今更ながらですが、映画『インフェルノ』を観ました。なかなか面白かったので、備忘録的に記事に残します。
インフェルノを観た感想
インフェルノのテーマは『人口増加による人類の危険性』についてで、今の時代のテロとの関係性をうまく重ねて表現している映画でした。
今日本は、少子化で子供の数を増やさないと!ってみんな思ってるかもしれませんが、それって本当?って考えてみる必要があります。(例えば、ほんの一例を挙げるとすると、子供の数が減れば、今のように職不足に嘆くこともなければ、何よりも人材が大切な資源となるので、ブラックな労働条件もなくなるはずです)
この話は置いといて、この映画では、このままのスピードで世界の人口が増えれば、環境は破壊され、食料不足に陥り、資源の枯渇から人間同士が殺しあう未来があるといいます。それを食い止めるためにゾブリストという生化学者が細菌テロを利用した人口淘汰を目論み、それを阻止しようとするのがトム・ハンクス演じるラングドンと、フェリシティ・ジョーンズ演じるシエナです。(余談ですが、フェリシティ・ジョーンズはこの前観た、スターウォーズのスピンオフ作品、ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーで主演を演じていました。最近注目の女優さんだったんですね。こんな演技もできるのかぁと、ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーと全然違う印象を受けました。)
どちらが正しいのか?
ゾブリストは世界を救うという強い使命感のもと、細菌テロで人口淘汰を起こそうとしました。なぜか、それは人口が増えすぎると、人間自ら死ぬ運命をたどるからです。1800年には世界の人口は10億人、1920年に20億人、40年前の人口は40億でしたが、今では約80億、これからの40年後では人口は360億になり、そうなるとその半分である180億人が死ぬというのです。この理由をビーカーの細菌によってゾブリストは説明していました。1分ごとに増殖する細菌をビーカーに入れると、ビーカーが一杯になるのは1時間後になります。しかし、ビーカーは一杯にはならないのです。一杯になる1分前に細菌の量は半分になるのです。
ゾブリスト曰く、今が人類でいう1分前だと。
日本では実感がないけど
日本は人口減少なので、この実感はないかもしれませんが、世界では人口が急増しているんですね。だからこの映画は私たちにこう訴えています。『増え続ける人口が人間の淘汰を引き起こす前に、どのように行動すべきなの?』と。
これって何も人口増加の話だけではないです。年金の問題どうするの?社会保障の問題どうするの?今まさに私たちに問われている問題ですよね。ズルズルズルズル問題を引き伸ばすと、後で大きなツケが返ってきます。
まとめ
この話を聞いてどう思いますか?未来の人類を守るために、今の人間を殺そうとするテロリスト。自分は良いことをしようと思っているのですから、手に負えないような気もしますが、よくよく考えるとそれって悪いことなるかな?とも思えます。
個人レベルで考えるとテロで死にたくはないけど、全体レベルで考えるとある意味その決断は正しいとも言えます。(全体主義って批判されるでしょうが)
でもこの決断って誰かがしなくちゃいけないんだよね。今60歳くらいだと、40年後なんて知らない!で片付けれますが、今の3歳の子どものことを考えるとね。俺たちはもう引退するからし〜らないで今まで引き伸ばされてきた問題の1つが年金問題です。
これを知ってる今、ゾプリストがただただ悪い奴とは言えないような気もしませんか?今から40年前に、『年金制度はやばいよ!』と訴える人もいたはずなんですよね。
どう決断していくか。この映画は私たちにそう問うている気がします。
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