ヒートポンプ式とヒーター式の違いは?ドラム式から縦型洗濯機に戻した理由と7年後の正直な感想【2026年版】

ドラム式洗濯機と縦型洗濯機を左右に並べて比較しているイラスト AV・生活家電
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ドラム式と縦型、どっちがいいんだろう。ヒートポンプ式って何が違うの?

そんな疑問に答えます。

結論から言うと、ほぼ毎日乾燥機を使うなら迷わずヒートポンプ式のドラム式洗濯機を選んでください。一方、乾燥はたまにしか使わないという人なら、縦型洗濯機で十分です。

この記事では、2019年に実際にドラム式から縦型に買い替え、2026年現在も縦型を使い続けている私が、ヒートポンプ式とヒーター式の違い、電気代の差、縦型に戻した理由、そして7年間使ってみての正直な感想まで詳しく書いていきます。

なお、私自身はドラム式から縦型に戻して7年間満足しています。「比較情報よりも、実際に使った人の本音を先に読みたい」という方は、「私がドラム式から縦型に戻した理由と7年後の正直な感想」まで飛ばしてもらって大丈夫です。


まず、ヒートポンプ式とヒーター式の違いを表でまとめる

細かい説明の前に、まず全体像を把握しておきましょう。

ヒートポンプ式(主にドラム型)ヒーター式(主に縦型)
乾燥の電気代安い(1回約25〜41円)高い(1回約48〜75円)
乾燥温度約60℃の低温が主流機種差が大きい(約65〜80℃)
本体価格高い(15〜30万円前後)安い(5〜10万円前後)
洗い方たたき洗い(皮脂汚れ・節水に強い)もみ洗い(泥汚れ・固形汚れに強い)
設置サイズ大きめコンパクトなものが多い

この表はあくまで大まかな傾向です。電気代は機種やモードによって変動しますし、乾燥温度もメーカーやモデルごとに異なります。詳しくはこのあとひとつずつ解説していきます。


ヒートポンプ式とヒーター式の違いを詳しく解説

違い1:乾燥の電気代が2〜3倍違う

ヒートポンプ式とヒーター式の1回あたりの乾燥電気代の差を硬貨の枚数で視覚化したイラスト

最も大きな違いが電気代です。

電気料金の目安単価31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会、2022年7月改定)で計算すると、1回の洗濯から乾燥までにかかる電気代の目安は以下のとおりです。

種類1回あたりの電気代(目安)
ヒートポンプ式ドラム(省エネモード)約19〜22円
ヒートポンプ式ドラム(標準モード)約25〜41円
ヒーター式ドラム約48〜61円
ヒーター式縦型約61〜75円

なお、ヒートポンプ式ドラムの消費電力量は機種やモードによって幅があります。たとえばパナソニックの現行モデルNA-LX129Eの「おまかせ・標準乾燥」では約800Whで1回あたり約25円、別のモデルや運転条件では890Wh前後で約28円となる場合もあります。上の表はこうした幅を含めた目安として見てください。

毎日乾燥を使う家庭を想定すると、ヒートポンプ式とヒーター式縦型では年間で1万円以上の差が出てきます。

ただし、ヒートポンプ式は本体価格が数万円から10万円ほど高い傾向があります。本体価格の差が仮に10万円の場合、毎日乾燥しても電気代の差で元を取るまでにおよそ6〜7年かかる計算です。この計算の詳細は後ほど載せていますので、数字で確認したい方はそちらを読んでみてください。

違い2:乾燥温度と衣類へのダメージ

ヒートポンプ式とヒーター式の乾燥の仕組みを左右に並べて図解したイラスト

ヒートポンプ式はエアコンと同じ原理で空気中の熱を使って乾燥させます。温度は約60℃と低めで、デリケートな衣類でも縮みや色あせが起きにくいのが特徴です。

ヒーター式は電気ヒーターで作った熱風を衣類に当てて乾かす方式です。従来のヒーター式には高温寄りの乾燥方式も多く、衣類の縮みや傷みが気になりやすいモデルがありました。

ただし、最近はヒーター式でも低温設計のモデルが増えています。たとえばパナソニックのCuble(キューブル)SDシリーズは室温プラス約15℃の低温風で乾燥する仕組みを採用していますし、日立も一部のヒーター式モデルで衣類温度約65℃の低温ヒートを打ち出しています。こうした低温設計のモデルであれば、乾燥途中でドアを開けて衣類を追加・取り出しできるものもあります。

一方、安価なモデルでは依然として従来型の高温ヒーターを採用しているものもあるため、機種による差が大きい領域です。購入前にカタログやメーカーサイトで乾燥温度を確認することをおすすめします。

違い3:洗い方と得意な汚れの違い

ドラム式のたたき洗いと縦型のもみ洗いの違いを断面図で図解したイラスト

乾燥方式だけでなく、洗い方にも違いがあります。そして洗い方の違いは、どちらが「優れている」というより、「得意な汚れの種類が違う」と理解するのが正確です。

ドラム式はドラムの回転で衣類を持ち上げて落とす「たたき洗い」が基本です。水の使用量が少なく節水性能は高いです。皮脂汚れなど、洗剤の力で分解しやすい汚れには効果的です。一方、泥汚れのように物理的にこすり落とす必要がある汚れに対しては、縦型に比べるとやや苦手な面があります。

縦型はパルセーター(回転翼)が生み出す強い水流で衣類をもみ洗いします。たっぷりの水で洗剤を泡立て、衣類同士をこすり合わせるように洗うため、泥汚れや固形汚れに強いです。子どもの体操服や汗をかいた運動着など、しっかり汚れを落としたい衣類が多い家庭に向いています。

メーカーの公式説明では「洗浄能力自体は同等」とされているケースもあります。パナソニックの公式ページでも、洗浄能力と電気代は同等としたうえで、ドラム式は皮脂汚れが得意、縦型は泥などの固形汚れが得意という整理をしています。

私自身の体感としても、泥汚れや汗汚れに関しては縦型のほうがすっきり落ちる印象がありました。これはあくまで私の家庭で両方を使った実感ですが、縦型に戻した理由のひとつにもなっています。

違い4:本体価格と設置サイズ

ヒートポンプ式ドラム洗濯機は構造が複雑なため本体価格が高く、一般的に15万〜30万円程度のモデルが多いです。また、本体サイズも大きめなので、設置スペースや搬入経路の事前確認が必要です。

ヒーター式縦型は本体価格が安く、5万〜10万円程度のモデルが豊富です。コンパクトなものが多いので、マンションの洗濯機置き場など、スペースが限られる場所にも設置しやすいのは大きなメリットです。

違い5:ヒートポンプ式特有のデメリット

ヒートポンプ式には明確なデメリットも存在します。購入前に把握しておきましょう。

まず、乾燥フィルターの定期的な掃除が必要です。フィルターにホコリが溜まると乾燥効率が落ちて電気代が増えてしまいます。最近は自動フィルター掃除機能を搭載したモデルも増えていますが、その分本体価格は上がります。

次に、ヒートポンプ式は現状ではほぼドラム式にしか搭載されていません。縦型洗濯機でヒートポンプ乾燥を求めるのは難しい状況です。パナソニックは縦型の洗濯乾燥機も一部展開していますが(NA-FW10K2など)、近年の乾燥重視の提案はドラム式が中心になっており、ヒートポンプ乾燥を選びたいなら実質的にドラム式を選ぶことになります。

また、ヒートポンプ式は低温でじっくり乾かすため、ヒーター式より乾燥時間がやや長くなる傾向があります。


結局どちらを選べばいいのか

洗濯機選びは「どのくらい乾燥機を使うか」で決まるといっても過言ではありません。自分の生活スタイルに照らし合わせて考えてみてください。

毎日乾燥するならヒートポンプ式ドラム式一択

毎日乾燥機を使う共働き家庭や、洗濯物を外に干さないライフスタイルの方は、初期費用がかかってもヒートポンプ式ドラム式を選ぶほうが長期的にお得です。

こんな方に向いています。

  • 共働き世帯で毎日洗濯から乾燥まで回す
  • 花粉や梅雨など外干しができない時期が多い
  • デリケートな衣類が多い
  • 長期的なランニングコストを抑えたい
  • 忙しくて洗濯物を干す時間が惜しい

2025〜2026年時点のドラム式であれば、パナソニックのNA-LXシリーズや日立のビッグドラムシリーズが選択肢に入ります。自動フィルター掃除やスマホ連携など、数年前のモデルと比べて使い勝手がかなり改善されています。

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たまにしか乾燥しないなら縦型で十分

逆に、普段は外干しや部屋干しで済ませていて、乾燥機を使うのは雨の日や急いでいるときだけという方には縦型洗濯機が向いています。乾燥の使用頻度が低ければ、高い本体代を電気代の差で回収できないからです。

こんな方に向いています。

  • 乾燥機をほとんど使わない
  • 本体価格を抑えたい
  • 設置スペースが限られている
  • 泥汚れなど、固形汚れの洗浄力を重視している

縦型の現行モデルでは、日立のビートウォッシュシリーズやパナソニックのNAシリーズなどが定番です。洗濯容量8〜10kgクラスで5万〜10万円程度と、ドラム式に比べるとかなり手頃な価格帯です。

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迷ったらこう考える

シンプルに、週に何回くらい乾燥機を使いそうかを考えてみてください。

週5回以上使うなら、ヒートポンプ式ドラム式のほうが電気代で有利になりやすいです。週1〜2回程度なら、縦型で十分です。本体価格の差を電気代の差で回収するのは現実的に難しいので、その分のお金を他のことに使ったほうが合理的です。


電気代を実際に計算してみる

ヒートポンプ式とヒーター式の累計コストが6〜7年目で逆転することを示す折れ線グラフのイラスト

ここからは数字で確認しておきたい方のために、具体的な計算を載せておきます。

2026年現在の目安単価(31円/kWh)で計算します。なお、この単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が2022年7月に改定したもので、2026年3月時点でも各メーカーのカタログやウェブサイトで使われている標準的な目安単価です。

パナソニックのデータをもとにすると、縦型洗濯乾燥機(ヒーター式)の1回あたりの消費電力量はおおよそ2,290Wh、ヒートポンプ式ドラムの標準モードは800〜890Wh程度です。ここでは計算をわかりやすくするために、ヒートポンプ式ドラム側は890Whを使います。

ヒーター式縦型の場合。
2,290Wh ÷ 1,000 × 31円 = 約71円

ヒートポンプ式ドラム(標準モード、890Whの場合)。
890Wh ÷ 1,000 × 31円 = 約28円

1回あたりの差額は約43円です。

(参考までに、ヒートポンプ式ドラムでも省エネな機種(800Wh程度)なら1回約25円となり、差額は約46円に広がります。逆に、運転条件によっては消費電力量がもう少し大きくなる場合もあるので、あくまで目安として捉えてください。)

年間100回乾燥したとすると、43円 × 100回 = 4,300円の差。
毎日乾燥した場合は、43円 × 365日 = 約15,700円の差になります。

本体価格の差が仮に10万円とすると、毎日乾燥する家庭でも、10万円 ÷ 15,700円 = 約6.4年。つまり、元を取るまでにおよそ6〜7年かかる計算です。

乾燥を毎日は使わない家庭だと、この回収期間はさらに長くなります。週2〜3回の乾燥であれば、10年以上使っても回収できない可能性が高いです。


私がドラム式から縦型に戻した理由と7年後の正直な感想

ここからはこの記事の核心、私自身の実体験の話です。

2019年に縦型洗濯機へ買い替えてから、2026年の今まで7年間使い続けています。現在使っているのは日立のビートウォッシュ「BW-V80C」(洗濯容量8kg、2018年発売のモデル)です。

結論として、縦型にして正解だったと思っています。

理由はシンプルです。乾燥機をほとんど使っていないからです。晴れた日は外に干すし、急ぐときはコインランドリーを使っていました。つまりヒートポンプ式の最大のメリットである「乾燥の電気代の安さ」を全然活かせていなかったわけです。

ちなみに、コインランドリーの乾燥機は1回あたり数百円(10分100円のところが多く、しっかり乾かすと300〜400円程度)かかります。頻繁に使えば自宅の乾燥機より割高ですが、私の場合は月に数回も使わない程度だったので、ドラム式の本体価格の差を考えれば十分許容範囲でした。

ドラム式を使っていた当時、「せっかく高いお金を出して買ったのに、乾燥機能をほとんど使っていない」ということに気づいたとき、もったいないなと素直に思いました。そして次に買い替えるなら縦型でいいや、と決めたのが出発点でした。

縦型に戻してよかったこと

縦型に戻してみて、洗い上がりの気持ちよさを改めて実感しました。私は結構運動するタイプでしてスポーツウェアをよく洗濯するのですが、縦型のもみ洗いのほうがしっかり汚れが落ちる感覚があります。ドラム式のたたき洗いは水量が少ない分、泥汚れや汗汚れに対してやや物足りなさを感じていたので、これは縦型に戻してよかった点です。

先ほど書いたとおり、パナソニックの公式ページでは洗浄能力自体は同等としつつ、得意な汚れの種類が違うという整理がされています。これはあくまで私の生活環境と衣類の種類での体感ですが、縦型に戻す判断を後押しした大きな要因です。

本体価格の差も大きかったです。購入当時、ドラム式ヒートポンプの上位モデルと縦型の価格差は10万円以上ありました。乾燥をほとんど使わないなら、先ほどの計算のとおり、その差額を回収できる見込みはありません。

BW-V80Cは7年経った2026年現在も問題なく稼働しています。洗濯槽の自動おそうじ機能が搭載されているので、槽洗浄の頻度が少なくて済む点も気に入っています。

なお、BW-V80Cは2018年発売のモデルなので、今から同じものを買うことはできません。後継にあたる日立のビートウォッシュシリーズは毎年モデルが更新されており、洗浄力や静音性が年々改善されています。縦型の8kgクラスを探している方は、ビートウォッシュの最新モデルをチェックしてみてください。

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縦型に戻して困ったこと(正直なデメリット)

いいことばかり書いても仕方ないので、縦型に戻して不便に感じた点も正直に書いておきます。

一番困ったのは、梅雨の長雨が続いたときです。外干しができず、部屋干しだけではなかなか乾かない日が何日も続くと、「ドラム式の乾燥機能があれば楽だったのに」と思う瞬間は正直ありました。特に家族全員分の洗濯物がたまっているときは、干すスペースの確保にも苦労しました。

もうひとつ、縦型の乾燥機能をたまに使うと、ヒーター式なので仕上がりがゴワゴワしやすいです。タオルなんかは顕著で、ドラム式のヒートポンプ乾燥のふんわり感には正直かないません。頻繁に乾燥機能を使う人であれば、この差は無視できないと思います。

ただ、こうした困りごとは後述する衣類乾燥除湿機の導入でほぼ解決しました。

7年使って壊れなかったのか

よく聞かれるので書いておくと、BW-V80Cは7年間で一度も故障していません。洗濯槽の自動おそうじ機能のおかげか、カビや臭いが気になったことも特にありません。

ただし、これはあくまで私の使い方での話です。使用頻度や洗濯物の量、水質などの条件によって耐久性は変わるので、「7年もつ」と保証するつもりはありません。一般的に洗濯機の寿命は7〜10年程度と言われているので、そろそろ買い替え時期が近づいているという自覚はあります。


今の乾燥スタイル:縦型洗濯機+衣類乾燥除湿機という選択肢

縦型に買い替えてから採用した乾燥スタイルを紹介します。

縦型で洗濯した後、そのままお風呂場でシャープのコンプレッサー式衣類乾燥除湿機「CV-H120」で風を当てながら乾燥させています。

このやり方が思いのほか快適で、7年間ずっとこのスタイルを続けています。

なぜお風呂場で除湿機なのか

お風呂場に洗濯物を干し、衣類乾燥除湿機で乾かしている様子のイラスト

お風呂場は密閉できる狭い空間なので、除湿機の効率がとても良いのです。リビングのような広い部屋で除湿機を回しても、空間が広すぎて効果を実感しにくいですが、お風呂場のドアを閉めて回すと、洗濯物がしっかり乾きます。

しかも、洗濯物を乾かしながら浴室の湿気も同時に除去されるので、お風呂場のカビ対策にもなります。洗濯物は乾く、お風呂場のカビは防げる。この二重のメリットが気に入って、ずっと続けています。

洗濯機の乾燥機能を使わないので、衣類へのダメージも最小限に抑えられています。

電気代はどのくらいかかるのか

CV-H120はコンプレッサー式の除湿機で、衣類乾燥時の消費電力は約275Wです。31円/kWh基準で計算すると、1時間あたり約8.5円です。

275W ÷ 1,000 × 31円 ≒ 約8.5円/時間

参考までに、電気式の浴室乾燥機と比べてみます。浴室乾燥機を検討している方もいるかもしれないので、コストの違いを載せておきます。1250W級の電気式浴室乾燥機だと、1時間あたり約38〜39円かかります。つまり、除湿機の電気代は浴室乾燥機の4分の1以下です。

洗濯物の量にもよりますが、お風呂場で3〜4時間回せばだいたい乾きます。電気代にすると1回あたり約25〜34円。ヒーター式縦型の乾燥(約71円)と比べるとかなり安く、ヒートポンプ式ドラムの標準モード(約25〜28円)ともほぼ同等の水準です。

つまり、縦型洗濯機と除湿機の組み合わせでも、乾燥にかかる電気代はヒートポンプ式ドラムと大きくは変わりません。そのうえで縦型のもみ洗いの洗浄力も得られるので、乾燥頻度がそこまで高くない家庭には合理的な選択肢だと思っています。

ただし、洗濯機で乾燥まで一気に終わるドラム式と違い、洗濯物を浴室に運んで干すという手間は発生します。「ボタンひとつで乾燥まで完了してほしい」という方にはドラム式のほうが向いています。あくまで、手間をかけてもいいから洗浄力とコストのバランスを取りたい、という方向けの選択肢です。

除湿水を捨てる手間について

コンプレッサー式の除湿機は、除湿した水をタンクに貯める仕組みです。タンクがいっぱいになると自動で運転が止まるため、定期的に水を捨てる必要があります。これが唯一の手間といえば手間です。

私の場合、この水を家庭菜園の野菜にそのままあげることにしています。今ではすっかりルーティーンになっていて、「水を捨てる」というより「野菜に水をやる」という感覚です。面倒に感じるかどうかは人それぞれだと思いますが、私にとってはちょうどいいリズムになっています。

これを手間と感じる人はいると思います。その場合は、排水ホースを直接浴室の排水口に繋ぐという方法もあります(CV-H120は連続排水に対応しています)。

CV-H120も7年使って現役

CV-H120は2018年発売のモデルで、BW-V80Cと同時期に購入しました。こちらも7年経った2026年現在、問題なく動いています。

なお、CV-H120は生産終了しているため、今から同じものを買うことはできません。シャープからは後継モデルとしてCV-R120などが出ており、基本的な仕組みと性能はほぼ同じです。プラズマクラスター搭載で部屋干し臭の対策もできるので、除湿機を検討する方は最新モデルを確認してみてください。

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衣類乾燥除湿機とは何か?(種類と選び方)

ここまで読んで「衣類乾燥除湿機って何?」と思った方のために、簡単に解説しておきます。

衣類乾燥除湿機は、除湿機能を使って室内の湿気を取り除きながら、送風で洗濯物を乾かすという製品です。シャープ、パナソニック、三菱電機、コロナなど、各メーカーから様々なモデルが出ています。

除湿方式によって3種類に分かれているので、それぞれの特徴を知っておくと選びやすくなります。

コンプレッサー式

空気を冷却して結露させることで除湿するタイプです。エアコンの除湿と同じ原理です。

電気代が安いのが最大のメリットで、夏から梅雨の時期に特に効果を発揮します。私が使っているシャープCV-H120もこのタイプです。

デメリットは、気温が低い冬場に除湿効率が落ちること。冬場でも全く使えないわけではありませんが、夏場ほどの効果は期待できません。

デシカント式

乾燥剤(ゼオライト)で湿気を吸着するタイプです。

気温が低い冬場でも安定して動作するのがメリットです。ただし、ヒーターを使って乾燥剤を再生する仕組みのため、電気代はコンプレッサー式より高くなります。また、運転時に室温が上がりやすいので、夏場は暑く感じることがあります。

ハイブリッド式

コンプレッサー式とデシカント式を組み合わせ、気温に応じて自動で切り替えるタイプです。

年間を通じて安定した性能を発揮するのがメリットですが、本体価格が高く、機体も大きくなります。予算に余裕があり、一年中しっかり使いたいという方に向いています。

どのタイプを選べばいいか

春から秋がメインなら、電気代が安いコンプレッサー式で十分です。冬場の部屋干しが多い家庭ならデシカント式かハイブリッド式が安心です。

いずれのタイプでも、浴室や脱衣所のような狭い空間で使うと除湿効率が上がり、洗濯物がより早く乾きます。お風呂場に干してドアを閉め、除湿機を回す。これが最も効率的な使い方です。


よくある質問

Q. ヒートポンプ式とヒーター式、電気代はどのくらい違う?

A. 1回の洗濯から乾燥までで比べると、ヒートポンプ式ドラムは約25〜28円、ヒーター式縦型は約71円が目安です。毎日乾燥する家庭なら年間で1万5千円前後の差になります。機種やモードによって変動しますが、ヒートポンプ式のほうが2〜3倍ほど安いという傾向は共通しています。詳しい計算は「電気代を実際に計算してみる」に載せています。

Q. ヒートポンプ式のほうが高いけど、元は取れる?

A. 本体価格の差が10万円の場合、毎日乾燥しても元を取るまでにおよそ6〜7年かかります。乾燥が週2〜3回程度なら、10年使っても回収は難しいです。乾燥頻度が低い方は、無理にヒートポンプ式を選ぶ必要はありません。本体価格の差額を他の家電や生活費に回すほうが合理的な場合もあります。

Q. ヒーター式は衣類が傷むって本当?

A. 従来のヒーター式には高温寄りの乾燥方式が多く、衣類の縮みや傷みが起きやすいモデルがありました。ただし、最近はパナソニックのCuble SDシリーズ(室温プラス約15℃の低温風)や日立の低温ヒートモデルなど、ヒーター式でも低温設計の製品が増えています。機種によって差が大きい領域なので、購入前にカタログやメーカーサイトで乾燥温度を確認してください。

Q. ドラム式と縦型、洗浄力はどっちが上?

A. どちらが上というより、得意な汚れの種類が違います。ドラム式のたたき洗いは皮脂汚れや洗剤で分解しやすい汚れに向いており、縦型のもみ洗いは泥汚れや固形汚れに強いです。パナソニック公式でも同様の整理がされています。子どもの体操服や運動着など、物理的にこすり落としたい汚れが多い家庭では、縦型のほうが向いているケースが多いです。

Q. 縦型洗濯機でも乾燥はできる?

A. できます。ヒーター式の乾燥機能がついた縦型洗濯乾燥機もあります。ただし、ヒートポンプ式の乾燥は現状ほぼドラム式にしか搭載されていないため、縦型で電気代の安いヒートポンプ乾燥を使うことは難しい状況です。縦型にも乾燥機能付きのモデルはありますが、乾燥を頻繁に使うならドラム式のほうが向いています。普段は外干しや除湿機と組み合わせて使うという選択肢もあります。

Q. 除湿機で本当に洗濯物は乾く?

A. お風呂場のような密閉できる狭い空間で使えば、洗濯物の量や素材にもよりますが、3〜4時間前後で乾くことが多いです。リビングのような広い部屋では効果が出にくいので、使う場所が大事です。私は7年間お風呂場で除湿機を使い続けていますが、乾き残りで困ったことはほぼありません。電気代も1回あたり約25〜34円と、ヒートポンプ式ドラムの標準モードとほぼ同等の水準です。

Q. 結局、どっちを買えばいい?

A. ひとつの目安として、週5回以上乾燥するならヒートポンプ式ドラム式、週1〜2回以下なら縦型でも十分です。「乾燥もしたいけど縦型の洗浄力も欲しい」という方は、縦型洗濯機と衣類乾燥除湿機の組み合わせも検討してみてください。ただし、洗濯物を浴室に運んで干す手間は増えるので、全自動で乾燥まで完了する便利さを優先するならドラム式のほうが向いています。

まとめ:乾燥頻度で選択肢がほぼ決まる

乾燥頻度をもとに洗濯機の種類を選ぶフローチャートのイラスト

長い記事になりましたが、洗濯機選びの考え方は実はシンプルです。

「どのくらいの頻度で乾燥機を使うか」を基準にすれば、選ぶべき洗濯機はほぼ決まります。

毎日乾燥するなら、ヒートポンプ式のドラム式洗濯機。
あまり乾燥しないなら、縦型洗濯機。

そして「乾燥はしたいけど洗濯乾燥機は高い」「縦型の洗浄力も捨てたくない」という方には、縦型洗濯機と衣類乾燥除湿機の組み合わせも選択肢に入れてみてください。私がまさにその選択をして、7年経った今も満足して使い続けています。

ただし、「縦型+除湿機」の組み合わせには、洗濯物を浴室に運んで干すという手間がかかります。全自動で乾燥まで完了する便利さを求めるなら、ドラム式のほうが合っています。どちらが正解ということではなく、自分が何を優先するかで答えが変わります。

どちらを選ぶにしても、本体価格と乾燥頻度のバランスを考えて、自分のライフスタイルに合った一台を選んでみてください。

参考までに。それでは!

参考・出典

  • パナソニック「洗濯乾燥機 電気代+水道代シミュレーション」
    https://panasonic.jp/wash/contents/cost.html
  • パナソニック「詳細情報 洗濯乾燥機 NA-FW10K2」
    https://panasonic.jp/wash/products/NA-FW10K2/spec.html
  • パナソニック「詳細情報 ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129EL」
    https://panasonic.jp/wash/products/NA-LX129EL/spec.html
  • パナソニック「ドラム式と縦型 洗浄方式の違いは?」
    https://panasonic.jp/wash/select/washing.html
  • パナソニック「SDシリーズ特長:低温風パワフル乾燥」
    https://panasonic.jp/wash/feature/SD-series/dry.html
  • 日立「全自動洗濯機 BW-V80C」
    https://kadenfan.hitachi.co.jp/support/wash/item/BW-V80C/
  • シャープ「仕様比較表(2018年/2017年度モデル)」
    https://www.sharp.co.jp/support/dehumid_con/spec/2018_2017.html

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