『哲学と宗教全史』を読んで【哲学・宗教の理解度チェックができる】

『哲学と宗教全史』を読んで【哲学・宗教の理解度チェックができる】 本の感想
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ライフネット生命を創業した出口治明さんの『哲学と宗教全史』を読みました。ここまで知識をギュッと詰め込み、それでいて分かりやすい哲学・宗教の本は、今後そうそう登場しないでしょう。素晴らしい本だと思います。

 

私がこの本を読み終わって思った事は、「ようやくここまでの本を読みきれるようになれた」と言うことです。この本は450ページくらいあるので、まず450ページ読む読書力が必要です。また、多くの歴史上の人物、多くの概念が登場してくるので、この辺の知識が全くないと、30ページも読めば頭がパンクするはずです。ですから「哲学や宗教の知識なんかまったくないぜー」という方は、この本を読み切るのはかなり難しいと。積読一直線になるのではないでしょうか。

だからこそ、この本を読み切ることができて、そしてかなり理解することができて、読み終わったときに喜びを感じました。自分の進化を感じられた瞬間でした。

 

5年ほど前、哲学や宗教の重要性を感じ、勉強を開始しようと思いました。でも・・・「なにから読んでいいか分からない・・・」という壁にすぐさまぶち当たります。哲学や宗教の歴史は2000年ありますから、一体どこから勉強していいのかが、本当にわかりませんでした。

 

とりあえず『初心者向け』と書かれた本を何冊か読み、「あ、哲学を学ぼうと思えば古代ギリシャから始めなくちゃならないんだ」ということに気がつき、ソクラテスの弁明に手を出し、頭を抱えながら読み、次の本にいき・・・ということを繰り返しながら徐々に理解力を増していきました。

 

そしておぼろげながら哲学や宗教の背景が見え出したところで、『哲学と宗教全史』に出会いました。本を読み進めていくうちに、知識という複数の点にバシバシと線が引かれる快感を得られました。今まで勉強してきた努力の実が結ばれたように思えます。

 

ということで、哲学や宗教をちょいとばかりかじってきた人にはとってもオススメできる本です。もちろんこの本で「哲学や宗教1から学んでやろう」と言う方にもオススメできます。出口さんがこれ以上ないくらいに、わかりやすい説明をしてくださっています。

 

しかし、本当にこの本のありがたみを感じられる人は、今までに哲学や宗教を勉強してきた人でしょう。初学者は新しい知識をバシバシ得られるとは思いますが、あまりにも人物と用語と概念が多いので、復習に力を入れない限りすぐに忘れてしまい、読み終わっても「結局、哲学と宗教ってなんやっけ?」みたいになるかと思います。

 

ということで、「ワイ、宗教と哲学の知識がどれくらい身についたんやろー?」というチェックをしたい方に、とてもオススメできる1冊です。ぜひ、お読みください。それでは!

 

読書メモとして簡単に動画にしています↓↓↓

 

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