『#59 ゲストに古市憲寿氏を迎えて小泉大臣の育休についてほろ酔いトーク』をみていたら、すごく勉強になることがありましたのでメモ。
番組では、小泉進次郎さんの育休の話題が上がりました。大臣でも育休を取るのはOKという前提の上で、橋下さんはこのようなことを言っていました。
「小泉さんは社会に対してメッセージを出したいということだから育休を取るのは全然ありだと思いますが、国民からすれば、小泉さんが育休を取ることで我々は育休を取れるようになるの?」
そういう気持ちがあったため、橋下さんが知事・市長の頃は、「公務員の方からリードしていく。世の中を変えていく」というのには反対していたそうです。例えば、
- 公務員の方から勤務時間を短くしていく
- 公務員の方から休みを増やしていく
のような議論です。
「もしやろうと思えば公務員なんていつでも休みなんか増やせるのだから、そうじゃなくて民間の方が休めるように仕組みをつくるのが、我々の仕事じゃないか。民間が休めるようになった後から、公務員は休めばいい、それが僕の持論だ。一番休みを取りやすい国会議員や大臣がそれをするのはどうかな、と思う。」
とのことです。まさにその通りではないでしょうか。この話を聞いた時、労働基準監督官になった友達の話を思い出しました。今から5年ほど前、ブラック企業について今以上に叫ばれていた頃の話です。当時、労働基準監督官の友人の上司がこのようなことを言っていたそうです。
「我々が社会のお手本にならないといけない。だから我々は絶対に定時で帰るように。」と。(ちなみに友人は、だから俺の仕事は定時に帰れるからホワイトだぜ!と嬉しそうに話していました。)
民間企業の労働環境を整えるのが、労働基準監督官の仕事ではないでしょうか。ブラック企業がのさばっているのに、自分たちは定時に帰るって・・・。この話を聞いた後で、電通やら三菱電機やらで社員が自殺したというニュースが流れてきて、何とも言えない気持ちになったのを覚えています。
労働基準監督官ってなんのためにあるのだろう?事後で仕事をするだけなのかな?みたいに思ってしまいました。実態はどうなっているのか知らないですけれど。
さて、みなさんはどう思われますでしょうか?私としては「社会の見本となる」ではなくて、先に仕組みを作ってもらいたいなぁと思うばかりです(もちろん育休を取るのはOK。で、それとプラスして具体策を提示してもらいたい)。参考までに。それでは!
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