SHURE AONIC 50を購入して2ヶ月が経ちました。
数あるヘッドホンの中でSHURE AONIC 50を選んだ理由ですが、いろんなところで「音質がすげー」と評価されているヘッドホンですし、SHUREのマイクを使って以来、SHUREの品質の高さを気に入ってしまったので、「ヘッドホンも期待できるっしょ!」と思って購入してみました。
んで結論から書いておくと、「音質はマジでいい!デザインもいい!ただ、持ち運びは無理だ!家用だ!」という感じです。
SHURE AONIC 50を2ヶ月使ってみたのでレビュー
以下ではもう少し具体的にSHURE AONIC 50を使ってみての感想を書いていきます。
*追記(2023/11/20)
1年半使ったレビューも書きました。基本的にはこの記事と変わりません。お気に入りのヘッドホンなのです!>Shure Aonic 50長期レビュー【1年半使ってみた】
折り畳めず、持ち運びは基本的には無理
箱でかい。ヘッドホンケースもでかい。なぜならヘッドホンが折り畳めないからです!
持ち運びは基本的には無理です!新幹線とか飛行機のお供にしたい方にはオススメできません。
ヘッドホンを首にかけて移動できるなら問題ないかと。
ま、SHURE AONIC 50は家用ですね。
デザインがおしゃれ、かわいい
SHURE AONIC 50はデザインがめちゃめちゃいいです。かわいいです。
茶色もいいんですけど、白色がたまらんくかわいい!ってことで、迷うことなく白色を選びました。
画像の通り、イヤーパッドの角度は自分で調節できます。で、これが硬いんですよね。硬いのがデメリットかというとそんなことは全然なくて、自分の好きな角度に調節したらそれが固定されるんですよね。つまり、装着感がいいんです。(ワイ、メガネをつける人間なんですけど、メガネとヘッドホンの干渉がまったく気になりません)
頭でか男でも装着できた
私は頭が大きいです。かなり大きいです。というか長いです。いや、長いしでかいです。
どれくらいかと言いますと、Beats Sole Proの装着が無理だったくらいです( ; ; )
>Beats Solo Proの購入は頭の大きい人は気をつけよう
(ちなみに、市販の帽子はLサイズでも入りません!)
でもSHURE AONIC 50はいけました。ヘッドバンドを最大にするといけました。余裕はないのですが、問題なく装着できています。私が装着できるので、たぶん世の98%くらいの人は余裕だと思います。
んで、頭でか男のもう1つの悩みが、「ヘッドバンドを最大にしたら、ヘッドホンが壊れるんじゃないか?」ってのがありますよね。実際私はSONYの初代ノイキャンヘッドホンを2回も壊しております。(まぁこれはSONY側の問題のような気もしますけれど)>MDR1000xに二度目の亀裂!やはり素材の問題だったみたい。
んでは、SHURE AONIC 50の耐久性はどうなのか…
こちらの動画が参考になりました↓
ヘッドバンドを最大にしてかなり引っ張ってますw
ってことで、耐久性はかなりあると思います!(その分、本体重量は334gと重めです)
有線でも無線でも使える
SHURE AONIC 50のいいところが、「なんでも来い!」ってところです。
- 3.5mmオーディオケーブルでの接続OK(付属のケーブルは3.5mm-2.5mmケーブルで、本体側は2.5mmを挿すようになってるところに注意です)
- USB-Cでの有線接続もOK
と、2種類の有線接続の方法があります。
もちろん無線接続(Bluetooth5.0対応)もOKでして、主要なコーデックに対応しております。(コーデックとは、Bluetoothデバイスに接続するときの規格のことです)
- Qualcomm aptX
- aptX HD
- aptX Low Latency audio
- Sony LDAC
- AAC
- SBC
これはすごいです。ここまで主要なコーデックに対応しているヘッドホンやイヤホンはそうそうないですぜ。(SBCはさすがに今の時代にいらなくね?という疑問もあったりしますがw)
つまり、自分の好きなコーデックを選べるわけですな。Sonyのウォークマンを使っている人であればSHUREの音質でLDACを選べちゃったりもするわけ。これはおもしろいと思います。
SHURE AONIC 50のコーデックについてもっと詳しく知りたいぜ!という方は、こちらの動画が参考になるかと思います↓
使い方の参考動画
使い方は、SHURE公式チャンネルが出している動画がわかりやすいです↓
ノイズキャンセリングモードと外部音取り込みモードが、スイッチの上げ下げで瞬時に変更できるのがSHURE AONIC 50の興味深い特徴かなと。たとえばSonyのヘッドホンなんかだとボタンを押したら「ノイズキャンセリングオフ」みたいな音声が入りますけど、SHURE AONIC 50にはそーゆーのがないんですよね。
詳しい使い方は公式サイトより↓
ワイヤレスとは思えないようないい音
音質は、Bluetooth接続で普通にいい。問題ないくらいにめちゃくちゃいい。バランスも最高です。(いわゆるモニターライクな音というやつです。)
低音が強すぎるわけでもないですし、中高域の伸びもグッド。
Bluetooth接続して装着して音楽を再生した瞬間に、「あぁ聴ける音だわ」ってなると思います。
(iPhoneやiPadからのAAC接続でも普通にいい音だと思いました。SHURE AONIC 50すごいっすよ。)
USB-C接続の音質がすごい!【内臓DACがやばい】
SHURE AONIC 50はUSB-C接続をするとハイレゾ音源まで楽しめちゃいます。
んで、SHURE AONIC 50の内臓DACが非常に優秀なんですわ。(>Apple Musicでハイレゾを楽しむならiPhoneよりMacだよなという話)
私、UR44Cというオーディオインターフェースを持っているんですけど、UR44CとSHURE AONIC 50を3.5mmケーブルで繋いだ音より、MacとSHURE AONIC 50をUSB-Cで繋いだ音のほうがいいんですよね。
*どちらもAmazon Music HDのUltraHD音源をの24bit/194khzで聴いて比較しています。
もちろんUR44Cはオーディオインターフェースなので専用のDACに勝てるわけではありません。でも、安物のDACを購入するよりはSHURE AONIC 50の内臓DACのほうがいい音だと思います。それくらいに音がいいです。
Amazonのレビューにもこんなものがありました↓
SHURE AONIC 50は最高32bit/384khzまでいけちゃうんですよね。って、そんな音源は99%の人は持ってないでしょうけれど。
オーディオ普通人間からすると、わざわざ高いDACなんて買うのも嫌ですし、場所も取っちゃいますので、DACって手を出しづらいんです。そういった意味でもSHURE AONIC 50はお手軽でいい音が聞けちゃうんで、いいなーと思うわけです。
ちなみに、Amazon Musicで排他モードのやり方はこちらの記事を参考にしてみてください→排他モードとは?Amazon Music HDを設定してMacで使ってみた
Amazon Musicをパソコンにインストールされている方は、アプリを開いて右下にあるスピーカーマークをクリックすると、排他モードをONにする項目が表示されます。
イコライザをいじれる
SHUREのアプリをスマホにインストールすれば、イコライザもいじれちゃいます。
気分によって低音を強められたりするのがいいですね。イコライザを変更することで同じ曲でも違う雰囲気で楽しめたりするので、おもしろいです。
ノイズキャンセリングは普通に優秀
ノイズキャンセリングも普通に優秀です。文句ないです。
ノイズキャンセリングはアプリから強さを2段階に調節できまして、『ノーマル』と『最大』を選べます。『最大』を選んじゃうとイコライザがオフになっちゃうので、私は基本『ノーマル』にしています。
ノーマルでも外の雨音くらいだったらほぼ消えます。最大にすると雨音はガチでなくなるんですが、今度は逆にノイズキャンセリング特有のホワイトノイズっぽいのが出てきちゃってそっちの方が気になっちゃうかもです。
外音取り込みモードがすごい
SHURE AONIC 50の外音取り込みモードはとてもすごいと思います。
かなり自然に外の音を聞けます。
外音取り込みモードのレベルを上げていくと、補聴器の代わりになりそうな感じです。補聴器使ったことないけど。
mimimamo Lをつけるとこんな感じ
私はヘッドホンをつけるときにmimimamoをつけます。イヤーパッドが汚れなくて済みますし、mimimamoは洗えるので清潔感アップなのです。
mimimamo Lサイズをつけるとこんな感じ↓
完全に覆うこともできますし、ちょっとずらせば有線接続も問題ありません。
SHURE AONIC 50の気になるところ
SHURE AONIC 50を2ヶ月使ってみて、気になるところがありましたのでそれについて書いていきます。
最小の音でも結構でかい(iPhone使用で)
音を一番小さくしても、音が結構大きいんですよね(iPhoneでの使用の話で、Androidは知らない)。個人的にはSHURE AONIC 50の一番のデメリットなんじゃないかなーと思っています。
Macで使っているときは音量調節は自由自在にできるので問題はないのですが、iPhoneで使っているときは音量調節が細かくできないのですよね。iPhone使いで、音をすごく小さくして聴きたい人は注意してください。
専用アプリのプロパティロードが地味に長い
iPhoneとのBluetooth接続は素早いです。
ただ、SHUREの専用のアプリを開いたときのロード時間が地味に長いです。『プロパティをロード中』ってのが表示されるのですが、このロード時間が数秒あるんですよね。
アプリでイコライザをよくいじるって人は、接続時に毎回イラっとするかもです。私はそこまでアプリを開かないので特にイラッとはしないのですけれども。
マルチペアリングはすごいけれど、ちょい邪魔
SHURE AONIC 50はマルチペアリングに対応しており、最大で8台までペアリング可能です。
すごい!
でもね、ここ、ちょっと気になるんですよね。
たとえば、MacとUSB-C接続してハイレゾ音源を楽しんでいたとします。その時にiPhoneを操作していてiPhoneから音が流れたとします。すると、Macと接続していたはずなのに、iPhoneの音がSHURE AONIC 50から流れ出すんですよ。(iPhoneにAONIC 50をBluetooth接続デバイスとして認識させていた場合)
それだけじゃなく、iPhoneを触っていて画面を閉じる時の音が出るときでさえ接続がiPhoneに切り替わります。まぁ数秒でまたUSB-C接続に戻るんですけれども。
マルチペアリングすごい!でも、切り替わる性能が高すぎてちょっとうざったい時もあります😅
USB-C接続時の注意点→爆音注意
USB-C接続にはちょっとした注意が必要です。
私はMac環境で使っておりまして、SHURE AONIC 50をMacとUSB-C接続したらAudio MIDIアプリをいじって出力をハイレゾに設定しています↓
こんな感じで出力を設定していきます。
で、この設定を変更すると、SHURE AONIC 50の音量がいきなりMAXになるんですよね…(音量MAXなのは設定直後だけで、あとは音量変更できるようになる))
それで2回ほど鼓膜がぶち破れそうになりました。ここ、お気をつけくださいませ。Macならではの問題なのかは分かりませんが、SHURE AONIC 50のUSB-C接続を初めてやる方はヘッドホンを外してから音楽の再生をしてください。
*追記(2022/05/10)
価格コムのクチコミを見ていたら同様の現象が起こっている人がいましたので、AONIC50が共通で抱える問題っぽいです。
Aonic 50でMacbookProにUSB-C接続をして、Audirvana, Roon, Amazon Musicといったソフトウェアで音楽を聴いていると、Aonic 50接続後の最初の一曲目だけがソフトウェアの音量設定を無視して、最大音量になってしまう現象が発生するのですが、どなたか直す方法を知らないでしょうか。
https://bbs.kakaku.com/bbs/J0000032808/SortRule=1/ResView=all/Page=3/#23779705
その現象が発生後、ソフトウェアの音量の目盛りを一つでも動かすと、ソフトウェアで設定された正常の音量に切り替わります。なるべく最初の一曲目の出だしはAonic 50をつけないようにしてるのですが、ときどき忘れてしまうこともあって、最大音量から曲が開始して耳が痛くなります。
Aonic 50を使っている友人も同様の症状が発生しています。友人も私もそれぞれShureのカスタマーサポートに問い合わせましたが、友人には調査するという返事が数ヶ月前にあった以降連絡がなく、私には一回も返事がなく困っています。
まったく同じです。
解決方法もクチコミの返信で書かれておりました↓
すでに解決済みかもしれないですが、私も同様の状態となりMacの「Audio MIDI設定」でShure 50 の左右の出力レベルを下げると、次回から一曲目が設定した音量でなるようになりましたので一度お試しください。
これで私も治りました!
ポイントは、左右の出力レベルを思い切って結構下げることです。ちょっと下げるくらいじゃ爆音のままでしたので。
いま私はこんな感じにしています↓
付属のUSB-Cケーブルが短い
付属品としてUSB-Cケーブルが付いているんですが、これ、短いんですよ。1mくらいの長さです。
充電という意味であれば十分なんですけど、「音楽を聴く」という意味では短いです。パソコンに繋ぐのであれば、もう少し長いUSB-Cケーブルが別途に必要になるかと。
おわりに:AONIC50は家用にもってこいのヘッドホン
以上、SHURE AONIC 50のレビューでした。
持ち運ぶのがかなり厳しいのでそーゆー用途に人には向きませんが、「家で使うだけじゃ!」という方にとってはかなりいいヘッドホンだと思います。
無線接続でもいい音、そして有線接続だとさらにいい音。USB-Cを使えばハイレゾも聴けちゃう。主要なコーデックは使えるし、ノイズキャンセリングも外音取り込みも優秀。
音楽を楽しみたいのであればいい選択肢だと思います。
参考までに。それでは!
*追記(2022/05/09)
SONYのノイキャンヘッドホンのWH-1000XM4とAONIC50を比べてみました>AONIC50とWH-1000XM4を比べてみた
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