「幼児教育が大切なんだから、早いところ幼児教育に税金を投入しましょうぜ!」というのを、私はよくサイトを通じてつぶやいています。
この記事もそんな記事になります( ´∀`)
手を替え品を替え、同じことを何度も書いているのですが、今回は『世界一子どもを育てやすい国にしよう』という本を参考に書いていきます
保育園義務教育化のコストってどれくらい?
保育園を義務教育化した時にかかるお金ってどれくらいだと思います?
そこに投入されるお金って、結局は私たちが払う税金なので、高すぎたら嫌じゃないですか?
現実的にも、義務教育化はそれほど難しくありません。前にも言いましたが、年金が50兆円で医療費が37兆円。でも、保育園に必要な額は3千億円から1兆円位です。高齢者にかけているお金と、桁が違う投資で済みます。p124
いやいや、どれだけ安いのですか・・・
安いという表現は違うかもしれませんが、医療費に比べたらめちゃ安いです。
医療費の無駄遣いをちょっとでもやめれば、すぐに保育園の義務教育かも可能じゃありませんか。
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有名なヘックマン教授による就学前教育のメリット
なんで幼児教育が重要かというと、研究で分かっているからです。
ノーベル経済学賞を受賞している、シカゴ大学のヘックマン教授のペリー就学前プロジェクトという有名な研究があります。
この研究は、1960年代にミシガン州で行われ、貧困家庭の子供58人を対象に、質の高い教育を提供し、その後の長期にわたる追跡調査をおこなったものです。
どういう質の高い教育を行ったかというと、子ども6人に対して先生が一人つき、週に5日午前中に約2時間半ほど読み書きや歌や絵を描いて過ごし、週に一度は1時間半の家庭訪問をするというものでした。
教育を受けた58人と受けていない65人を40年間追跡し、比較した結果、次のことがわかりました。
良質な教育を受けた子の方が、
- 生活保護率が低い
- 年収が高い
- 犯罪率が低い
- 失業率が低い
ということが分かりました。
投資としてみたらすごく高い
質の高い教育をかけるのにもお金(税金)がかかります。
生活保護やら失業手当などにもお金がかかります。
じゃあ、就学前教育にお金をかけたらどのくらいの見返りがあるかというと、なんと3.6〜6.8倍になると言われています!!
これがどのくらいすごいかというと、100万円の投資で360万円〜680万円になるということです。
つまり、幼児教育にこそお金をかけるべきなのです。
就学前教育で高まる能力とは?
就学前教育で高まる能力ってなんだと思いますか?
意外かもしれませんが、IQではありません。
教育を受けた当初は上がったのですが、小学校の低学年くらいで、教育を受けていない子と同じくらいになります。
就学前教育で高まった能力は“非認知能力”と呼ばれるやつで、
- 人と仲良くする力
- 人の気持ちに立てる力
- 集中する力
- やり抜く力
- 自生する力
など、テストでは測ることができない能力です。
親の教育も重要
ペリー就学前プロジェクトで重要な部分は『週に一度の家庭訪問』でもあります。
家庭訪問で「お子さんは、こういういいところがありますよ」と話をすることで、親にプラスの影響を与えることができました。
教育者がよく言うことなのですが、「うちでどれだけ良い教育をしても、家庭環境がポンコツなら意味がない」と。
つまり、“親の教育も大切”ということになります。
まとめ
幼児教育にお金をかけることはメリットしかありません。
教育費用的には、大学で一番お金をかけることになりますが、これはもっともコスパが悪いのです。(教育を投資とみたときに、もっともリターンが低いということ)
言い方は悪いですが、ポンコツの大学生に大学教育を施しても意味がないってことです。
逆にもっとも投資効果の高い時期が就学前なんですね。
テレビでおなじみの東進衛星予備校の林修先生も、「頭の良し悪しは小学校低学年前までに決まっている」的なことを話していました。
研究的にも教師の経験的にも、“就学前教育が大事”ということは分かっています。
ですから、そこに集中的にお金(税金)をかけるべきなんですね。
しかも、そこにかかるお金は冒頭で書いた通り、医療費に比べて激安なのです。
早いところ就学前教育が充実してくれることを祈るばかり・・・と、こうして記事を書いているのでした( ´∀`)
今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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