本日も「Gallagher Note」をお読みいただきありがとうございます。
こんにちは、福山です。
武田邦彦先生がやっている番組「現代のコペルニクス」で日本の収入問題について武田先生が語られておりました。とても勉強になったので備忘録的に記事に残します。
時代と収入の変化
1980年後の日本のGDPが大体300兆円。
バブルのピークの頃である1990年に450兆円になりました。今は500兆円くらいなので、バブル以降からあまり増えていません。
注目すべきところはバブル以降、高収入の人の平均年収は1000万円くらいをキープしているのに対し、低収入の人の平均年収は200万円とどんどん下がっていっているところです。
つまり格差が広がっており、収入の多い人と少ない人では約4倍の差があります。
これから問いが生まれます。
- なぜGDPが増えなかったのか?
- なぜ収入の少ない人だけが下がっていくのか?
の2点です。
ちなみに世界と日本のGDPを比較してみましょう。
2001年の一人たりのGDPランキングでは日本は5位でした。しかし、2007年には日本は19位に落ちています。GDPって何?という方は過去記事を参考にしてください→理解しにくいGDPを分かりやすく説明!
経済成長する社会の原則
経済成長するための社会の原則としては、経済学者のバーンスタインを参考にすると、
- 自由、正義
- 科学に忠実
- 借り入れ(銀行からお金を借りる)
です。
経済成長する企業の条件
企業が成長しないと社会は成長しないということで、企業の成長する条件をみてみます。
- ケインズ「根拠のない自信が起業家に投資を行わせる」
根拠がある自信はダメだと武田先生は言います。なぜなら、根拠があってできることならば誰でも億万長者になると。根拠のない自信が新たな世界を開くのです。誰もができそうなことをやってもノーベル賞は取れません。根拠のない自信で自分だけが信じてることをやらなくてはダメなのです。
だから国の政策では経済を成長させることができません。なぜなら根拠がないとできないからです。
- 三菱総研「企業がリスクをとる国ほど成長率は高い」
アメリカのベンチャー企業と日本のベンチャー企業を比べればわかりやすいかもしれませんね。アメリカはどんどん世界的なベンチャー企業が登場しています。
リスクをとる文化ができているのです。
日本ではリスクを取らないところにお金が集まるようになっています。例えば公務員ですよね。不景気な世の中、就職ランキングとして人気が高いのが公務員です。「安定しているから」っていっても、日本自体が不景気になったらその安定も崩れてしまいます。日本が安定でいるためには成長が必要で、そのためにはリスクがあるところにお金を集めていかなければなりません。
例えば中小企業とかですよね。お金がないとリスクを取ってまでチャレンジできませんから。
お金がリスクのないところへ流れる
- GDP500兆円→100兆円は政府に行く
- 個人預金1000兆円→政府の借金が1000兆円
民間投資:390兆円マイナス
政府支出:450兆円プラス
民間企業が使わないから政府が使ったのです。政府を批判しているのではなく、民間企業も悪いってことです。
- 海外資産(360兆円)は国内投資に回らず
- 企業の内部留保へ370兆円(かつては150兆円)
- 高齢者資産:900兆円(個人資産の6割)
自由・正義・科学・借金・リスクに反すること
- 国債・消費税
- 補助金・太陽光発電
- NHKの連続誤報
- 原発
- 高齢化と血圧
- 認知症とコレステロール
武田節が炸裂しています。是非とも動画をご覧になってください。
社会の基礎の部分の発展阻害
- 荒れた教育・役に立つ研究・理研研究
- 年功序列・終身雇用の後退
- 女性の就労方法
- 命を大切にしない社会
- 議論しないでバッシングする社会
- クールビズ・禁煙運動
でもお金は人を幸せにするのか?
経済成長することが良い!という話でしたが、ここでガラッと転調します。
果たしてお金をどんどん稼ぐことが幸せに繋がるのでしょうか?と武田先生は問いかけます。日本人は貧乏でもそれを辛いとは感じない国民性があると言います。
なぜ経済成長しないといけないのか?隣に中国がなければねぇと武田先生はぼやきました。経済が弱くなると防衛力も弱くなりますから、そうなると中国に侵略されるかもしれませんもんね。
コメント
はじめまして。
こちらの記事をリンクさせて頂きました。
編集または削除ご希望の場合のみ、お手数ですがお知らせ頂きたく存じます。
そのままで良い場合はご連絡は必要ございません。よろしくお願い致します。