本日も「Gallagher Note」をお読みいただきありがとうございます。
こんにちは、福山です。
スティーヴン・スピルバーグが「3回もみるほど大好きだ!」と大絶賛したインド映画「きっと、うまくいく」を観ました。インド映画かぁ・・・なんだかみる気しないなぁってな感じでしたが、観てみると意外とおもしろかったです。魅力的なキャラクターがたくさん出てくるし、思わず「ふふっ」と笑ってしまう場面がたくさんありました。
「きっと、うまくいく」感想
2009年公開のインド映画で、インド本国で歴代1位の復興収入を記録した話題作。インドの人口は中国の次の第2位。そんな人口大国で歴代1位の復興収入となるとそりゃあもう莫大だったのでしょう。
インドの工科大学で、エンジニアを目指す若者たちの大学寮を舞台としたコメディになります。そういえばインドの工科大学といえば世界でも名高く、そこの卒業生には年収3000万を出すってGoogleさんが言ってましたねぇ。アメリカのマサチューセッツ工科大学版がインドにもあるみたいです。
カースト制度により職業選択の自由がないインド人にとって、IT系のエンジニアはカースト制度が適用されず、誰にでも金持ちになるチャンスが与えらるものです。そういう背景があることからも、インドの若者たちは工科大学を目指します。親も息子に投資し、家族一丸となって工科大学を卒業させ、良い会社に入れようとするのです。
作中の大学では40万人が受験し、受かるのは200人だけだと言ってました。それくらい受験競争が激しいのも、今のインドの事実なのでしょう。そんな受験が厳しい中なので、若者の自殺も多いようで、その問題も映画の中で少し取り上げられています。
その大学の校長は「人生とは競争だ」がポリシーで日本でいう詰め込み教育みたいなものを求めます。主人公たちはそれに反発して「教科書通りが本当に正しいことなのか?」と校長に反発する態度を示すので、3バカトリオと呼ばれています。そのトリオの二人は成績もギリギリですが、一人はトップ。トップだからこそ「この国の教育とは本当に正しいのか?」とインドの教育法を疑問に思っています。先ほども書きましたが、学力や成績を求めるあまりの親からの過度な期待・過度なストレスによる自殺が問題となっているのがインドの現状になります。何が本当の人生なのか?何が本当の幸せなのか?国境を越えて価値観を問われる内容となっている点もこの映画の大きな見所の1つでしょう。
3時間くらいあったので、見終えた後はなんだか疲れましたが、「これがインド映画か」ってくらい日本の映画とも、アメリカの映画とも違う体験を得ることができました。笑ったり、泣いたり、怒ったり、悲しんだり、と多くの感情が出てくるんですよね。インド人ってこんなに感情表現豊かなの?て思ってしまいます。
インド映画といえばダンス!もうダンス!ミュージカル的な要素も取り入れられているので、「ホォーなんか新しい!」ってなると思いますよ〜。
[speech_bubble type=”think” subtype=”L1″ icon=”d6.jpg” name=“管理人”] 元気になることができる映画です。お時間があるなら是非ご覧になってください。[/speech_bubble]
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