ダイオキシン問題がかなり前に叫ばれました。私が小学生の低学年のころには校内焼却炉があったのですが、ダイオキシン法が成立し、撤去されました。
マスメディアによりダイオキシンは人体にとって有害だと報道され、私たちは「ダイオキシン=悪」という意識を埋め込まれました。当時の私もそう思っていました。
しかし、今では見方が少し違います。ということで今日はそんなお話。
そもそもダイオキシンは有害なのか?
ダイオキシンは有害ですか?と聞かれたらもちろんイエスと答えます。しかし有害なものを考えるにあたって肝心なのは、その「量」です。塩分だって摂り過ぎたら有害、もちろん糖分も。
ダイオキシンももちろん有害なのですが、それは大量摂取をしたらの話です。仮に1日のダイオキシン摂取量が今の100倍になったとしても、健康への影響はほぼ変わりません。つまりダイオキシンを大量に扱ってる工場でのトラブルなどで大量摂取しないかぎり、なんら問題ないのです。
焼却炉の制限がかかるとどうなるのか?
ダイオキシンの大半はプラスチックのゴミ(塩化ビニール)を燃やすと発生するということで、ダイオキシン法によりゴミの償却には制限がかかりました。ではゴミはどうやって燃やすことになったのでしょうか?
各自治体に高性能焼却炉が導入されたのです。これにより従来の焼却炉が排出するダイオキシンの量が10分の1になりました。
「おぉ〜素晴らしい!」と思いそうですが、私たちの主なダイオキシンの摂取はどこでおこなわれると思います?空気中であれば超高性能の焼却炉を導入する意味はあるでしょう。
しかし、私たちが摂取するダイオキシンの95%は食品なのです!ゴミの焼却とはほぼ無関係食品に使われる農薬が原因なのです。ちなみに1970年代に使われていた農薬にダイオキシンが含まれており、その影響で食品に含まれていたそうです。(ダイオキシンの分解には時間がかかるため)
ダイオキシン法で得したところはどこか?
各自治体に導入された高性能焼却炉のメーカーはボロ儲け。その購入費用は当然ながら私たちの税金。メーカーと多額の契約をした官僚には天下り先が用意されてバンザイなんでしょうね。
おわりに
簡単にまとめます。
- ダイオキシン方によって私たちは踊らされ、高性能焼却炉導入のため多額の税金が使われた。
- 官僚はメーカーとの契約により天下り先確保
こんなのはほんの一例で、私たちが支払う税金はとんでもないところにガンガン使われているはずです。マスメディアが取り上げたニュースに踊らされてはダメなんですね。
ダイオキシン=有害、という言葉を鵜呑みにせず、どれくらいで有害になるのか?そもそもなぜこのニュースをマスメディアはとりあげているのか?を考えないといけません。
*参考にしたサイト