Shure Aonic 50 Gen2レビュー【前モデルと比較して】

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Shure Aonic 50 Gen2を購入しました!

というわけで前モデルと比較しつつ、改善されたところなどを記事にしていきたいと思います。(>Shure Aonic 50長期レビュー【1年半使ってみた】

まず結論として要点をまとめておきます。

  • 音は相変わらず良い。Bluetooth接続でも、USB接続でも。
  • ノイズキャンセリング機能もあいからず良い。
  • 再生時間が20時間から45時間にパワーアップされている
  • AAC、LDAC、aptX、Snapdragon Soundなど多くの高音質コーデックに対応している
  • 前モデルよりアプリの機能が充実している
  • 特に空間オーディオ機能が素晴らしく、音楽をより楽しめるようになっている

Shure Aonic 50 Gen2のレビュー

では以下に具体的にAonic 50 Gen2をレビューしていきます。

外観

カラーは黒で統一されています。前モデルと違い、金属部分も黒色になっています。

黒の統一なので可愛さはなくなったものの、高級感は出ております。

あと前モデルと同じく、折りたたんだとしても大きいので、持ち運ぶのはやっぱりきつそうです。出張とかには不向きなヘッドホンですね。

付属品のケーブルは、

  • USB-C – USB-Aケーブル
  • 3.5mm オーディオケーブル

の2つです。

USB-C – USB-Cケーブルがないのが意外なところ。

前モデルと見た目を比較すると【ほぼ違いなし】

私が所有している前モデルのホワイトカラーと比較するとこんな感じ↓

見た目はほとんど変わりません。

ボタンの配置も変わりません。他メーカーのヘッドホンとは違い、タッチセンサーなどはありません。Gen2になっても物理ボタンのみです。Shureのこだわりを感じますな。

で、すっごく細かく見ると、イヤーパッドの厚さがほんのり薄くなっていると思います。

付け心地としましては、側圧が強くなったような気がします。前モデルを1年以上使っているので正確な比較はできませんけども。

あ、ちなみにケースはちょっと変わってました。Gen2の方が小さくなっております。小さくなったと言いましてもやっぱり大きいので持ち運びには不向きです。

スペックの違いを表でまとめる

第1世代と第2世代の違いを簡単に表でまとめます。

Aonic 50Aonic 50 Gen2
コーデックSBC, AAC, aptX,
aptX HD, LDAC
SBC, AAC, aptX,
aptX HD, LDAC,
aptX adaptive,
Snapdragon Sound
充電端子USB-CUSB-C
3.5mm接続⚪︎⚪︎
Bluetooth接続最大10mの通信距離安定性が向上し、
最大約100mに対応
再生時間最大20時間最大45時間
空間オーディオ×⚪︎
内臓DAC最高32-bit/384kHz最高32-bit/384kHz
ノイキャン2段階調節3段階調節
マルチポイント⚪︎⚪︎(2パターン)
Pause Plus×⚪︎

Gen2になりさらにコーデックの対応が増えました。Bluetoothヘッドホンで音楽を楽しみたい人間には最高ですな。

またBluetoothの技術も進化していまして、Gen1が最大10mの通信距離だったのに、Gen2では最大100メートルというとんでもない長さになっております。「そんなに離れることある?というツッコミはおいておいて、安定性がグーンとアップしてますね。すごい。

音良し、ノイキャン良し、外音取り込みも良し

前モデルと同様に、音も良いですし、ノイズキャンセリング機能も良いです。外音取り込みも問題ありません。

音質についてはじゃっかん変わっているものの、「好み」で片付けられる問題かと思います。

個人的には前モデルと比べると「音のキレ」が強くなった気がします。逆に言えば、前モデルの方が「音が柔らかかった」と感じています。

(ちなみにAonic50の音質はモニターサウンドと言われています。ようは原音に忠実なのです。他メーカーのヘッドホンだと低音がズンズン響いていたり、低音と高音が強調されているいわゆるドンシャリ系のヘッドホンがなどがあったりします。まぁこのあたりは好みです。ちなみにAonic 50 Gen2はアプリでイコライザーの設定ができるため、自分好みの音に変えられます。)

ノイズキャンセリング機能も進化してまして、前モデルが2段階の調節だったのに対して、Gen2では3段階の調節ができるようになっています。ノイキャン性能はすごいっちゃすごいですけど、他社製のもすごいんで比較が難しいところ。個人的には有名メーカーのノイキャンであれば、そこまで大きな差がないと思っております。

個人的に一番の進化がマルチポイント機能

Gen1ではイライラするポイントがありまして、Bluetooth接続がすぐに切り替わる問題がありました。

たとえばiPhoneとiPadにGen1を登録しておいたとして、iPadで音楽を聴いていたとするじゃないですか。その時にiPhoneにLINEの通知が来ようもんなら、接続がiPadからiPhoneに切り替わっちゃうんですよね。

便利な機能なのかもしれませんが、いちいち接続が切り替わるのは問題です。この機能が改善されました。というか選択できるようになりました。

アプリから

  • スタティック
  • ダイナミック

を選べます。

いやー、改善されてますー。最高。これでiPadにもiPhoneにもMacにもBluetooth機器登録しても、イライラしないようになりました。

PausePlus機能がおもしろい

Gen2にはPausePlus機能が搭載されておりまして、これがなかなかおもしろいです。

どういう機能かと言いますと、「音楽を停止すると自動で外音取り込みモードになる機能」です。

外出時に使うなら地味に便利な機能かと思います。

だからこそ、惜しい。Aonic50は大きいから外に持っていきづらいんやー。PausePlusは携帯製のあるヘッドホンこそ真価を発揮するのかと思います。次のモデルに期待っすな。

アプリの空間オーディオモードがおもしろい

アプリの操作で、空間オーディオモードを楽しむことができます。

  • なし
  • 音楽
  • シネマ
  • ポッドキャス

の4つから選べます。

このモードを切り替えることで、同じ音源でも違った楽しみができます。私は主に音楽とポッドキャストを使っています。

YouTubeの雑談番組とかラジオとかを聴く際に、「あ、BGM邪魔だな」と思ったことありませんか?そういう時に空間オーディオのポッドキャスト機能はとても使えます。BGM音量は小さくなり、声はハッキリと聞こえるようになりますから。

スライダーのカスタマイズでより便利に

Gen1ではノイズキャンセリング機能の調節しかできなかったスライダーが、Gen2では違う設定ができるようになっています。この機能を設定しておけば、アプリを開く必要なくヘッドホンから機能を切り替えられるようになります。

デフォルトではGen1と同様に、

  • 外音取り込み
  • なし
  • ノイズキャンセリング

がスライダーで切り替えられます。

ノイズキャンセルモードでは、

  • MaxAware
  • 最大

と、ノイズキャンセリングの大きさが切り替えられます。

イコライザーでは、

  • ラウドネス
  • 低音ブースト
  • ボーカルブースト

と、スライダーを切り替えることでイコライザーを音楽を合わせられるようになっています。音楽好きにはたまらない機能かもしれません。

空間オーディオモードでは、

  • 音楽
  • シネマ
  • ポッドキャスト

を切り替えられます。私はこの設定にしています。音楽を聴きたいときはスライダーを上に、ポッドキャストを聴きたいときはスライダーを下にカチッと上げ下げしています。

マイクの音質は正直微妙

Gen2は、USB-C接続時にマイクも使えるようになりました。マイクを使えるようにすると、32-bit/384kHzのハイレゾは聴けなくなっちゃうみたいなんですが、「Bluetoothのマイク音質が嫌!」という方には使える機能なんじゃないかと思ってちょっと試してみたら、正直微妙な音質でした。

すべてiPad Proに接続し、Apple純正のボイスメモアプリを使用して録音テストをしてみました。音声の編集などもしていません。(アップルの音声保存形式がm4aなのですけど、それではワードプレスにアップロードできないのでmp3への変換はしました)

Gen1のBluetooth接続時のマイク音声↓

Gen2のBluetooth接続時のマイク音声↓

Gen2のUSB-C接続時のマイク音声↓

どうでしょうか。

確かにUSB-C接続時のマイク音質が一番ノイズも少なく声もクリアに聞こえます。でもUSB接続あるあるの録音開始時の「ブチ」という音があったりします。それに何度やっても録音停止ボタンを押したところよりちょっと前の音が削られるんですよね。

Gen2とボイスメモアプリの相性やら、USBケーブルの相性やらがありそうなので、「安定さ」がちょっとないところが欠点。

おわりに:Gen1に比べて順当な進化を遂げた

Gen2は順当に進化しています。

バッテリー持ちやらBluetooth接続の安定性。

またアプリの進化で音楽やシネマやポッドキャストをより楽しめるようになりました。

スライダーの設定もできるようになり、自分好みの使い方もできるようになりました。

そしてなんといっても個人的には、マルチポイントが改善されたところが最高の進化です。これだけでもGen1から買い替える意味があるんじゃないかなぁー。

「1つのデバイスで音楽しか聴かない!」という方であれば、Gen1から買い替える必要はないと思いますけども。

参考までに。それでは!

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