「新型リモコンのApple TV 4K 第2世代最高!フウゥゥゥー!!!」みたいなレビューが出回っている2021年夏。
でも、あえてApple TV 4K 第1世代を購入しました。Apple TV HDからの乗り換えです。
第2世代ではなく第1世代を購入した理由はと言いますと、性能的に第1世代でよくね?いろんな家電量販店で第1世は代安くなってるから、安い方買えばよくね?と思ったからです。
で、Apple TV HDから4K 第1世代に買い替えたわけですが、「めちゃいい」です。動きがサクサクになりました。HDを使っている人は、いますぐに買い換えたほうがいいです。動作のキビキビ感が全然違うので、ストレスが一気に減ると思います。
Apple TV HDからApple TV 4K 第1世代に買い替えて1ヶ月使ってみてのレビュー
以下ではもう少し具体的に、Apple TV HDから4K 第1世代に買い替えてみて1ヶ月利用した感想と、4K 第2世代にしなかった理由について書いていきます。
Apple TV HDを持っている人はいますぐ買い替えたほうがいい
Apple TV HDからApple TV 4K 第1世代に買い替えてまず感じたことは、「超サクサクに動くやん」という驚きです。HDと4K 第1世代は全然違います。
- アプリの起動
- 動画の再生やスキップ
- AirPlayの動作
など、ほぼすべてにおいてサクサク感の向上がハッキリと分かります。A8チップからA10Xへの進化は伊達じゃないです。そりゃ、A10XはiPad Pro 10.5インチに搭載されていたチップですもんね。このサクサク感も納得です。
というわけで、いまApple TV HDを使っている方は、いますぐに4K 第1世代か第2世代に買い替えたほうがいいと思います。幸福度がアップするはずです。
(ちなみに私は4Kテレビを持っていません笑。それでも4K 第1世代はオススメです!)
AirPlayをよく使う方も是非買い替えを!
私はよくAirPlayを使ってiPhoneで撮影した写真や動画を、画面の大きなテレビに映しております。AirPlayのキビキビ感が、4K 第1世代に変えてから格段によくなりました。
Apple TV HDだと動きがもっさりしていたり、通信が途切れることもあったのですね。でもApple TV 4K 第1世代だと、動きはサクサクで、通信が途切れることはなくなりました。素晴らしいです。
Googleのクロムキャストやら、Amazonのファイアーティビーなどの格安TVデバイスがある中、割高のApple TVを選ぶ理由の大きな1つに、iPhoneとApple TVの連携があるのではないかと思います。
iPhoneの写真アプリに入っている写真や動画を、すぐに大きなテレビにAirlayで映せるのはApple TVの魅力です。このような使い方をよくする人にも、HDから4Kへの買い替えはオススメです。
Apple TV 4K 第2世代にしなかった理由
ここからはApple TV 4K 第2世代にしなかった理由について書いていきます。
Apple TV HD、4K 第1世代、4K 第2世代の比較
まずApple TV HD、4K第1世代、4K第2世代の違いを表にしてみます。
HD | 4K 第1世代 | 4K 第2世代 | |
発売年数 | 2015 | 2017 | 2021 |
プロセッサ | A8 | A10X | A12 |
RAM | 2GB | 3GB | 3GB |
ビデオ出力 | フルHD(1080p, 60fps) | 4K SDR 60fps 4K HDR 30fps | 4K SDR 60fps 4K HDR 60fps |
オーディオ | Dolby Digital Plus 7.1サラウンドサウンド | Dolby Atom対応 | Dolby Atom対応 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac | Wi‑Fi 5 | Wi‑Fi 6 |
Bluetooth | 4.0 | 5.0 | 5.0 |
ポート | HDMI1.4 10/100B-T Ethernet USB-C | HDMI2.0a ギガビットEthernet | HDMI 2.1(eARC) ギガビットEthernet |
性能的にはApple TV 4K 第1世代で十分
表を見て分かる通り、Apple TV 4K 第1世代とApple TV 4K 第2世代はあんまり変わっていません。変わっている部分も、「それ本当にいる?」みたいなところなんですよね。
- 4K HDR 60fps:これいる?
- Wi-Fi 6:これいる?
- Siri Remote 第2世代:ここはちょっと惹かれる
ほとんどの人にとって大差はないものかと思います。というわけで安く買える機会があれば、Apple TV 4K 第1世代を選んでおけばいいかと思います。
「iPhone 12 Proで撮影した4K HDRをAirPlayで大画面に出力したいんや!」という強い要望がある方は、4K HDR 60fpsでWi-Fi 6対応のApple TV 4K 第2世代を選んでおくのがいいでしょうね。
A12とA10Xの性能はあんまり変わらない
一番気になるところが、プロセッサの性能だと思います。
A10XはiPad Pro 10.5インチに使われたプロセッサで、A12はiPhone Xsなどに使われたプロセッサです。
結論から言うと、あんまり変わりません。
マルチコアの性能差は↓
A12の方が少し優れていますね。さすがはA12。
メタルのスコアは↓
なんとA12よりA10Xの方が優れているのです。まぁA10XはiPad Proに搭載されていたプロセッサですからね。
こちらの動画では、iPad Air(A12)とiPad Pro(A10X)の動作比較をしています↓
見てお分かりの通り、ほとんど差は感じられません。Apple TV 4Kの第1世代も第2世代も、動作という面ではそこまで変わらないのです。
Apple TV 4K 第2世代を選ぶべき人
私の主張は、「Apple TV 4K 第1世代が安く手に入るんならそれでいいんじゃない?動作とかもあんまり変わらないし!」です。
新古品でも中古品でも探せばいくらでもあります。
でもやっぱりApple TV 4K 第2世代を選んだ方がいい人も今ます。以下では、それについて書いていきます。
4K HDR 60fpsで動画を再生したい人
「4K HDRを60fpsでヌルヌル再生したいんや!」という強い要望があるならば、Apple TV 4K 第2世代を選んだ方がいいでしょう。そういう要望を持っている人はほとんどいないと思いますけど。
eARCを有効活用したい人
Apple TV 4K 第2世代は、HDMI eARCに対応しています。
eARCとは?という話ですね。
まずARCとは、「Audio Return Channel」 (オーディオ・リターン・チャンネル)の略です。ARC対応のテレビとHDMIケーブルを持っているのであれば、テレビで受信した音声をオーディオ機器へ出力できます。
これのなにがメリットなの?という話ですが、ARCに対応してないテレビですと、オーディオ機器へ音を出力する際に光デジタル音声出力を使わなくてはなりません。これだとオーディオ設定を『HDMI』から『光デジタル』に変更したりしなければならず面倒なのですね。この面倒くささを省けるのが、ARCなのです。
HDMI ARCが分かったところで、話をHDMI eARCに戻します。ようはeARCはARCの上位規格で、より高音質な音に対応しています。具体的にはDolby Atmosなどですね。
eARCを使えばテレビの音声をHomePodに飛ばせる
個人的な考えでは、Apple TV 4K 第2世代を買うべき人は、「HomePodを2台揃えてるんや!で、テレビの音をHomePodで聴きたいんや!」という人です。
Apple TV 4K 第2世代とHomePod2台を揃えれば、
- 地上波のテレビの音をHomePodで聴ける
- ゲーム機など、テレビに接続している機器の音をHomePodで聴ける
ことが可能となりました。
いままでのHomePodの使い道としては、『Apple TVのアプリの音を飛ばす』か、『iPhone /iPad /Macの音を飛ばす』に限られていました。
つまり、テレビの音自体を飛ばすことはできなかったわけです。しかし、Apple TV 4K 第2世代からはそれが可能となりました。HomePodがさらに使えるスピーカーとなったのです。(テレビのHDMI端子に接続した機器の音声をApple TV 4K に送り、そこからApple TVがHomePodに音を飛ばすという仕組み)
*ちなみにこれはHDMI eARC対応のテレビと対応のHDMIケーブルが必要です。比較的最近のテレビを持っている人しか使えない機能です。
*またeARCの機能はHomePodのみです。HomePod miniは非対応です。
おわりに:HomePod2台持ってるならApple TV 4K 第2世代がいいかも
以上、Apple TV 4K 第1世代を選んだ理由について書いてきました。85%くらいの人は、Apple TV 4K 第1世代を選んでおけばいいと思います。たぶん中古で1万5千円以下で手に入りますから。
逆に、Apple TV 4K 第2世代を選んだ方がいい人は、HDMI eARC対応のテレビを持っていて、なおかつHomePod2台を持っている人かなーと思います。HomePodの利用価値がグーンとアップするはずです。(私もかつてはHomePod2台を揃えていましたが、当時はMacの音もステレオペアで聴けないという残念な状況でしたので、売却してしまいました。保有しておくと、ソフトのアップデートでいろいろなことができるようになるんだなーと。)
参考までに。それでは!
*参考↓
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