【映画メモ:フィリップ、きみを愛してる!】自分を受け入れる大切さを感じました

フィリップ、きみを愛してる エンタメの感想
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ジム・キャリーとユアン・マクレガー主演の「フィリップ、きみを愛している!」を観ました。

この豪華な顔ぶれがどんな演技をしてくれるのかとワクワクしながら観たのですが、期待を裏切らず「えー!こんな感じなの!」と、二人の名演技に驚くばかりでした。

備忘録的に感想を書きます。

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まさかの実話!?

ストーリー

スティーブン・ラッセル(ジム・キャリー)は、生後間もなくに養子に出され、養父母の元で育てられた。成長してバージニアビーチの警察官になった彼は、警察の情報網を利用して実母の居場所を捜索。ようやく見つけだした母の元へ会いに行くが、そこで彼は拒絶されてしまう。その日スティーブンは警官を辞め、妻と娘を連れてテキサスへ引っ越す。食品会社(Sysco)に就職し、家族と幸せに暮らしていたがある夜、自動車事故に遭って重傷を負う。命を失いかけたスティーヴンは心機一転、自分に正直に生きることを決意する。実は彼は、ゲイであった。出典 ウィキペディア フィリップ、きみを愛してる!

ウィキペディアのあらすじだけ見ると、「なんだ、ただのゲイの映画か」と思うかもしれませんが、それだけではありません。

引用した部分にもあるように「自分らしく生きることを目指す」映画なのです。

んで、この映画はIQ169の天才詐欺師スティーヴン・ラッセルをもとにした実話です。

なんと彼は4回も脱獄歴があり、脱獄キングの異名を持っています!

脱獄ってIQでどうにかなるものなの・・・?と疑問を持ちそうですが、それは映画を見てください。

天才ってやっぱりすごいよ。

スティーヴンは交通事故で死を経験してから、自分らしく生きることを誓います。

ゲイであることを告白し、持ち前の頭のキレで詐欺に手を出し豪遊生活と、自分のしたいように生きていきます。

しかし、警察に捕まり刑務所暮らしを余儀なくされるのですが、そこで愛する人(フィリップ)を見つけます。

愛する人と生活をするため書類をごまかして二人とも仮出所をします。

スティーヴンは経歴を詐称して会社の重役になりますが、またしてもその会社で詐欺をして豪遊生活。

そんなスティーブンに疑問を持ち、フィリップは「お金なんていらない。きみと暮らしたいだけだ。本当にこのお金は騙して得たものじゃないよね?」とスティーヴンに問います。

スティーヴンは「騙したりしてないよ。きみに嘘をつくはずがないじゃないか。」と答えます。

しかしそれも会社にバレ、また刑務所行きになります。そしてスティーヴンは悩み始めたのでした。

自分らしく生きるために、本当に愛する人を前にしても、ついつい嘘をついてしまう自分。

自分が養子に出されたのも、実母がこの本性に気づいたからじゃないのか・・・・?

この映画を観て思ったことは「自分らしく生きること=幸せな生き方」という方程式がすんなり成り立たないってことです。

自分らしく生きるんだ!って言って会社を辞める人がいますが、辞めてから会社が払ってくれる毎月の給料や福利厚生のありがたさに気づく人の多いこと。

今までいろんな責任を会社がとってくれてましたが、自分で生きていこうとすると、すべての責任が自分に重くのしかかってきます。

自分らしく生きるという決意は、他人や組織に依存しないという生き方であり、人と関係性を持って生きていくしかないこの社会で、完全に自己依存では生きることができません。

この考えを持てないと時に人を傷つけ、自分を傷つけてしまうのです。

スティーヴンは最後、自分が嘘をつく人間であることを受け入れていました。自分の弱いとこ、ダメなところ、それと向き合い受け入れていました。

強がるだけじゃなく、マイナス面も含めて、合わせることで、自分らしく生きることが可能になるんだろうなぁ。

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