私、公務員だった時期があるんですね。地方公務員ではなく国家公務員です。そこで感じたことは、
「あー。ここの人たちは税金で生きているという自覚が欠如しているわ。」
ということです。
同期を見ると、新米として入った瞬間から、そもそも『税金で生きる』という感覚を持っていない人も多かったです。この感覚を持っていた人でさえ環境には勝てず、堕落していった人が多いのではないか、と先輩社員をみて思いました。
もちろんこれは民間企業でもそうでしょうが、税金で生きている公務員はちょこっと話は違います。というのも、堕落した社員が増えた民間企業は淘汰されるからです。公務員は淘汰されません。腐敗したまま存続し続ける怖さ。
公務員志望の方はちきりんさんの記事を読んでおきましょう。
ちきりんさんの記事はツイート内のリンクより↓
心当たりのある人はこの記事を読んだら辛くなるだろうなぁ。組織に依存しながら正しいことを正しくできる人って、たぶん存在しないもん。 https://t.co/RFzvcOswC4
— 福山和寿@今年は5kg増を目指す (@hemogurobinn2) 2018年7月28日
この記事の前にちきりんさんはこんなツイートをしています。
悪いけど20代で霞ヶ関とか選んでる段階ですでに時代を見るセンスなさ過ぎ。 https://t.co/W9wEwDmnFf
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2018年7月15日
霞ヶ関って文科省はもちろん、財務省から経産省まですでに腐りきってるので、将来をちゃんと生きていきたい良い子のみなさんは、ほんとこんなところに近寄らないほうがいいよ。 https://t.co/Puz8yL6bHH
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2018年7月15日
「そんな腐りきった世界を変えたい!」
と思う、正義感溢れる方もいるとは思います。でも、たぶん無理なんです。腐ったミカンが大量に入っているミカン箱に、新鮮なミカンをいくら放り込もうと腐ったミカンが綺麗になることはありません。新鮮なミカンにもカビ菌がつくだけです。
さてさて、ちきりんさんの記事に対していろいろなツイートがきていましたので、引用したいと思います。非常に参考になるツイートが多かったです。
大学同期がこれが原因で某省をやめた。志高い人からやめてく傾向があるらしい。こういう事件があるからこれからも優秀な学生は国家公務員目指さなくなるんだろうな。今後ますます国に頼れなくなる。 https://t.co/rw7XDvITAW
— Ken Fukuyama (@fuku916000000) 2018年7月28日
地方自治体でもそう。
10数年の時間をかけて、
『ちょっとした便宜』
が図れるまでに堕ちていく。
ちょっとした業者選定
ちょっとしたタクシーチケット
その積み重ねで、息を吸うように
大きな便宜
大きな忖度
ができる人間が仕上がってゆく。
そこから抜けるには、もう組織から抜け出すしか道がない https://t.co/1LqmxJWhXp— 大池百合子 (@3LYXLFrZDgzhngS) 2018年7月28日
官僚だけでなく、地方自治体でも同様です。私の知り合いにも市役所公務員がいますが、こんな感じです。というかそもそも「安定だから公務員がいい!」と言ってる人が、そうなるのは当たり前ですけども。
これは、霞ヶ関に限らずあらゆる組織で起きている事。高い志を持っている若者が、組織の論理に毒されていき、やがては毒す側になっていく姿をたくさん見てきた。人間は環境にあら構うことはできない。20代での環境選びは本当に大事。 https://t.co/EYttrQinO2
— 小野寺雄平 / yuhei onodera (@yuhei_onodera) 2018年7月28日
ピュアな高学歴を洗脳という意味ではオウム幹部達とも似てますね。
長期間掛けている霞が関の方が染みついているから洗脳も溶けなそう…— kitoh (@tkitoh) 2018年7月28日
昔バイトしてた高級割烹では、研修医が製薬会社に接待されているシーンをよく見ました。帰る際には一本何万円する日本酒の手土産まで受け取ってたたな〜(^_^;) 若いうちから手なずけておくと安く上がるんだとかw
— シドニー歴5年目アラフォー? (@big_tetsu) 2018年7月28日
縦社会は特にこういった事が往々にしてあると思います。医療業界とか、医療業界とか、医療業界とか。 https://t.co/bw36zjGWg2
— 大黒福太郎 (@iaminluck76) 2018年7月28日
エリートだからこその誘惑。エリートには多くの誘惑がつきまといます。だからこそ簡単に道を踏み外してしまいます。ある程度の大学を出た人ならば、地方公務員はエリートじゃないかもしれません。しかし、非正規雇用がめちゃんこ増えている今、地方公務員であろうとエリートだと私は思います。
だからこそ、ノブレスオブリージュが大切なのだと思いますが、ノブレスオブリージュには限界があります。誰もが高貴なる人の務めを優先できません。じゃあどうしたらいいのか?私には全然わかりません。
冒頭に書きましたが、私も国家公務員だった時期があります。私ができたことといえば、腐った組織からできるだけ早く出ていくことでした。何も解決できていません。何もできませんでした。いまだに分からないままです。
やってることといえば、サイトの説明にもある通り、
ソクラテスが言うような「ただ生きるのではなく、善く生きる」、そんな生活を目指しています。
な情報をたまに記事にするくらい。難しい世の中です、ハイ。
こんな考えを子どもたちに話すことがあるのですが、正しいことをしているようで、その子たちの人生を生きづらくしてるんだなーとも思います。映画マトリックスで、世界の現実を知ったけど、それが嫌でエージェントスミスに交渉してマトリックスの世界に戻してくれというキャラクターがいました。サイファーだったかな?世界の現実を知ることが、果たして幸せなのか。騙されていることにすら気がつかないで生きていくのが幸せなのか。難しいところです。
それでは!
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