The Last of Us Part2を終えて、ここ数日虚無感に襲われております。ですからどうしても「あいつが悪かった」ということにして、自分を納得させ、虚無感から解放されたいわけです。ということで、自分なりに考えてみると、「やっぱりアビーの父親が悪いよね」というところに落ち着きました。
「エリーを犠牲にしたらワクチンができるんや!」というのは希望に聞こえるかもしれません。でも全然現実的な話ではないのですよね。そんな記事を書いていきます。
>The Last of Us Part2のクリア後の感想【やってよかったけれど虚無感に襲われる】
ワクチンなんか簡単にはできない!
ゲームだから仕方ないのですけれど、ワクチンなんか簡単にできません。基本的に新薬の開発には10年かかると言われています。そして新薬を開発するには、莫大なお金と時間がかかります。それくらいに新薬を開発するのは難しいのです。「新しい薬ができました。これで病気は治せます。でも、9割の確率でその人に重篤な障害が残ります。」なんて薬が開発されたとしても、それって薬ではないですよね。毒です。どんな薬にも副作用がありますが、副作用が極力少ないものが薬として認められるわけです。
で、最近の話と絡めると、世界中で新型コロナウィルスが蔓延しております。ですから、世界中の国々が、膨大な人員とお金と時間を使ってワクチン開発を目指しております。が、ワクチンはいまだにできていません。また最短でも1年半はかかると言われています。それくらいにワクチン開発って難しいのですよ。世界中のリソースを1つの病気に向けたとしても、全然なのです。
じゃあ、The Last of Us の世界で、科学者も少なければ設備もないし、なんなら満足に電気も使えないという世界で、ワクチン開発なんてできるんですかね?エリーを犠牲にしたとして、
- いつまでに
- どのくらいの確率で
- ワクチンが開発できるの?
- そしてそのワクチンを大量製造できるの?
という話が問題になってくるのですよ。
あの世界で、免疫を持つエリーは希望です。医者なら飛びつくでしょう。でも、もっと現実的な話をしないと。そしてそれをエリーやジョエルやアビーに伝えておかないと。さも高い確率でワクチンできますよー、みたいなストーリーになっているのです。
アビーの父親は夢想家だった。安易に希望をばらまいた。だから復讐の火種をつくってしまった。
そう考えてThe Last of Us Part2をクリアした後の虚無感を脱出しようとしています笑。参考までに。それでは!
コメント
私も同感です。
アビーの父親は医者としての興味本位で脳に寄生した菌を解剖してみたかったのではないかとも思っています。
また、命を犠牲にしてワクチンを作るにしても、ジョエルの目の前でエリー本人の同意を取るぐらいの事は必要なはずです。
それと”こいつずるいな~”と感じたのはマーリーンの同意を得て、責任の分散を図った事です。
ゲームのストーリーなので仕方ないのですが、免疫を持った貴重な人間をいきなり殺してワクチン開発は有り得ないでしょ。
>アビーの父親は医者としての興味本位で脳に寄生した菌を解剖してみたかったのではないかとも思っています。
なるほどー、考えたことのない視点でした。ありえますね。
>また、命を犠牲にしてワクチンを作るにしても、ジョエルの目の前でエリー本人の同意を取るぐらいの事は必要なはずです。
これは本当にそうですよね。なぜあそこまで急いだのかが謎です。やはり医者としての興味が暴走したのですかね
>それと”こいつずるいな~”と感じたのはマーリーンの同意を得て、責任の分散を図った事です。
なるほどー、これも考えたことなかったです。鋭いですね!!コメントありがとうございました。自分では思いもしなかったことなので、脳が刺激されました