3日前の話ですが、8月1日より高額療養制度の自己負担額が引き上げられました。ようやくかよって話です。
健康に生きることへのインセンティブ設計も早く!
高額療養費きょうから見直し 70歳以上年収に応じ負担増 | NHKニュース https://t.co/tnyJ8MIDl9— 福山和寿@今年は5kg増を目指す (@hemogurobinn2) 2018年8月4日
普通に生きていたら知らない制度なのですが、これは知っておくべき制度なんです。
日本には素晴らしい健康保険制度がありまして、私たちが病院に通った時の料金は3割ですみます。例えば歯医者さんに行ったとして治療費が3000円だったとすると、本来の費用は10000円なんですね。
残りの7割は税金で負担されているわけです。
じゃあなんですけど、治療費が年間3000万円もかかるような特別な病気の場合はどうでしょうか?3000万円もすれば3割負担でさえ払えませんよね?
そういう時に発動するのが高額療養制度なのです。これだと上限が月額8万円くらいですみます。つまり、年間3000万かかる治療費が、個人支払いは年間100万円ほどで、残りの2900万円は税金で負担してくれるというわけです。
病気の人からしたら最高な制度なのですが、今の日本は借金大国。増えに増え続けた借金は1000兆円オーバー。ということで、「若者に負担は任せます!」という無責任な世の中になっております。(これで結婚して子ども産めって言うんだから・・・)
高齢者には手厚い制度、若者には厳しい制度。こう言うと、「日本を支えてくれた高齢者を敬え!」なんて言われちゃうわけですが、私としては「なぜそこまで高額の医療を受ける必要があるのか?安いやつでいいやん?」と思います。(*表現が悪いですが、“高齢者”という文脈で話していきます。若者でしたらこの制度をガンガン使ってOKです)
だって、金ない高齢者が「俺も3000万円の車欲しいんや!買ってくれ!」なんて言い出したら、「いやいや、若い時貯めとけよ!自分の金で買えよ!」とみんな思うはずです。
しかし、“命”ということが関わってくると、ホイホイ高級車クラスのお金を税金で負担できるのです。
極端な言い方ですので、誤解が生じるかもしれません。ということで補足します。
私は「治療を受けるな!」と言っているわけではありません。「そこまで高額で最先端の治療を受けなくてもいいのでは?」ということを言いたいのです。
将来、最高の医療を受けたいのであれば、若い時に節約し、頑張ってお金を稼ぐべきだと思うんです。そして、タバコやお酒も控え、食事や運動に気をつけるべきだと思うんです。(そういうインセンティブ設計を行動経済学の面からやらないといけないと思います。)
普段はそう思えても、自分の身内ががんになると・・・
分かるよ。そこが難しいところなんだよね。
日本に金が有り余っているのであれば、それでいいです。でも、今や子どもの6人に1人が貧困状態にあります。税金を使うならどこに使うべきなのか?それを大人として考えていきたいです。
個人でできるもっとも簡単な社会貢献は、“健康に生きること”だと思っております。みなさま、一緒に健康に気をつけていきませう。
・・・話を戻します。
今回の変更で何が変わったかというと、
厚生労働省は、医療費を抑制するため、1日から、70歳以上の人の上限額を一部引き上げることになり、年収に応じて負担が増えることになります。
具体的には、年収がおよそ370万円以上の人は、個人の上限額が無くなって、世帯ごとの上限額だけになります。
世帯ごとの上限額は、これまで一律で8万100円でしたが、1日からは年収に応じて、3つに分けられます。
年収がおよそ1160万円以上の場合は、25万2600円に、およそ770万円からおよそ1160万円の場合は、16万7400円に引き上げられます。およそ370万円からおよそ770万円の場合は、8万100円のままです。
一方、年収がおよそ370万円未満の人は、個人と世帯ごと、それぞれの自己負担の上限がこれまでどおり設けられます。
世帯ごとの上限額は5万7600円のままですが、個人の上限額は、年収がおよそ156万円以上ある場合には、4000円引き上げられ、1万8000円となります。
また、住民税が非課税の低所得者については、個人の上限額の8000円と所得で異なる世帯ごとの上限額の2万4600円と1万5000円はいずれも据え置かれます。
つまり、「金持ってる人は、もっと払ってね」ってことですね。資産じゃなくて年収を基準にしているところが、なんとも言えないところです^^;
高額療養制度の一部変更と同じく、介護の自己負担も変更がありました。
介護サービスを利用した際の自己負担の割合も1日から一部で変更され、現役世代と同じ程度の収入がある高齢者についてこれまでより1割高い3割に引き上げられます。
65歳以上の高齢者が介護サービスを利用した際の自己負担の割合は収入に応じて決まっていて、これまでは、1人暮らしの場合、年収280万円未満なら1割、280万円以上なら2割の自己負担となっていました。
ところが、急速な高齢化で、このままでは制度を維持できないとして、このうち現役世代と同じ程度とされる年収340万円以上の高齢者については、1日から1割高い3割に引き上げられます。
医療制度や介護制度もですが、年金制度やらもどんどん限界が見えています。若者にとってはどんどん不安な未来が待ち受けているんですなぁ。
会社などの組織に頼らず、“個人の力”を身につけるべきだと強く思います。人生100年時代と言われているのですから、80歳くらいになっても元気に働ける脳と体を作っていこうぜ!って考えが大切です。
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