コンプライアンス至上主義が生み出すクレーマー問題

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コンプライアンスとは法令遵守のことです。
法令遵守とは社会規範に反することなく公正公平に業務を行うことです。

ぱっと聞くとすごく良いような気がします。

確かに社会(企業とか)がこれを守ることは当然で、守らなければならないことです。
しかし個人のレベルで考えるとどうやら胡散臭いぞと。

私たちの周りにはそんな聖人のような人はいるのだろうか?

ということで今回はコンプライアンス至上主義が生み出す弊害について考えたいと思います。

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教育現場のコンプライアンス至上主義とモンスターペアレント

私はやっぱり教育関係の問題に興味があるので、教育現場を例にしてこの問題を考えたいと思います。

まずは私の子どものころの記憶から。

私は両親に
「先生はいい人たちなんだよー。」と教えられてきました。

疑うことを知らなかった私は「先生たちは素晴らしい人」と思い込んできました。
だから先生が言うことは正しいし、私が間違ってるんだと。

小学生あたりではそう思い込むのも難しくはなかったのですが、中学生、高校生になると、
先生は本当に素晴らしい人達の集まりなのか?という違和感が生まれていました。

そしてその違和感が決定的になったのが大学生のときで、教育学部の友達がたくさんできたときでした。
私の教育学部の友達の特徴を以下に箇条書きにしてみます。

  • 授業サボる
  • 教育実習は超だるいという
  • 麻雀やる
  • 酒飲む
  • タバコ吸う
  • 異性関係がみだら
  • etc・・・

私はこれが悪いと言ってるわけではなく、普通の大学生ですよね。
でもこういう人たちが教育学部にいて将来は教師になっていくのかぁと思うと、少し悲しかったです。

でもそれこそが普通の考えて「先生は素晴らしい!」という考え方が間違ってるのです。

 

「先生は素晴らしい!」という考えがモンスターペアレントを生み出す原因の1つではないかと思っています。
先生は素晴らしいのだから、頭が良いし指導力もあり、クラスをまとめると統率力もある。
だから自分の子どもの相手をするなんて屁でもない。

そんな考えを持っている人多いのではないでしょうか?

先生側も「俺達は聖職者だ。生徒やご両親の前では聖人君子のふりをしなければ!」みたいに振る舞うのがダメなんじゃないかな。

先生だって1人の人間で、どちらかというとしょうもない人間なんだから、そんなに信用されてもダメですよっと。
だから、そんな場所に我が子を預けるんですよっと。そんなにクレームだしたって先生はそこまでの能力がないんだから意味ないんですよっと。

できない人間ができそうなふりをすることが一番の問題なのです。
先生ができない人間なんて思いませんが、親たちはそう思っていたほうがいいですよね。

モンスターペアレントがクレームを出し過ぎると次のような段階を踏みます。

  1. クレームする
  2. クレーム対応に先生うんざり
  3. 先生はなりたくない職業に
  4. 先生になるための競争倍率が下がる
  5. 先生になる人の質が低下
  6. 学校の質低下

この繰り返しになってしまいます。
そうなってしまうと我が子を預ける教育機関がとんでもないことになってしまいますよね。

ですからモンスターペアレントでクレームばっかりする人は、それに気づいた人が抑えていきましょう。

 

先生が素晴らしい人だという常識を壊しましょうね。

産婦人科や小児科の現場とクレーマー

教育現場だけでなく、医療の面でも負の連鎖は起こっています。
まずは「子どもは絶対に死なない」という思い込みがこの負の連鎖を起こすのです。

そもそも子どもが絶対に死なないという環境でも産婦人科も小児科も必要ないのです。
この2つが現実に存在するということは、出産は危険だし、子どもも死にやすい環境に昔はあったのだということです。

今は医療が進歩しすぎたので、「子どもが死ぬ」という非現実的なことを受け入れることができなくなっていますが、危険とは隣り合わせのことだということを知る必要があります。

  1. 子どもは死なないという考え
  2. 産婦人科や小児科の医者にどんどんクレームつける
  3. 医師にとって産婦人科や小児科は大変そうだと思われる
  4. 産婦人科と小児科の人気がなくなる
  5. 産婦人科と小児科の医師不足
  6. 子どもを持つ親が困る

多少のクレームは改善に繋がるかもしれませんが、行き過ぎると自分に跳ね返ってくるようです。(自分というか自分の子、孫世代に)

当たり前だと思っていることを見なおしてからクレームするようにしましょうね。