になり、よりプロ仕様な使い方ができるようになりました。

外観

マイクの裏側は、

  • Micro USBポート
  • ヘッドホン出力ポート

の2つがついております。

ヘッドホン出力ポートがあるため、モニタリングしながら録音できます。これはShure MV88にはないメリットです。

付属するコネクター
  • Micro USB to USB-C
  • Micro USB to Lightning

の2つのケーブルがついてきます。USB-Cが使えるようになったので、拡張性が高まりました。これでMacにもiPadにも使えるというわけです。(ただし、ケーブルがめっちゃ短いので注意。別途に長いケーブルを購入したほうがいいかもしれません。)

欲を言えば、Micro USBをUSB-Cにしてほしかったですね。USB-C to USB-Cだともっと最高でした。


8ヶ月使ってわかった本音(メリットと弱点)

MV88+を長く使ってみて感じた良い点と、明確な弱点について正直にお伝えします。

メリット1:小型なのに音質は素晴らしい

言うまでもないことかもしれませんが、音質は最高です。iPhoneの内蔵マイクとは比べものになりません。スマホはどんどんカメラは綺麗になっていくのに、マイクはそこまで良くなってないと思うんです。

せっかく綺麗な動画が取れるようになっても、音質が微妙なら迫力にかけてしまうのですよ。

Shure MV88+をiPhoneに接続して撮った動画をヘッドフォンで聴くと、リアル感がやばいです。映画を見るときに音がショボければ迫力がないように、やっぱり動画は音質も重要なのです。

メリット2:とにかく三脚が優秀で手軽

Shure MV88+は自撮り棒のようにして使えますが、心配なのが「この土台、スマホをしっかりと固定できるんかいな?」ということです。スマホが固定台から外れて落ちようもんなら、画面バキバキの未来が待っています😱

結論から言うと、そのような心配は杞憂に終わりました。しっかりと固定できます。スマホが固定台から外れて落ちるなんてことは一度もありませんでした。

付属のマンフロット製ミニ三脚はずっしりとした重みと金属の質感があり、非常に頑丈です。iPhoneとマイクをセットしてもグラつくことなく、手持ちでVlog撮影などをする際にも持ち手として非常に優秀に機能します。機材のセットアップが面倒にならない手軽さは、継続して動画を撮る上で最大のメリットでした。

動画撮影スタイル

三脚を握って使うこともできます。

動画撮影スタイル

Shureの動画撮影用の専用アプリがあります。マイクのボタンをタップすると、指向性などの変更ができます。

握る必要がないなら、次のような録音スタイルも良いです↓

録音スタイル

動画を撮る必要がなければ、こちらの方が便利ですね。(スマホをいちいち固定台にセットする必要がないから)

Shure MVアプリ

Shureの録音アプリを使えば、指向性などの変更ができます。

弱点1:マイク本体側の端子がMicro-USB

これは個人的にかなり残念だったポイントですが、スマホやPCに繋ぐケーブルの「マイク本体側」の端子が、USB-CではなくMicro-USBになっています。

世の中のデバイスがUSB-Cに統一されていく中で、このマイクのためだけにMicro-USB端子のケーブルを管理しなければならないのは、少し煩わしさを感じました。

弱点2:コンデンサーマイク特有のノイズの拾いやすさ

MV88+は「コンデンサーマイク」という種類に分類されます。これは非常に感度が高く、クリアで自然な音が録れる反面、「環境音(ノイズ)を拾いやすい」という特性があります。

私はダイナミックマイクの「BETA58A」も所有していますが、両者でノイズの入り具合を比較するとその差は歴然でした。BETA58Aが口元の声だけを拾うのに対し、MV88+はエアコンの音や外の車の音、部屋の反響音などもかなり正確に拾ってしまいます。

そのため、騒音の多い場所での配信や、キーボードのタイピング音を入れたくない実況用途には不向きです。あくまで「静かな部屋での高音質録音」や「その場の空気感ごと収音する動画撮影」に向いているマイクだと言えます。

弱点3:三脚の高さが低い

三脚の高さが低いので、手元を撮影するのが苦手です。

高めの三脚を1つ持っておくと便利だと思います。(別途に三脚を用意するとなると、そもそもShure MV88+いる?Shure MV88でよくない?という疑問が出てきますけれど)


【用途別】各デバイスへの接続・動作検証まとめ

私が過去に行った、いくつかのデバイスへの接続テストの結果をまとめました。

※注意:以下の検証結果は、私が過去(iPhone 11や初代iPad Pro USB-Cモデルの時代)に行った時点のものです。Apple製品の端子仕様やOSのアップデートにより、2026年現在の最新デバイスや最新OS環境での完全な動作を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。

iPhoneでの使用感(iPhone SE2 / iPhone 11)

iPhoneとの相性は抜群です。

iPhone SE2やiPhone 11と組み合わせて動画撮影のテストを行いましたが、純正カメラアプリでも、Shure専用の録音・動画アプリ(現在の名称は「Shure MOTIV Audio / Video」)でも、繋ぐだけですぐに高音質なマイクとして認識されました。

気になっていた「マイク接続中のiPhoneのバッテリー持ち」についても、数時間の撮影であれば全く問題ないレベルでした。

iPhone SE2との組み合わせ↓

iPhone 11との組み合わせ↓

個人的に思うShure MV88+のいいところが、iPhoneの台になるところです。画像のような感じでiPhone台として使えます。ブログ書きをする人間にとっては便利です。そして高さも角度も調節できるのがいいところ。

iPad Pro(USB-C)での使用感

USB-Cポートを搭載したiPad Proに、付属のUSB-Cケーブルを使って直挿ししてみました。

結果として、マイクの電源は入り、専用アプリでも認識され録音自体は可能でした。大画面で波形を見ながら編集できるのはiPadならではのメリットです。ただし、OSの仕様によるものか、一部のアプリでは挙動が不安定になることもあったため、基本的にはiPhoneでの身軽な運用が一番合っていると感じました。

💡 PS4などのゲーム機で使いたい場合

結論から言うと、USBケーブルで接続するだけで使えます。

Shure MV88+をPS4とUSBで繋ぎ、Shure MV88+のイヤホンジャックからイヤホンなりヘッドフォンを接続すればOKです。(PS4でマイク設定をShure MV88+にする必要があります)

ですがやはりPS4でShure MV88+を使う問題点があります。

Shure MV88+はコンデンサーマイクゆえ、いろんな音を拾います。コントローラーのかちゃかちゃ音も拾います😱

そしてShure MV88+にはミュートボタンがありません。ですから、ゲーム実況などをやっているときに、「トイレ行きたいな」と思ってもミュートにできないわけです。その場から立ち上がる音、扉を開ける音なんかがモロ入ります😅

ダイナミックマイクとShure MV88+の録音した音の比較はこちらからどうぞです↓

2分30秒〜:Shure MV88+で録音した音
7分30秒〜:Shure BETA58Aで録音した音
 
聞いたら分かる通り、環境音の入り方が全然違います。自宅からゲーム配信とかYouTube配信とかを考えているのであれば、Shure MV88+(コンデンサーマイク)より、ダイナミックマイクがオススメです。

ダイナミックマイク(Shure MV7)についてはこちらの記事で詳しく書いています>SHURE MV7 レビュー|2026年も現役で使い続けている理由と「音が小さい問題」の解決策


2026年現在の結論:今買うなら誰におすすめか?

様々なマイクが発売されている2026年現在でも、MV88+は「スマホでの動画撮影」という用途においては、これ一つで完結する非常に優秀なパッケージです。

ただし、現在はiPhone 15以降のUSB-C化に伴い、端子に直接挿せる新モデル「MV88 USB-C」も登場しています。そのため、現在の選び方としては以下のようになります。

  • 最新のMV88 USB-Cがおすすめな人: とにかく荷物を減らしたい人。三脚やケーブルは不要で、iPhoneの底に直接マイクを挿して、パッと身軽に録音や撮影を始めたい人。
  • MV88+(当機)がおすすめな人: 動画撮影を前提としている人。付属の三脚でしっかり固定したい、または録音中にマイクにイヤホンを挿してリアルタイムで音をモニタリング(確認)したい人。

配信用のデスク据え置きマイクを探している人にはノイズの観点からおすすめしませんが、「手軽に高音質なVlogを撮影したい」「しっかり固定して弾き語りを録りたい」という方にとって、MV88+のビデオキットは今でも十分に選択肢に入る名機です。

自分の用途と、お持ちのスマホの端子に合わせて、最適なマイクを選んでみてくださいね。参考までに。それでは!

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