「税金を投入したのにメダルが取れなかったという議論は恐ろしい」という為末さんの言葉を聞いて思うことがあったので、忘れる前に記録に残しておきます。
為末氏は「税金が使われていない人間などいないわけだから、すべての人が税金を使われただけに見合うリターンを国家にもたらしているのかという発想になる」として、「見合う結果が出なかったなら次の予算を削ればいいと思う」などと投稿した。
この問題をめぐっては、政治評論家の竹田恒泰氏が2014年に「日本は国費を使って選手を送り出してます。選手個人の思い出づくりのために選手を出しているわけではありません」と、好成績を取れなかったオリンピック選手への苦言を呈したことに対し、為末氏が「ブラック企業の論理」と反論していた。
参考 https://www.huffingtonpost.jp/2016/08/15/tamesue_n_11536166.html
要約すると、お金(税金)を使ったんだから結果を出せってこと。
でもこれってスポーツ選手に限ったことではないんだよね。税金を使って投資しているものは、教育費や医療費なんて様々。税金で勉強させてやったんだから、働いてたっぷり納税しろ。税金で病気治してやったんだから、働いてたっぷり納税しろ。こんな考え方って怖いよね。
確かに、私たちは国という社会システムによって生かされている面は多々ある。だからこそ次の世代に向けて、その社会システムを守る為、やっぱり税金を納めていかないといけないとは思うんだ。
社会システムの恩恵を受けるだけ受けて、あとはなんにもしないということはさすがにダメだと私も思う。
でも、オリンピックに出るようなアスリートたちにはそんな気持ち微塵もないと思う。優秀な成績を残した選手でも、そうでない選手でも、次世代の選手のために、何かを残していこうとする気持ちは絶対あるはず。
そういう人の気持ちを無視したような発言は、さすがに・・・って感じ。一納税者として、スポーツで日本を盛り上げようとされてる方々に税金が投入されるのが無駄なんて微塵も思いません。
もちろん、投入したお金に対してあまりにも良い結果が出ないのであれば、次の予算を見直す必要はあると思います。もちろん見直すのは予算だけではないですが。