武田邦彦先生から学ぶ憲法改正

憲法改正政治・経済
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本日も「Gallagher Note」をお読みいただきありがとうございます。
こんにちは、福山です。

武田邦彦先生がやっている番組「現代のコペルニクス」で憲法改正について武田先生が語られておりました。とても勉強になったので備忘録的に記事に残します。

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民主主義と憲法の基本認識

  1. 日本は民主主義
  2. 戦後、選挙は適切に行われてきた
  3. 従って、現在の憲法と現状は民主主義の下で国民が合意している
  4. 自分が間違っていると考えていることでも、国民が合意していることには従うことが民主主義である

とりあえず、今の憲法が正しいと言うことですね。なぜなら民主主義だから。自分の考えが異なっていたとしても、憲法で決められているルールには従いましょうってことです。

憲法に関する日本人の合意事項

  • 現在の憲法は不備があるが、そのままの方が良い
  • 自衛隊は、現憲法のもとで違憲ではない
  • 駐留米軍は集団的自衛権の発揮であるが、違憲ではない
  • 国連は集団的自衛権で加盟国を守ろうと言う組織だが憲法と矛盾しない
  • 天皇の地位、基本的人権、議会・地方自治などで不具合はあるが憲法を改正するほどではない

武田先生の鋭いまとめかたです。

憲法と矛盾

憲法改正しようって話ですから、今の憲法では問題が発生するんですね、どういう問題が発生するのか確認していきましょう。

軍隊は持てない

憲法では軍隊は持てないと書いてます。

だから自衛隊は軍隊ではありません。(外国の人はそうは思ってないけど)

交戦権はない

軍隊は持てないし、交戦権もありません。

自衛権はある

自衛権は合憲になっています。

個人レベルでいうと正当防衛ですね。人は殺しちゃいけないけど、相手が自分を殺そうとしてきたら殺しても罪はありません。(殺人罪には問われない)

それと同じで、敵国が攻めてきたら自国内では戦いますよってことです。

  • 軍隊はだめ
  • 交戦権はない
  • 自衛隊はOK

この3つはしっかりと頭に叩き込みましょう。

軍隊と戦争

国と国との戦争は軍隊同士でなければなりません。

戦争ということであれば、敵国に攻め込むこともあります。しかし、自衛隊は軍隊ではないので敵国には行ってはいけません。

軍人は敵国で敵兵を殺しても、殺人罪に問われません。軍隊は国際法条、制服を着る、指揮官がいる、お互いが軍隊だと名乗る、など全部条件が合えば敵国で人を殺しても罪に問われません。でも、自衛隊は軍隊ではないので、殺人罪に問われます。また軍人は敵国に捕まっても捕虜として保護されます。しかし自衛隊は軍隊ではないので、捕虜になっても国際的捕虜協定によって守られることはありません。

ちなみに、軍人を裁くのは軍法会議であって刑法ではありません。

武田先生曰く、日本は新しい概念を世界に提示して平和を守ろうとしているのです。

  • 軍隊はない
  • 交戦権はない
  • 自衛権はある
  • 軍隊ではない自衛権を持つ
  • 自国の自衛には交戦権はいらない

この素晴らしい概念を日本は守り続けているのだから、それを世界に提示し続ければいいのではないか?と武田先生は言っていました。

日本人に憲法を作る力があるか?

憲法改正と言っても、今まで自分たちの力で憲法を作ってきてない日本人に、果たして憲法を作る力があるのでしょうか。

  • 憲法改正に要する国民の力(危機感がないからやるぞ!って気持ちがない)
  • 日本人の議論の能力(すぐ感情的になる)
  • 合意の能力(自分が正しいと思っている)
  • 専門家とマスコミの性質(嘘を伝える)

これらが揃わないと憲法なんて作れないので、武田先生的には憲法改正は無理があるので、憲法改正の議論については時間の無駄と。ただ、憲法改正に反対なのではなくて、今は無理だろうということです。いずれは日本人が憲法を作るべきという考えです。

憲法改正してもいいのでは?と何気なく思っていましたが、武田先生の話を聞くと、「いや、待てよ〜」と思ってきました。確かに憲法改正する力がなさそうですもんねぇ〜。

質問で、武田先生に向けて憲法改正について今からすべきことは?といのがありました。それに対する答えが、

「教育につきますね。小学生の時代から、国際情勢、議論の仕方、民主主義とは何か?、日本としての国家、を教え、30年後に議論するのが一番良い」

でした。

これも納得です。

民主主義とか、国家なんて、詳しく学んだことがありませんからね。まぁそれを教えることができる教師は少なそうですが・・・。

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