北朝鮮の弾道ミサイルから安全保障の重要性を再確認

政治・経済
本サイトはプロモーションが含まれています
スポンサーリンク

日本国民は第二次世界大戦の反動で、極端に「軍事」というものを忌み嫌ってきました。

「自衛隊なんで必要あるの?税金の無駄使いじゃん」なんていう人まで出てきています。残念ながらこういう人たちは、国に損害がでてようやく自衛隊の存在、安全保障の重要性に気づくのでしょう。

まだまだ目に映る直接的な被害は出ていませんが、国家の安全保障環境は危機的状況にあるのです。

ということで今回は安全保障のお話。

スポンサーリンク

北朝鮮が弾道ミサイル発射、対応できていない日本の自衛隊

北朝鮮が18日朝、弾道ミサイルを発射したことについて、韓国国防省は、およそ800キロ飛行して日本海に落ちた中距離弾道ミサイルと、発射直後に、レーダーから消えたミサイルの2発が発射されたとして、詳しく分析しています。
韓国国防省によりますと、北朝鮮は、18日午前5時55分ごろ、ピョンヤンの北にあるスクチョン(粛川)付近から「ノドン」とみられる中距離弾道ミサイル1発を日本海に向けて発射し、およそ800キロ飛行して日本海に落ちたということです。また、その22分後の午前6時17分ごろにも、スクチョン付近からミサイル1発を発射しましたが、17キロほど上空に飛行し、レーダーから消えたということで、詳しく分析しています。
これについて、アメリカ国防総省の当局者は、発射された2発のミサイルはいずれも中距離弾道ミサイルの「ノドン」とみられ、車両型の移動式発射台が使用されたとみているとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20160318/k10010447901000.html

今回の弾道ミサイルの発射は「人工衛星」の時のような事前通告がありませんでした。

人工衛星打ち上げの時は、自衛隊はPAC3など迎撃のための防衛をしていました。しかし、今回はどうだったでしょうか?

現実問題として、事前通告のないミサイル発射に対して日本は対応できないという現実が浮き彫りになりました。

ただ、実際は海上自衛隊のイージス艦などが機能していたはずです(そう思いたい)。緊急時に十分な迎撃体制が取れたのか、そのような報道がまだされてないし、報道されるのかさえ分かりませんが、国民として目を向ける必要があるでしょう。

【大前提】アメリカ軍が助けてくれるんでしょ?と思ってはダメ

「アメリカが日本を助けてくれる。」

なぜか漠然とそう信じている人がいるけど、そんなことないです。しかもそう考えている人は「日本がピンチならアメリカが助けるのは当然だけど、アメリカがピンチでも日本は助けないよ。」的な考えを持っています。

そんな考え捨てましょうね。

お互いに協力して自国を守っていきましょうってのが国の安全保障の重要な考え方ですので。(集団安全保障)

ただ、国家としての大前提にあるのが自国の防衛は他の国に頼らないということです。いつまでもアメリカさんが・・・なんてもうやめましょうね。

核ミサイルによる防衛の現状がやっかい

核ミサイルは国の防衛上厄介なもので、今までの考え方ががらりと変わります。

核爆弾がない時代であれば。相手国より数倍の戦力があれば勝つことができました。つまり人、モノ、カネ、技術力があれば勝つことができるのです。

しかし、核ミサイルはたった1つで壊滅的な破壊力を持っているので、それだけで防衛の考え方は変わってしまいます。

核ミサイルなんて打ち合えば終わり、「ミサイル打ったら、こっちも打つよ?」で、それが互いの核抑止力となっているのが現状です。

核ミサイルを外交などの取引に使ってこようとしている厄介な国が北朝鮮ですね。現時点では核ミサイルを100%迎撃できません。だから核兵器を持っている国には仕方なく譲歩する必要がでてくるんです。

国連の制裁に対する威嚇が今回の弾道ミサイル!?

今回の北朝鮮による弾道ミサイルの威嚇は、国連の北朝鮮に対する制裁に対してだと考えられます。

前回の北朝鮮の核実験による国連の制裁案を以下に記します。

  1. すべての北朝鮮貨物の検査
  2. すべての武器輸出の禁止
  3. 航空燃料の提供禁止
  4. 鉱物資源の輸入制限

今までにも国連は北朝鮮に制裁を加えてきましたが、結果として、核実験やミサイル発射を止めることができませんでした。今回の制裁も、今の現状だけを見ると失敗しそうなのです。

そもそも制裁に反発するかのごとく北朝鮮はこういうことを繰り返しているのですから・・・。制裁決議案が出たときに北朝鮮の軍の司令部は声明を発表しています。

「韓国の大統領府やアメリカ本土を攻撃目標とし先制攻撃も辞さない」と警告しています。短期的には軍事挑発も含め対抗手段に出てくる可能性が高く厳重な警戒が必要です。

エピソード - 時論公論
「時論公論」のこれまでのエピソード一覧です。

近くの国にこんな危険な国があると思うと、防衛に力を入れるべきではないでしょうか?

北朝鮮の核兵器が盗まれたり、売られたりしたら超やばくない?

イギリスは本土に核兵器を置いてません。核兵器は全て潜水艦に積まれて、海の中で隠れています。だから、もしイギリスに核が落とされ本土が壊滅したとしても、潜水艦から核ミサイルが発射され敵国も壊滅させます。これが核抑止力になっているんですね。

イギリスのように核兵器の管理がきちんとされていれば、言い方は変ですが安心です。

しかし、北朝鮮のような国は核兵器の安全管理はきちんとできているのでしょうか?盗まれないのか?核兵器の作り方を売る人がでてくるのではないのか?それとも国家的に核兵器をビジネスにしようとしてたりしないのか?

ということで核兵器の安全管理がきちんとされていないと、とてつもなく危険な世界になるのです。北朝鮮が核兵器を持ち、実験を繰り返しデータを収集しているって本当に危惧すべきことなんですね。

最近はイスラム国など過激な集団が登場しているし、その集団に核兵器や核兵器の技術が渡ると大変なことになります。

核兵器を抑えるには核兵器しかない悲しい事実

残念な現実ですが、核兵器を抑えるには核兵器しかありません。

核ミサイルを打ち込まれたくなければ、それ相応の抑止力を持つしかありません。今のところ100%ミサイルを撃ち落とすこともできないので、その抑止力はこちらも核武装するしかないのです。

核兵器=爆弾+打ち上げる能力+正確に落とす力

日本は核兵器を作る技術は全て持っています。しかし、日本は核の恐ろしさを過去の経験から知っているため持たないのです。

作れるけど、平和のために作らない。

日本にしか核兵器の恐ろしさを伝えることができないんです。私たちはそういう使命が少なからずあるのかもしれません。平和な国のため、平和な世界のため。

祈るだけで平和になるのであれば、祈るべきです。しかし無理なのです。正しい国家の安全保障環境の理解、自衛隊の理解を各々していきましょう。