本日も「Gallagher Note」をお読みいただきありがとうございます。
こんにちは、福山です。
なぜ経済成長をし続けないとダメなのだろう・・・
そんなことを疑問に思ったことはありませんか?。過労で死ぬくらいなら、そこまで働かなくてもいいんじゃないの?と。これに対して私の一つの答えをこの記事に書こうと思います。
グローバル化がもたらす世界
なぜ経済成長をし続けないとダメなのだろう?
これに答えるには、まず世界の現状を知らなくてはなりません。
今私たちが住む世界の経済活動は世界規模で行われています。リーマン・ショックで経験したように、アメリカのとある企業が経営破綻すれば、アメリカだけでなく、世界を巻き込む金融危機を起こします。
これがグローバル化というやつですが、グローバル化には以下の3つの移動が自由になります。
- ヒト
- モノ
- カネ
これらの移動が自由に行われるのです。
どういうことかというと、必要とされる資源や人材は、求められるところに集まっていくのです。
言い方を変えれば、市場規模が大きいところに、ヒト、モノ、カネは集まっていくということです。中国やインドがそうですよね。
人がたくさんいて、そこにモノを売りに行けば、たくさんの利益を得ることができます。だからこぞって企業は市場が熱いところに向かうのです。
これはグローバル化の一面で、もう一面を見ると、
市場が盛り上がってないところには、ヒト、モノ、カネが集まらないということです。これも言い方を変えるならば、
市場の競争力を失った国からは、ヒト、モノ、カネが集まらず、他に流れていってしまうのです。
少子化の問題を抱える日本は、ヒトの部分はこれから年々減少するでしょう。
外国の企業からしたら、人口が減っていく日本でモノを売る利点はどんどん減っていくとも言えます。日本で売るより、中国で売った方が、売上が多いのは当然ですからね。もしあなたが外人の経営者だとして、日本と中国、どちらに進出しよう?と考えた時に、日本を選ぶ理由はあるでしょうか?普通は市場が熱い中国を選びますよね。
市場の競争力をどんどん失い、日本の経済成長が鈍ると何が起こると思いますか?
日本は、中国、ロシア、アメリカと超大国と近接しているのです。
ただでさえ、中国とは尖閣諸島問題、ロシアとは北方領土問題を抱えています。日本の経済力が弱まることは、『防衛』の力も弱まっていくことを意味します。
安倍政権になり、防衛費が5兆を超え、毎年少しずつ上がっていってますが、これは好きで防衛費を上げているわけではありません。
それほど緊迫した世の中に私たちは生きているということです。
『スクランブル発進』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは他国の戦闘機が日本に近づいた時に、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進することなのですが、去年のスクランブルの回数は何回だと思いますか?
少し考えてみてください。
新聞やニュースなどをよく観ている人ならわかるかもしれませんね。
多分この事実を知らない人にとっては衝撃的な数字です。
スクランブルの回数は、
約900回
です。
毎日2〜3回、戦闘機が出撃していることになるのです。
『日本人は平和ボケしている』と、よく言われます。
日本では自衛隊の職業を好ましく思わない人もいるでしょう。しかし、外国では軍隊で働くことはとても立派な職業だと思われているのです。
話が防衛関係によりすぎてしまいましたが、日本の経済成長が停滞することは、自国の防衛にも関係があるということは理解しておいてください。
グローバル化とは、世界がつながり、移動が便利になるというプラスの面ばかりだけでなく、一旦競争力を失った国は急速に国力が弱まっていく面もあるのです。
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