本日も「Gallagher Note」をお読みいただきありがとうございます。
こんにちは、福山です。
経済は良くなっているのだろうか?庶民としては全く実感がありません。個人的にはアベノミクスは富める人が富んだ、つまり富裕層の人には素晴らしい政策だけど、庶民には何にも関係ない、むしろ格差を増やしたんじゃないかな?と思っていたりします。
おさらいも兼ねて、この記事ではアベノミクスについてまとめてみようと思います。
アベノミクスとは何だ?
アベノミクスとは、安倍政権の経済政策のことです。
じゃあその経済政策で何をするのか?というと、
- 大胆な金融政策
- 機動的な財政政策
- 民間投資を喚起する成長戦略
の3つです。『三本の矢』と呼ばれていますね。
「どれだけ真面目に働いても暮らしがよくならない」という日本経済の課題を克服するため、安倍政権は、「デフレからの脱却」と「富の拡大」を目指しています。
これらを実現する経済政策が、アベノミクス「3本の矢」です。
首相官邸のホームページではこのように表現されています。
じゃあそれぞれの矢を具体的に見ていきましょう。
第一の矢:大胆な金融政策
デフレとは、『モノよりお金の価値が異常に高くなる』状態のことです。
簡単にいえば、「お菓子買うの我慢しよう」みたいな感じです。お菓子よりお金の方に価値を感じるから、お菓子を購入しないということですね。
多くの人がモノを購入しなくなると、経済が回らなくなります。経済が回らなくなると、会社にお金が入りません。会社にお金が入らなくなると、社員に給料が払えません。給料が少なくなると、モノを簡単には購入しません。
これがデフレのサイクルです。
ってことで、金融政策で『お金の価値を下げよう!』というのが、経済学的な常套手段になります。お金の価値の下げ方は、日銀がお金を大量に刷って市場に流すのです。
お金が増えると、いくつかの市場経路で景気が良くなるので、給料も入るようになります。
少し具体的に言うと、お金が市場に増えると、為替の影響から円安ドル高になります。(円の価値がどんどん下がっていくから)
そうすると輸入はきつくなりますが、輸出はバンバン売れます。外国で商品が売れれば、外貨を獲得するわけですが、その外貨を円と交換すると、たくさんの円と交換することができるんですね。(1ドル=100円より、1ドル=130円の方が外貨を円に交換した時、たくさん円が手に入る)
円がたくさんゲットできれば、給料として社員に回すことができるし、外国にモノがたくさん売れるのであれば、雇用も増えます。雇用が増えると、人手不足になるので、相対的に賃金が上昇します。
つまり、円安に誘導すると
- モノが売れるのでお金がたくさんゲットできる
- 社員の給料にも回せる
- モノが売れるので、もっと生産する必要があるので雇用が生まれる
- 雇用が生まれると、人手不足になるから、人材確保のため賃金を上げる
と、理想はこうなるのです。
でもやっぱりこれに関しては疑問があるのです。
「本当に社員の給料にお金を回すの?」
これ、そこの企業の社長次第じゃないですか。「不景気な世の中だし、貯金しとこ!」って思う社長がいてもおかしくないですよね。
じゃあ第一の矢の結果はどうだったかと言うと・・・大企業に勤めている社員しか給料は上がっていません(ボーナスも)。
第二の矢:機動的な財政政策
これは財政を整えよう!という政策です。
ちなみに今の国の歳入は約50兆円で、歳出は100兆円です。これがわかりにくいなら、『歳入=給料』、『歳出=支出』と考えてください。
これ、いかにおかしいか分かるでしょ?例えば毎月50万円の給料しかないのに、毎月100万円使ってる感じだからね。残りの50万円はどうしてるかというと、借金してます。
国債という名の借金をしているんですね。ちなみに今の借金額は1000兆円を超えています\(^o^)/
そりゃあ、「機動的な財政政策」を掲げますよね。
財政再建を行うためには、歳出を削減するしかありませんが、高齢化社会で、社会保障費がどんどん上がっているので、「どうしようもないぞ!」ってなっています。
社会保障費はなんとか削減しないといけないけど、削減したらお年寄りが怒るだろうし、お年寄りが怒れば、選挙で当選しなくなるかもしれないし・・・(選挙に行く人はお年寄りが圧倒的に多い)
日本の将来を考えるなら、教育費などに税金を投入しないといけないのだけど、先進国の中で教育費にかけるお金の割合の最下位争いをしているのが日本です!
正直・・・第二の矢は・・・「飛んでません!」
オリンピックの費用やら、福島原発の費用やら、もんじゅの解体費用で手一杯なJAPAN。
消費税を10%にして財政再建をするって話もあるけど、試算によるとそれでも全然足りなくて消費税30%にしなければ解決しないと言われていたりもします。
こう言う財政の話になると私はいつも思うことがあるんです。民間企業の人は給料が下がってたりするんだからさ、政治家とか公務員とか、税金で給料を頂いてる人の給料も下げましょうよ・・・て思っちゃいます。(若手じゃなくて無駄に高い給料もらってる上の世代の人たちね)
財政再建できて、経済が上向きになったらまた上げればいいんだからさ。
第三の矢:民間投資を喚起する成長戦略
規制緩和などで、「どうぞどうぞ民間企業のみなさん、思う存分力を発揮しちゃってください」という感じです。
例えば、小泉進次郎さんが農業改革を行っていますよね。農協により縛られた環境を壊して、農家がより自由に売買ができるようになることを目指しています。
農協の非効率な縛りがなくなれば、農業は発展する可能性を秘めています。農業が発展すれば、地方創生にもつながります。
他にも成長戦略を上げるとキリがないので、いかに箇条書きにします。
- 医療:医療費の負担率の改善
- 雇用:男女格差・雇用の流動性の改善
- 移民:人口減少の日本は移民の問題を真剣に考える必要あり
- エネルギー:電力自由化などなど
- 教育:教育格差の改善
- 選挙:シルバー民主主義の改善
- 研究開発:新たな技術で生産性を上げるなどなど
などなどです。経済成長を促す分野は沢山あります。
まとめ
アベノミクスを簡単にまとめてみました。アベノミクスが成功しているかどうかは、見方によって変わってしまいます。給料が増えた人もいれば、減った人もいるでしょうし、成長している分野もあれば、停滞している分野もあるからです。
やはり総合力で見るしかありません。
でも、私の今までのアベノミクスの見方では『失敗なんじゃない?』が正直なところです。だって、何にも変わってないんだもん。(厳密に言うと、少しは変わってる)
もう一度、首相官邸のホームページに書いてあるものを見てみます。
「どれだけ真面目に働いても暮らしがよくならない」という日本経済の課題を克服するため、安倍政権は、「デフレからの脱却」と「富の拡大」を目指しています。
これらを実現する経済政策が、アベノミクス「3本の矢」です。
「どれだけ真面目に働いても暮らしが良くならない」
これがちょっとは良くなってるんですかね?たぶんなってないですよね。
真面目な人ほど馬鹿を見るのは世の常なのかもしれませんがねぇ〜。既得権益に守られている人の暮らしが良くなっているだけの気がします。
とりあえず歳出を減らして、投資するべきところに投資していきましょうYO!
終わり。
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