Apple Musicでハイレゾを楽しむならiPhoneよりMacだよなという話

Apple Musicでハイレゾを楽しむならiPhoneよりMacだよなという話 Apple
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Apple Musicがお値段変わらずにハイレゾ音源に対応しました。素晴らしいー。

「これでiPhoneで高音質で音楽を聴けるぞー!」

ってなりそうなのですが、無理なんです。ハイレゾ音源を楽しむためには、DAC(デジタル・アナログ・コンバーター)という機器が必要です。ですからiPhoneにDACを繋がなければなりません。

さらに、ハイレゾ音源を聞くためにはそこそこいいイヤホンなりヘッドホンなりを有線接続する必要もあります。(安物のイヤホンやヘッドホンではハイレゾ音源が素晴らしくても音として出力できないから。あと有線の理由はBluetooth接続ではハイレゾ音源を飛ばせないから)

つ・ま・り、iPhoneでハイレゾ音源を聴くためにはいろいろと機器が必要ですし、繋ぐのがスッゲーめんどくさいんです。ごちゃごちゃします。

ということでやっぱりiPhoneにはAirPods Proがいいんです。(AIrPods Proではハイレゾは無理でも空間オーディオが楽します。空間オーディオがいい音なのかは別として。)

でもApple Musicがせっかくお値段変わらずにハイレゾに対応したんだから、ハイレゾを楽しみたいですよね?じゃあどうすればいいのでしょうか?

Macですよ。Macでハイレゾ音源を楽しもうぜ!ということを、以下で書いていきます。

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1. Apple Musicでハイレゾ音源を聴くためにはDACが必要

iPhoneにしろiPadにしろMacにしろ、ハイレゾ音源を聴くためにはDACが必要なので、まずはDACとは?について書いていきます。

1.1. DACとは?

DACは、デジタル・アナログ・コンバーターの略です。

なんじゃそれ?

ってな感じですが、ようはデジタルデータをアナログに変換させるものです。音を聴くためにはiPhoneやMac内のデジタルなデータを、イヤホンやらヘッドホンやらにアナログ出力させなければなりません。そのためにDACが必要なのです。

まぁでもここで疑問が浮かぶはずです。

いや、DAC持ってないけれど、普通にiPhoneやらMacにイヤホン繋げば音が聞こえるけど?

その通りです。別にDACを持っていなくたってiPhoneやMacで音楽を聴けます。じゃあなんでまた別途DACが必要なのかというと、「ハイレゾを聴くため」です。

iPhoneやらMacやらに内蔵されているDACは、簡単に言えば「しょぼいやつ」なんです。だからハイレゾ音源は再生できないんです。

iPhoneのカメラって性能いいですよね?でもさすがにウン十万円する一眼レフには勝てないじゃないですか。それと同じで、『いい音楽を聞きたければ、それなりのDACとイヤホンなりヘッドホンなりを準備しようぜ!』ってことなんです。

1.2. ちなみにハイレゾとは?

ハイレゾとはCD音源を超える情報量を持つデジタル音源のことです。CDのデータが44.1kHz/16bitなので、これを超える音源をハイレゾと言います。

Apple Musicでは最高192kHZ/24bitで音楽を楽しむことができます。

1.3. ちなみにロスレスやロッシーとは?

音の勉強をしていると『ロスレス』やら『ロッシー』やらいう用語も出てくるので、ここでついでに学んでおきましょう。

  • ロスレス:復元可能な圧縮データ
  • ロッシー:復元不可能な圧縮データ

ようはロスレスの方がいい音なわけです。ハイレゾ音源は基本的にロスレスです。

ちなみによく耳にするMP3やらAACやらはロッシーです。

2. iPhoneでハイレゾを聴く方法

ではまず、iPhoneでハイレゾを聴く方法について書いていきます。

2.1. iPhoneでオーディオの品質を設定

Apple Musicに契約しただけだと初期設定がしょぼい音質になっていますので、まずはオーディオの品質を変更します。

「設定」→「ミュージック」→「オーディオの品質」の順に画面を開き、「ロスレスオーディオ」をONにします。

私はWi-Fiストリーミングで『ハイレゾロスレス』に、ダウンロードで『ロスレス』に設定しています。ダウンロードを『ロスレス』に設定しているのは、ハイレゾロスレスはデータが大きいので、ダウンロードしちゃうとiPhoneの容量を圧迫するからです。

ここを設定したらハイレゾを楽しめるようになるかというと…まだです。データだけハイレゾになったってダメです。次に必要なのがDACです。

2.2. 48kHz/24bitでもいいならLightning – 3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ

「ハイレゾロスレスでなくてもいいよ!48kHz/24bitで十分だよ!」

というのであれば話は簡単だったりします。(48kHz/24bitも一応ハイレゾと呼ばれる音源です)

『Lightning – 3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ』を用意しましょう。iPhone7からXまで付属品でついきていたアレです。

これはLAM(Lightning Audio Module)と呼ばれるものでして、DACの1つです。

2.3. ハイレゾを聴きたいならUSB DAC

48kHz/24bit以上を求めるなら、USB DACが必要です。値段はピンキリです。

ではオススメのUSB DACはと言いますと、こちらの動画が参考になります↓

この動画を見れば「USB DACって高いー!」と驚くはずです…。そうなんです。いい音を聞こうと思ったらお金がいるんです。(さらに、相応のイヤホンなりヘッドホンも必要になります😅)

で、ここまで書いてきてなんですが、iPhoneでハイレゾを聴くのはあんまりオススメできません。高いですし、iPhoneにUSB DACとイヤホン/ヘッドホンを繋ぐと全然スマートじゃありません。配線がぐちゃぐちゃで煩わしいです。iPhoneにはAirPods Proがいいです。

3. Macでハイレゾを聴く方法

Apple Musicでハイレゾを楽しみたいなら、オススメはMacです。先に書いたように、iPhoneだと配線ごちゃごちゃになるので、結局は持ち運びはせずに家メインで使うことになると思うんですよね。

だったら、Macでいいじゃん、というのが私の考えです。

3.1. ミュージックでハイレゾの設定

まずはミュージックアプリの設定から、ロスレスオーディオにチェックを入れ、ハイレゾロスレスを選択しましょう。

3.2. Audio MIDI設定

Macの内蔵DACの性能はさておき、最大で96kHz/24bitで出力できます。ですから96kHz/24bitに設定し、それなりの有線イヤホンなりヘッドホンを繋げば、それなりにいい音が楽しめてしまうわけです。

96kHz/24bitへの設定は、Macの内蔵アプリ「Audio MIDI設定」から設定します。お使いのイヤホン、ヘッドホンを選んで「96,000Hz」に設定してください。

3.3. 192kHz/24bitで聴きたいならUSB DACを準備

「96kHz/24bitなんかじゃ満足できねーよ!」とか、「Macの内蔵クソしょぼDACなんかじゃ物足りねーぜ!」という方は、iPhoneの時と同様にUSB DACを準備しましょう。繰り返しになりますが、USB DACのお値段はピンキリです。予算と相談してください。

アマゾンで800件を超える評価で星が4以上のUSB DAC↓

3.3. オーディオインターフェースがオススメ

USB DACでもいいのですが、個人的にオススメなのがオーディオインターフェースです。

USB DACは音を聴く専用のものです。対してオーディオインターフェースはダイナミックマイクなんかも繋げられちゃうのです。(もう少し詳しく言うと、USB DACがデジタルデータをアナログ信号に変換するのに対して、オーディオインターフェースはデジタルデータをアナログ信号に変換できるし、アナログ信号をデジタル信号にも変換できる。ようはオーディオインターフェースはどっちもできる!)

どうせMacに接続するのであれば、マイクも繋げられるオーディオインターフェースの方ががいいんじゃないかなーと思っております。

ダイナミックマイクは口元だけの音を拾うので、生活音が入りづらい特徴があります。オンライン会議とかが増えた昨今、ダイナミックマイクは重宝すると個人的に思っております。

それだけじゃなく、オーディオインターフェースがあれば配信とかもできるようになるのですよ。1つ持っておけば、Macの可能性を広げられますので、USB DACよりオーディオインターフェースをオススメします。>【Mac】OBSを使ってYouTubeのライブ配信を行う方法

で、もちろんオーディオインターフェースもハイレゾ音源を聴けます。192kHz/24bitです。

私が使っているオーディオインターフェースはスタインバーグのUR44Cというやつです。基本的にオーバースペックになるので、URシリーズを選ぶのであればワンランクしたのUR22Cをオススメします。

言うまでもなく、オーディオインターフェースのお値段もピンキリです。

じゃあ安くて一番いい音が出るオーディオインターフェースってなんなのよ?

というのが気になるところですよね。音質に関してコスパ最高!と言われているのがMOTU M2です。10万円を超えるオーディオインターフェースに搭載されているDACが使われており、「価格破壊や!」と騒がれていました。そのため、売り切れが続出したオーディオインターフェースです。(2021年8月現在でも定価では手に入りづらい)

MOTUのオーディオインターフェースについては、こちらの動画が参考になります↓

3.4. イヤホン・ヘッドホン選び

USB DAC/オーディオインターフェースを購入したし、ハイレゾを聴くための設定も終わった、のであれば、あとはイヤホン/ヘッドホン選びです。

イヤホン/ヘッドホンも言うまでもなくお値段ピンキリですし、音の好みもあります。好きなメーカーのやつを購入してください。お財布と相談してください。

注意点としてましては、AirPods Maxは購入しちゃダメです。(2021年8月現在)

AirPods Maxは、ロスレスオーディオに対応してないんですよ。アップル公式によると↓

AirPods、AirPods Pro、AirPods Max でロスレスオーディオを聴くことはできますか?
AirPods、AirPods Pro、AirPods Max、Beats ワイヤレスヘッドフォンは、優れたオーディオ品質を保証するため、Apple AAC Bluetooth コーデックを使っています。Bluetooth 接続はロスレスオーディオには対応していません。

https://support.apple.com/ja-jp/HT212183

今後のアップデートで対応するかも分かりません。というのも、HomePodやHomePod miniでは今後のアップデートでロスレスオーディオに対応するというアナウンスがあるのにAirPods Maxではないからです。

HomePod や HomePod mini でロスレスオーディオを聴くことはできますか?
HomePod や HomePod mini は、現時点では AAC を使って優れたオーディオ品質を実現しています。ロスレスには、今後のソフトウェア・アップデートで対応する予定です。

https://support.apple.com/ja-jp/HT212183

48kHz/24bitでもいいのであれば、AirPods MaxでもLightning – 3.5mmヘッドフォンジャックアダプタを使えばOKです。

Apple の Lightning – 3.5 mm ヘッドフォンジャックアダプタを使ってロスレスオーディオを聴くことはできますか?
はい。Lightning – 3.5 m ヘッドフォンジャックアダプタは、iPhone の Lightning コネクタからオーディオを伝送する作りになっています。DA (デジタル/アナログ) コンバータを内蔵し、24 ビット/48 kHz のロスレスオーディオに対応しています。

https://support.apple.com/ja-jp/HT212183

いやー、AirPods Maxはクッソ高いのに「なぜ?」という感じですね。購入した人は、歯軋りしすぎて奥歯がなくなってそう。

AirPods Max以外のオススメのヘッドホンとしましては…

まー、無難に言うと、大人気のWH-1000XM4でしょうね。これ買っておけば間違いないでしょう。

私はソニーのヘッドホンに苦い思い出があるので購入しませんけど!

MDR1000xに二度目の亀裂!やはり素材の問題だったみたい。

で、独断と偏見で選ぶのであれば、いまだったらSHUREのAONIC 50を選びます。

SHURE、好きなんですよね!

以上、Apple Musicでハイレゾを楽しむならiPhoneよりMacの方がいいよなーという記事でした。参考までに。それでは!

*参考↓

  • https://news.mynavi.jp/article/20210628-apple_music/
  • https://web.vogue.tokyo/usb-dac
  • https://support.apple.com/ja-jp/HT212182?cid=mc-ols-applemusic-article_ht212183-macos_ui-02172021

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