これまでに4つのスピーカーのステレオペアを経験しました。
- Beats pill+
- HomePod
- HomePod mini
- Sonos One
で、現在はSonos One 2台でステレオペアにしています。
この経験から、独断と偏見でステレオペアのベストを決めるのであれば、HomePod miniがいいと思います。値段と音質を考えると、HomePod miniがもっともコスパがいいのではないか、と考えています。
1. HomePod miniをオススメする理由
以下ではもう少し具体的に、HomePod miniのステレオペアをオススメする理由について書いていきます。
1.1. Beats pill+はAirPlay2非対応なのでいまさら選ぶべき理由がない
Beats pill+はポータブルスピーカーなので、HomePodやSonos Oneと比べる意味がないような気がしますが、ステレオペアとして使ったことがあるので、その経験を書いていきます。
- ステレオペアにするためのBluetooth接続が若干面倒
- AirPlay2に対応していないので、MacやiPhoneの音の出力を切り替えるために、毎回Bluetoothで再接続しなければならないのが面倒
- 小型のサイズからはびっくりするほどいい音が出る
ポータブルスピーカーとしてはとても優秀なのですが、家の据え置きスピーカーとして考えるのであれば、いまさらBeats pill+を選ぶ理由はありません。
1.2. HomePodは高い&低音が強すぎる&生産終了
使用してきた4つのスピーカーの中でもっとも迫力ある音を出すのがHomePodです。起動させた瞬間に、心を震わせるような低音が響きます。
ただ、2つ合わせると7万円近くします。高いです。
でも、値段相応の音なので、決して損をするというわけではありません。
じゃあなぜHomePodをオススメしないかというと、ほとんどの日本の家にとっては適さない音だからです。HomePodは『低音が強すぎる』のです。2つ合わせてステレオペアにしようもんなら、音量を30%にあげるだけで騒音問題になりかねません。
一軒家を所有している方で、隣の家とのスペースがある程度確保できているのであれば、HomePodのステレオペアはオススメできます。ですが、マンションやアパート住まいであれば、HomePodはオススメできません。HomePodの魅力を引き出せるほどの音を出せません。
HomePodはほとんどの日本人にとって不向きな製品です。『アメリカのでっかい家』を想定して作られた製品だと思いますので、日本の狭い環境ではHomePodの能力をフルに発揮できないのです。もったいないですね。
1.3. Sonos Oneは普通にいい。文句なし。
Sonos Oneのステレオペアは文句なしにいいです。HomePodほど低音が強くないので、ステレオペアにしてもお隣さんを困らせるほどの低音ではありません。
また、高音から低音までの音のバランスがとてもいいので、聴いていて疲れることがありません。(HomePodは低音が強すぎるので、耳が疲れることがあります)
お値段は2つ揃えて4万円ちょっと。予算が許すのであれば、Sonos Oneはオススメできます。
1.4. HomePod miniはコスパ最高のスマートスピーカー
Sonos Oneのステレオペアより、HomePod miniが優れている点が、値段です。それだけです。Sonos Oneのステレオペアの半分の値段で手に入ります。(あと、デザインもHomePod miniのほうがいいですね。可愛らしい形です)
値段は安いのですが、普通にいい音なんですよ。もちろんSonos Oneに比べると音質は若干劣ります。中〜高音域がSonos Oneと比べると弱いように感じます。でもクラシックなんかを聞かない方であれば、そこまで気になるような差ではないはずです。
それと、音量を上げていくと、音の荒さが目立つようになるという欠点もあります。しかし、お隣さんへの騒音を考えると、音質の荒さが出るまで音量を上げることはないでしょうから、ここも気にしなくていい点だと思います。
2. HomePod miniとSonos Oneを比べると
以下ではもう少し具体的にHomePod miniとSonos Oneを比べていきます。
2.1. デザイン
好みにもよりますが、HomePod miniのほうが愛着がわくデザインです。丸くて可愛らしいですね。
Sonos Oneは『いかにもスマートスピーカー』という感じが出ています。まぁそれもデザインとしては素晴らしく、無機質感を部屋に出したいなら、Sonos Oneがいいような気がします。
2.2. 価格
HomePod miniは2台揃えて2万円ちょっと。
Sonos Oneは2台揃えて4万円ちょっと。
2倍の差があります。じゃあ音質に2倍の差があるかというと、「ない」のですよね。
2.3. 音質
音質はSonos Oneの勝ちです。音質の差は、音量を上げれば上げるほど出てきます。HomePod miniは音量を上げていくと、荒さがでてきます。(といっても、音質の荒さが目立ち出す音量70%以上に上げることは、日本の家においてそうそうないと思いますが)
中音〜高音を楽しみたいなら、Sonos Oneがいいはずです。クラシックとかを聞く人であれば、断然Sonos Oneですね。といっても、クラシックを聞きたい人は、この程度の値段のスピーカーは選択肢に入らないでしょうけど。
2.4. 初期設定のしやすさ
初期設定のしやすさはHomePod miniの圧勝です。iPhoneを近づけるだけでできます。
Sonos Oneの初期設定は手こずりました…。まずはアカウント登録からしなければならないのですが、そのアカウントをつくるところからつまづきましたからね。確認用のメールが全然届かないってね。
初期設定とかが苦手な人は、HomePod miniにしておくほうが無難です。
2.5. 映画をもっと楽しみたいならSonos
スピーカーにさらにお金をかける余裕があるのであれば、Sonos Oneを選んでおくべきでしょう。というのも、Sonos製品は2台以上で組み合わせられ、製品を揃えるごとに力をさらに発揮していくからです。
Sonosのサウンドバーを購入すれば、Sonos Oneはサラウンドシステムとして使えます。
さらにそこから低音を出せるSonos Subを購入すれば、5.1ホームシアターシステムを構築できちゃいます。また、低音専用機を購入することで、他のスピーカーは中〜高音域に力を回すことができ、さらに音質がよくなります。
音楽だけではなく映画もガッツリ楽しみたいのであれば、Sonos Oneを選んでおく方が、今後のための拡張性が広がります。(全部揃えると20万円を超えますけど)
2.6. iPhone・Macとの連携のしやすさ
iPhone・Macとの連携のしやすさは、引き分けです。(初期設定を除いて)
どちらもAirPlay2対応なので、簡単にiPhone・Macから再生できます。
2.7. スマートスピーカーとして
- HomePod miniはSiriのみ利用できる
- Sonos OneはGoogleアシスタントとAmazon Alexaの2つを利用できる
音声アシスタント機能もそうですが、音声アシスタントに対応している製品のことも考えると、スマートスピーカーとしては、Sonos Oneのほうがよいでしょう。
おわりに:日本人の80%の方にとってHomePod miniはいい選択肢
というわけで、HomePod miniおすすめだよーという記事を書いてきました。音質と値段のバランスがとてもいい製品だと思います。
また、Apple製品は中古価格が下がりづらいため、試しに買いやすいのもいいですね。というのも、「やっぱダメだわ」と思って売却することにしたとしても、元値の70%くらいで売却できるからです。私の場合でいうと、2021年2月にHomePod mini 2台を合わせて21000円で売却しました。手数料と送料を引いても、そこまで損していません。
以上、HomePod miniとSonos Oneの記事でした。参考までに。それでは!
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