本日も「Gallagher Note」をお読みいただきありがとうございます。
こんにちは、福山です。
映画インサイド・ジョブを観ました。リーマンショックなどの金融危機のドキュメンタリー映画です。人間汚いなぁ・・・っていうのが私の感想。士農工商とはよく言ったもんだよほんとに。映画の中でマーティン・ウルフさんという人が「アメリカの金融は、国によるネズミ講だ」と断言していますが、まさにそれ!という映画になります。
お金中毒な人々
映画はバブル絶頂期のウォール街の金融マンの生活から始まります。ディカプリオが出演していた映画ウルフ・オブ・ウォール・ストリートが参考になりそうですね。
脳神経学者曰く「お金を得る喜びを見つける人間と、ドラッグ中毒の人間は、脳が刺激を受ける部分が共通している」。確かにウルフ・オブ・ウォール・ストリートでも金融業界の人はコカイン吸いまくってたなぁ。
クズ商品と知りながら顧客に売る
ウルフ・オブ・ウォール・ストリートのディカプリをの言葉を引用します。
「クズ株をクズどもに売って俺はぼろ儲けした。クズ株を売り続けた。思うに、金は使い方を知っている俺が持っていた方がいい。」
この映画に出る人はディカプリオの言葉通りの、人たちばかりでした。もうびっくりです。
リーマンショックを理解するのに必須なのがCDOとCDSです。CDOとは良質なものやら悪質なものを混ぜ混ぜにした金商品のことです。CDSとはCDOが破綻した時のための保険になります。これを知っておけば、映画をより楽しめると思います。
リーマンショックの大元はサブプライムローンから始まりました。サブプライムローンとは、サブプライムを直訳するとわかりやすくて、「有料より下」ということです。つまり低所得者向けの住宅ローンです。普通に考えたら「え?」てなりますよね。人生で最も高い買い物といわれるものが「家」です。それを低所得者に売ろうっていうんですから。
そこで考えられたのが、住宅ローンそのものを小口債権化して、多くの投資家に買ってもらうことにしたのです(CDO)。住宅ローン業者からサブプライムローンを買い取って、CDO化したものをファンドや証券会社、生命保険会社などが扱い、高利回りの金融商品として売りまくったのです。
サブプライムローンが流行していた時、アメリカは住宅バブルでした。だから30万ドルで購入した住宅ローンが払えなくても、ちょっと時間が経てば35万ドルとかで売れるわけですから、どんどんローンを組んでいったわけです。
でもバブル(泡)は必ずはじけます。30万ドルの住宅をローンで組んでるのに、返済できなくなって住宅を売っても20万ドルにしかなりません。あとはドカーーンってなります。
この映画を観ると、金融業界・政治家・経済学界の三位一体のクソっぷりがわかります・・・。
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