「長生きするためにちゃんと健康診断を受けなきゃ!」
健康診断を受けるのが当たり前という風潮がありますが、ここで考えなくてはならないことがあります。
「本当に健康診断を受けた人って長生きしてるの?」ということです。
なんとこれ、衝撃的な事実が出ているんですね(´・ω・)
今回の記事は『「原因と結果」の経済学』を参考にしています。
健康診断は長生きとは関係がない!
デンマークによると、「健康診断を受けたからといって、必ずしも長生きできるわけではない」ということが分かりました!
でもまてよ、デンマークの研究だけをあてにしてもいいのか?
ということで、健康診断と長生きの研究を統合して検証した『メタアナリシス』が用いられました。
その結果・・・
やはり健診と長生きの間には因果関係がないことが明らかになっている。p65
健康診断をやるのは無駄遣い?
関係がないことに、税金を投入しているとしたら、あなたはどう思いますか?
デンマークでランダム化比較試験を実施した研究者らは「大規模なランダム比較試験の実施はコストがかかるものの、効果がない健診を全国民に提供することに比べたら、はるかに安上がりである」との見解を示している。p65
これがどういうことかといと、「科学的に根拠もない健診に税金をたっぷり投入する前に、研究でその政策に効果があるかどうか調べてみましょうぜ」ということですね。
税金の無駄遣いってやっぱりアホらしいですからね。
1200億円がメタボ健診に投入されていた
「ウンウン、しっかりとした根拠があるからこそ大規模な政策は実施しないとね」
2008年、日本は特定健康診査(メタボ健診)・特定保健指導がスタートしました。
生活習慣病の早期発見と治療を目的として、40歳以上の健康保険加入者は全員受信が義務付けられている健診になります。
2008年から2014年までに使われた税金、なんと1200億円!
おいおい、大丈夫これ?
本当に大丈夫?
効果あったの??
巨費を投じて日本で導入されたメタボ健診に効果はあったのだろうか。厚生労働省は、このことを調べるために、約28億円を投じてデータベースを構築した。しかしこのデータベースに不備があり、収集したデータのうち約2割しか検証できないことが発覚し、大きな問題に発展した。p66
おーーーーーい!
全然ダメやん。
てかさ、なんでいきなり国の規模でするのさ。
まずは小さな自治体で試して、それで効果があったのならもうちょっと広げていくっていう方法あるでしょうに・・・。
まとめ
科学的根拠のある政策をやってもらいたいものですね〜。
いきなり「ドーン」と大きい実験されても、それが成功するならいいですが、失敗した時の税金の無駄遣い感がハンパないですからね。
小さく実験を繰り返し、それを元に大規模にするのが常識だと思うのでね〜。
今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
追記:健診と検診の違い
「健康診断は意味がない!」ということなのですが、がん検診などの『検診』と『健診』て意味が違うんですね。
特定の病気について検診を行うことは、寿命を伸ばすとされている研究が多いみたいです。
各がんに対するエビデンスの詳細については『国立がん研究センター 科学的根拠に基づく検診推進のページ』を見てください。
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