貿易収支が赤字だとやばい!というようなイメージがあるかもしれませんが、果たしてそれは本当でしょうか?
ちょっと考えてみてください。
何がヤバイんですか?
ということで、今回の記事では『貿易収支の赤字とは?』について書いていきます。
貿易収支って本当にヤバイの?
貿易収支とは輸出と輸入の差額になります。
差額がプラスなら貿易黒字ですし、差額がマイナスなら貿易赤字になります。
赤字ってつくと、すごくマイナスのイメージがありますが、そのイメージに引っ張られないで考えてみてください。
世界中で貿易が行われています。
それでは、輸出額の合計と輸入額の合計はどうなると思いますか?
そうです、『世界の輸出総額=世界の輸入総額』になります。
つまり、貿易収支の総和はゼロになります。
貿易黒字の国と貿易赤字の国は半々に
貿易収支の総和がゼロになるということは、貿易黒字の国もあるし、貿易赤字の国もあるということです。
それで、貿易赤字の国の経済状態が全て悪いかと言うと、そんな事はありません。
貿易赤字の国でも経済状態が良い国だってあります。
例えば、オーストラリアやカナダは貿易赤字ですが、経済状態は悪くはありません。
貿易赤字の国は購買力があるということ
視点を変えると、貿易赤字は輸入が多いということです。
つまり、それだけモノを輸入する力があるとも言えるんですね(`・ω・´)”
貿易黒字だとGDPが増えるのは結果論
貿易黒字だとGDPが上がると思うかもしれませんが、それは結果論です。
確かにトヨタみたいな世界に代表するような企業がバンバン輸出してくれたら、貿易黒字になりやすくなります。
しかしそれは輸出が多いからGDPが上がるのではなくて、トヨタみたいな素晴らしい企業が活躍するからGDPが増えるんですね。
経営状態がカツカツの企業が、自転車操業で輸出してもそんなにGDPは上がりません(´・ω・)
家系と経済学を同じように考えてはダメ
黒字はいい!赤字はダメ!というのは家庭の感覚であって、それをそのまま経済学に持ち込んではダメなことが多いです。
国の経済状態なんて、輸出が多いから良い!とか、輸出が少ないからヤバイ!なんてい単純な話ではありません。(もちろんそれも1つの要因にはなりますが)
まとめ
いかがでしたか?
この記事では『貿易収支の赤字とは?』について書いてきました。
貿易赤字だからと言って、その国の経済状態が全て悪いかというと、そんなことありません。
視点を変えると、輸出の金額以上に輸入ができるということですから、それだけ購買力がある国とも言えるんですね(`・ω・´)”
今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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