HHKBとAppleのMagic Keyboardを行き来しながら、2018年末から何台ものキーボードを使ってきました。HHKBを買ってすぐに後悔し、Magic Keyboardと比べてよさに気づき、携帯性を優先して手放したのに、また買い戻したこともあります。
先に結論を書くと、HHKBとMagic Keyboardのどちらか一方が、いつでも優れているとは思っていません。自宅で使うのか、外へ持ち出すのか。MacとiPadの配列をそろえたいのか。カーソル操作を重視するのか。条件が変わるたびに、私に合う選択も変わりました。
この記事では、私が実際に使って感じた違いと、何度も買い替えた理由を時系列でまとめます。
2026年7月現在はHHKB HybridをMacで、StudioをiPadで使用
2026年7月現在、MacではHHKB Hybrid Type-Sの雪モデルを、iPadではHHKB Studioを使っています。
Magic Keyboardに比べてHHKBを気に入っているところは、打鍵感とホームポジションを崩さずにカーソルを動かせるところ。文章を書いている途中で手を大きく移動させずに済むのは、やはり便利です。
それとStudioはHHKB Type-Sよりもさらに音が小さいのも気に入っています。音は好みがあるとは思いますし、私も最初Studioを使った時は「なんか音が小さすぎて、HHKBのキーを打ってる気がしないぞ!」と思っていたのですが、慣れてくるとStudioの静かな打ち心地の方が好きになっていました。
ただし、Studioの2026年7月時点の公式価格は税込44,000円。この価格に見合う完成度かと聞かれると、正直なところ微妙です。左右と下部のジェスチャーパッドは私には使いづらく、これらを省いて、もっと軽く、安くしたモデルがあれば、その方が理想に近いと思っています。
→HHKB Studioを1年以上使い、2台目に雪モデルを購入した話
私が使ったHHKBとMagic Keyboardを比べる
ここからは、当時使ったHHKB Professional2、HHKB Professional HYBRID Type-S、Apple Magic Keyboardなどを比べます。
打鍵感は、Magic Keyboardへ移ってからHHKBを再評価した
Apple純正の薄いキーボードからHHKB Professional2へ移ったときは、キーストロークの深さも配列も一度に変わりました。HHKBならもっと気持ちよく、楽に入力できるのではないかと期待していたのですが、購入直後は思ったほど楽になったとは感じられず、「高いお金を出してまで買う必要はなかったかもしれない」と後悔しました。約半年使っても、期待していた疲労軽減はほとんど感じられず、評価はいったん下がっています。
ところが、浅い打鍵感のMagic Keyboardを使うようになると、HHKBの打鍵感や音が恋しくなりました。最初からHHKBを絶賛していたのではなく、比べる相手ができて、あとからよさに気づいたという順番です。
「ワイ、HHKBの打鍵感が本当に好きだったんだ」って。
音もそうですね。ペチペチ音よりスコスコ音の方がタイピングしていて気持ちがいいです。
→HHKBとMagic Keyboardの打鍵音を家族で比べた記事
Delete・Controlとカーソル操作はHHKBが使いやすかった
HHKBで便利だったのが、DeleteキーとControlキーの位置、そしてホームポジションに近いまま行えるカーソル操作です。
むっちゃ見づらいですが、HHKBはReturnキーの上にDeleteキーがあります↓

HHKBからMagic Keyboardに戻ると、私的にはFnキーを使ったカーソル移動ができないのが一番のストレスになりました。マジでHHKBのカーソルキーは考えられてますわ。Magic Keyboardだとカーソルキーを触るために、ホームポジションを崩さないとダメなんですよね。「たったそれだけ?」と思うかもしれませんが、意外と精神面に負荷がかかるんですよ。
もちろんMagic KeyboardでもControl+Fで、カーソルを移動させることができます。でもそれだと両手が必要なんですよね。コーヒー飲みながら片手でカーソル移動できるHHKBいいですわー。
それとMagic Keyboard USではControlキーの位置が私の使い方に合わず、iPadで使った当時はかなり不便でした。Controlキーをよく使う私にとっては、見過ごせない違いでした。(当時はiPadだとcaps lockとcontrolのキーの変更ができなかった)

→2019年にiPad用Magic Keyboard USを使った感想|数か月後にJISを再評価した理由
→Magic KeyboardでHHKB風のカーソル操作を行う方法
外へ持ち出すならMagic Keyboardが楽だった
外へ持ち出す用途では、薄くて軽いMagic Keyboardの方が圧倒的に便利で、iPadと一緒に運んでも苦になりませんでした。
一方、HHKBは本体に加えてパームレストも持ち出すとなると…重くてかさばる…2022年にMagic Keyboardへ戻した大きな理由も、この携帯性です。

→iPad Pro 10.5でMagic Keyboard USを使った感想
MacとiPadでは配列をそろえることも大事だった
MacではHHKB、iPadではMagic Keyboardという組み合わせを使っていた時期には、端末を行き来するたびに配列の違いで打ち間違いが増えました。それぞれ単体では気に入っていても、配列が変わること自体が負担だったのです。
2019年にはミスを減らすためMagic Keyboardへ統一し、その後に購入したHHKB Professional HYBRID Type-Sでは、Mac、iPad、iPhoneなどを切り替えながら同じ配列を使えることに満足しました。2021年にはClassicも加え、Macでは有線、iPadでは無線という2台運用にしています。
→HHKB Professional Classicを購入した記事
私の選択基準
打鍵感、Delete・Controlの位置、ホームポジション付近でのカーソル操作を重視するなら、私はHHKBに魅力を感じます。薄さと持ち運びやすさを優先するなら、Magic Keyboardの方が楽でした。
MacとiPadを行き来するなら、キーボード単体の好みだけでなく、配列をそろえられるかも重要です。自宅用と外出用で答えが違うこともあるので、勝敗を決めるより、自分がどの場面で困っているのかを先に考えた方が選びやすいと思います。
HHKBとMagic Keyboardを行き来した歴史
Magic KeyboardとHHKBを行き来した流れをまとめておきます↓
2018〜2019年:Pro2購入と評価低下
「HHKBは最高だ!」みたいなネットの評価が気になりまくり、2018年末にHHKB Professional2を購入しました。購入直後は期待したほど楽にならず後悔し、約半年後には疲労軽減をほとんど感じられないことから、さらに評価が下がりました。
HHKBの音は好みでしたけれども。
2019年:Magic Keyboard購入、比較、Pro2売却
2019年7月にiPad Pro 10.5用のMagic Keyboard USを購入し、比較したことでHHKBのよさも見直しました。10月には端末間の配列をそろえるためMagic Keyboardへ統一し、同年、Professional2を約1万円で売却しました。
2019〜2021年:HYBRID購入とClassicによる2台運用
複数デバイスを切り替えられるHHKB Professional HYBRIDが2019年に発売されたので、それを機にHybrid Type-S 英語配列を購入しました。そこで本格的にHHKB好きになった私は、2021年にはClassicを追加して2台運用へ移りました。
→HHKB Professional HYBRID Type-S購入レビュー
→HHKB Professional HYBRIDが向かない人についての記事
2021年〜2023年:iPadの進化により、やっぱり持ち運べるMagic Keyboardに戻す
2021年、iPad ProがなんとMacと同じM1チップが搭載され、iPadが化け物へと進化しました。M1チップは省エネ&パワーを兼ね備えた、革命的なチップでした。パソコン作業をする人の80%は満足できるというか、スペックを活かしきれないくらいなのがM1チップなのです。
そんなスーパーチップがiPad Proにも搭載されたので、外出先でもスペック不足にイライラすることなく作業できるようになりました。そのためiPad Proを持ち運ぶ機会が増えたんですよね。だって外出先でも自宅にあるM1 Macと同じような快適さで、iPadを操作できるようになになったんだもん。家置きMacとお手軽に運べるiPadの性能が、こんなにもはやく同じになる未来なんて誰も想像できないっすよね。→第4世代iPad Pro 12.9インチから第5世代(M1)に乗り換えて半年経ったのでレビュー
で、ですよ。こんなにもiPad Proがすごくなっちゃうと、出先でもタイピングをしたいわけなのですよ。
そして、ここでHHKBの最大のデメリットが問題になってきます。HHKBはでかいし重いのです。気軽に持ち運べれるレベルじゃないんですよ。それにHHKBはパームレストがないと手首が疲れちゃうので、パームレストも必須です。となるとさらに持ち物も重さも発生します。
「M1 iPad Proで出先でも快適にタイピングしたい!」という要求をHHKBに求めるのは、ちと厳しいんですわな。
当然ながらこう思う人もいるでしょう。
「出先用のキーボードとして軽いやつ使えば?」と。
わかります。もちろんそうなりますよね。
でもね、家と違うキーボードを使うと、結局気持ちよくタイピングできないんですよね。タイピングミスが爆発的に増えてしまうんです。ですから、家でも外出先でも同じキーボードを使いたい…キーボードを統一したい…ってなるわけです。
苦渋の決断でした。HHKBで統一するのか、Magic Keyboardで統一するのか。タイピングのしやすさは断然慣れたHHKB。でも携帯性を考えると断然Magic Keyboard。
ワイは…ワイは…
Magic Keyboardを選びました。泣きながら。(特にHHKBのカーソルキーの打ちやすさが慣れたら神すぎたので、これが使えなくなるのが一番の悔やみ)
HHKB Professional HYBRID Type-Sを約2年、HHKB全体では約3年使った時点で、M1 iPad Proを外へ持ち出す使い方に合わせてMagic Keyboardへ戻ると決めました。
2023年〜デスクバイク導入後、やっぱりHHKBに戻す
座りすぎは健康に良くない!と言うことで、デスクバイク「FlexiSpot V9」を導入しました。
Magic Keyboardを使い続けるつもりだったのに、FlexiSpot V9は固定のパームレストがついているんです。パームレストがあると、薄いMagic Keyboardの高さが合わず、タイピングしづらく感じました。
というわけで仕方なく、高さのあるHHKBに買い戻すこととなりました。健康が何よりも優先なので。
→FlexiSpotデスクバイクV9を8ヶ月使ったのでレビュー【問題なく作業できるが痩せはしない】
2024〜2026年:Studio購入から現在まで
2024年にiPad用のHHKB Studioを購入し、1年以上使ったあとに2台目の雪モデルを追加しました。2026年7月現在、主にiPadで使っているのはStudioです。
まとめ
HHKBは打鍵感や配列、カーソル操作が魅力でした。Magic Keyboardは薄く、外へ持ち出すときに助けられました。現在はHHKB Studioを主にiPadで使っていますが、価格やジェスチャーパッドには不満もあります。あとiPadで使いたいのに、Studioは重すぎて携帯性が悪すぎるのが難点。
何度も行き来して分かったのは、どちらが上かではなく、そのときの作業場所、端末、持ち運び方、操作方法に合うかどうかが大切だということです。ほんま、どちらもめっちゃいいキーボードですわ。
あ、ただ、Apple WatchをつけていないMacユーザーなら、Touch ID付きのMagic Keyboardの方が認証が楽なので、HHKBよりMagic Keyboardをオススメします。Macのスリープ解除のたびにパスワード打つのめんどくさいですからね。
参考までに。それでは!


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