なぜ資本主義ではお金持ちがどんどんお金持ちになっていくの?
そんな疑問に答えます。
いくつかの理由がありますが、このページでは政治家が絡んでくるからお金持ちがお金持ちになりやすくなるという話をしていきます。
選挙に当選するためにはお金が必要
政治家になるためには選挙で当選する必要があります。当選するためには、宣伝活動をしなければなりません。その活動のためにはお金が必要になります。
そのために、
献金
を政党は受け付けているのですが、献金してくれるのは金持ちだったり大企業だったりです。
つまり、政治家になることも、政党として働くことも、お金が超大切になってきます。ですから、お金持ちや大企業の顔を立てないといけなくなってくるわけです。
お金持ちが政治家を選べるようになる
そうこうしていると、徐々にお金持ちが政治家を選べるようになります。お金がないと選挙活動もできないので当選できないからです。
「ワイは献金なんかいらない!献金なんか受け取ったら公平な政治ができなくなるからや!」という心清らかな人もいるかと思います。だけどその人は選挙に勝つことができないので、政治家になれません。お金がないから十分な選挙活動ができないからです。
お金持ちが国をコントロールできるようになる
そうなるとお金持ちが国をコントロールできるようになってきます。どういうことかというと、例えば、
お金持ちに優遇された税制
などのことです。
金持ち有利の所得税・住民税
例えば、平成の所得税・住民税を合わせた最高税率は55%です。ざっくりカウントすると、1億円稼いだら半分くらい取られちゃう税率になります。
それに対して、昭和62年の所得税・住民税の最高税率はというと76%(所得税60%、住民税16%)でした。ざっくりいうと、1億円稼いだら7000万円以上は納税しなければいけなかったのです。
つまり、お金持ちが有利な状況になっているのです。
財務省 所得税の税率の推移
国税庁 所得税の税率
金持ち有利の株式の配当金にかかる税金
株式の配当金にかかる税金も金持ち有利に働いています。株式配当の税率は大体20%になります。
例えば、
- 親が昔から金持ちで株式をたっぷり保有
- なんにもしなくても株の配当だけで年間1000万円入ってくる
- それにかかる税金は約200万円
- 手元に800万円くらい残る
という感じでお金が入ってくるわけです。
ところがどっこいサラリーマンが頑張って1000万円稼いだ場合はというと、
- 毎日8時間以上働く
- 1年間働いて1000万円の収入
- 所得税・住民税で税率がざっくり40%
- 残ったお金は600万円くらい
という状況になります。
同じ1000万円でも全然違います。家がたまたま金持ちで株をたくさん持っている人は何にもしなくても800万円の収入があり、普通の家庭に生まれ、頑張って1000万円稼いだら400万円は税金として納め、手元に残るのは600万円くらいになります。
つまり、汗水垂らして働いている人の方が多く税金を取られる構造になっているわけです。
おわりに:金持ちがお金を儲けることはピケティさんが証明
18世紀まで遡るデータを集めまくって、お金持ちがお金持ちになり続けることを証明してくれたのが、21世紀の資本論で有名なトマ・ピケティさんです。
r>gってやつです。さらに詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください→ピケティさんの考え『資本収益率>経済成長率>
それでは!
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