日本がやばいって聞くけれど、何がやばいのか具体的に分からないわー。
そんな疑問にお答えします!
「日本やばいよー」と煽って「外国の株買いましょう!」と誘導したい金融マンが多すぎますので、本当のところどのくらい日本がやばいのかは分かりづらくなってるんですよね^^;
ということで、私なりに調べた日本のヤバさをまとめたいと思います。
(と言っても、この記事を参考に、自分で調べようとすることをお忘れなく。私が勘違いしていることも多々ありますので。)
日本の労働生産性が低すぎる現状がやばい
いたるところで言われているのですが、日本の労働生産性って低いのです。先進7カ国でいうと最下位ですし、OECD加盟35カ国のなかでは20位です。(2017年12月の日本生産性本部の発表)
一人当たりのGDPが先進国最低>
その理由としては、
- 使えないおっさんを解雇できない
- おっさんの給料が高くて若者の給料が低く、モチベーションが高まらない
- おっさんの古い思考が改革の邪魔
- 転職する風土が整ってない
などです。
ユーロ圏と比べると絶望的でして、日本人は年間2000時間働き夏休みは1週間しか取れないのに対し、ユーロ圏の労働時間は1300~1500時間で、夏休みは1ヶ月ほど取ります。それでいて、
- 日本の成長率の3年間の平均:0.5%
- ユーロ圏の成長率の3年間の平均:1.5%
なのです・・・。絶望的。
これらの問題は労働市場の流動化が進まないことに集約されるかと思います。(既得権を持ってる側が強いのです)
日本の医療費の現状がやばい
2015年の国民医療費は約42兆円。社会保障費の約4割を占めます。GDPでいうとGDPの約8%を占めます。
75歳を超えると大病を患う人が増え、一人当たりの医療費が74歳以下の5倍近くかかるとされています。そして2025年には団塊世代のすべてが75歳以上の後期高齢者になります。
つまり、
- 医療費
- 介護費
がさらにかかるというわけです。
高齢者一人を若者一人が支える時代
ですから、高齢者一人を支えるために、若者一人がお金を出さなければいけなくなります。極端に言ってしまえば、「高齢者を支えるために、毎月15万円ほど給料から天引きしとくわ!」みたいにならざるを得ないのです。
年金制度というものは、そもそも若者10人くらいで高齢者一人を支えるように設計されたものでした。しかし、高齢者の寿命が伸び続け、子供は減り続け・・・制度的に限界なのです。(これかも日本の人口はガンガン増えるし、経済もガンガン成長し続けるよ!という脳内お花畑の人たちが作った制度なんですな。)
支える若者に非正規労働者が多すぎる問題
若者世代は非正規労働者が多いのです・・・。支えようにも支えられません。
- 誰でも正社員になれて年金なども手厚い高齢者世代
- 正社員になれずに非正規で頑張り、もらえる年金も少ない若者世代
というような、圧倒的に不遇の若者たちに押し付けられております。「おかしくない?」と思うのが普通じゃありませんかね。
さらに絶望を知りたい方はこちらの記事をお読みください。
これからの日本で年金は期待できるのか?
さて、年金はどうなるのでしょうか?
「年金は安心や!だって国が管理してるんだもん!」という脳内お花畑の人にたまに出会いますが、どうやったらそんなことが言えるのか不思議です。
絶対に年金制度は破綻しない
でもどれだけやばくても年金制度は破綻しません。
- 年金受給の年齢を70歳にする
- 年金の金額を減らす
と、なんでもできるからです。(内容を変えれば破綻はしない・・・)
加えて政府には“徴税権”というものがありまして、やろうと思えば消費税をガンガンあげることだってできるんですな。
おわりに:日本の現状をどう思う?
- 出生数の減少→税金を納める人が激減
- 高齢者の激増→税金を使う人が激増
という、ちょっと考えたら誰でも分かることを書いてきました。
子供が減り、高齢者が爆増している日本には何が必要なのでしょうか?それは、経済成長を加速させることです。
子供が減り、高齢者が爆増している社会が経済成長しなかったらどうなるのでしょうか?それは、社会的弱者から犠牲になるということです。
- 障害を持っている人
- 生まれつきの病気を持っている人
- 足が不自由な人
社会が豊かだからこそ、助け合えるのです。
「そんなのどうでもよくない?」という人がいるかもしれません。しかし、ちょっと想像してみてください。私たちもいつ社会的弱者になるかもしれないのです。
- 事故にあったり
- 病気になったり
- 生まれた子どもが障害を持っていたり
誰もがそうなる可能性があるのです。だからこそ、いつ自分や自分の周りの人がそうなってもいいような、社会を作っておくべきではないでしょうか?
それでは!
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