高校では物理・化学選択で大学から生物を専攻した人にオススメの本

科学
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高校時代は化学と物理を選択していました。というのも、生物を選択すると受験できる大学が絞られてしまうからです(理系大学の二次試験の多くは物理と化学の二科目が必要)。高2の時点では、特に進学したい大学も学部学科もなかったので、とりあえず保険の意味で物理と化学を選択しました。(男はだいたいこのパターンかも)

 

で、大学では生物を専攻することにしました。となると案の定、大学の勉強はめちゃくちゃ困りました。生物の知識なんて中学で止まってるからです。ただし、困っているのは私だけではなく、学科の人は全員困っていました。その学科は生物系なのに、受験では化学と物理が必須で生物では受験できなかったからです。つまり生物系の学科なくせして、全員高校時代に生物を選択していなかったのです。

 

「オッシャー!!大学に入学したし、一から生物の勉強やったるぜー!」みたいに熱量溢れる人にはなんの問題もないと思いますが、「サークル!飲み会!」に熱心なほとんどの大学生にとってはかなりキツイです。高校の内容より難易度は遥かにグレードアップしているのに、教授たちは高校の先生ほど熱心に教えてくれません。絶望です。ちなみに大学1年生で購入した(させられた)教科書の一部はというと↓

これ、いまはなきタウンページ並みに分厚いです。

 

これも分厚いです😱

 

物理化学も勉強させられます。物理化学の内容は、高校とは比べられません。数学の能力がめちゃくちゃ必要です。辛い。

 

有機化学もあります。高校時代はある程度好きだった有機化学ですが、大学からは嫌いになりました。

 

生物を勉強したことないのに、生物をやさしく学べる本なんて1つも紹介されませんでした。いまだから言えます。これは大学教授の怠慢だと。生物を勉強したことのない人たちに、5000円以上もする専門書を何冊も購入させて「ハイ、あとは授業で!」とするのはハードモードすぎます。(って、それが大学で勉強するってことなんや!と言われたら、それまでなのですけれど😅)

 

ということでこの記事では、高校で生物を勉強してこなかった人が、大学で生物を専攻することになって、「何を勉強したらいいんや?どうすればいいんや😱」と困っている人向けに、お勧めの本を紹介したいと思います。

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『大学生物学の教科書』で必要な基礎知識を詰め込もう

大学で購入した本はとりあえず全部脇に置いて、この本から読み始めましょう。とても読みやすいです。これで生物学の全体像をつかんでおきましょう。現在、5巻まで発売されていますが、とりあえず3巻まででいいかと思います。3巻まで読んでしっかりと理解すれば、大学1年生ながら、大学4年生、なんならM2まで含めてその学科の上位5%の学力になれるかと笑

 

 

 

 

 

私がこの本に出会ったのは、大学4年生の時。時すでに遅しです。この本を読んで生物学の全体像をつかんだ後に、大学の授業を受けていたらなぁと悔やむばかりです。

『美しき免疫の力 動的システムを解き明かす』

生物学の中でもかなりのメインどころが免疫システム。細菌やウィルスやがんなどから身を守るためのシステムですから、現在でも熱心に研究されている分野です。ですから毎年膨大な論文が出ています。つまり、超複雑。固有名詞多すぎ。覚えるの辛い!となる分野です笑

 

マクロファージどうとかこうとか、ナチュラルキラー細胞がどうとかこうとか、T細胞がどうとかこうとか、教科書を読んでも初学者にとってはキツいのですよ。覚えるためにも、まずは免疫の全体像を知りたいじゃないですか?それにうってつけなのがこちらの本です。

 

大学で購入する本とは大違いで、めちゃくちゃ読みやすいです。免疫の全体像を理解できます。「なるほど、こういう背景があって研究が進んできたんやな」ということが分かります。

たとえば、以下のようなことが、科学の歴史とともに分かります↓

  1. ヒトの免疫システムって、昆虫やマウスと違うの?
  2. 獲得免疫が開始するのはどういうとき?
  3. 免疫システムが暴走したらどうなるの?
  4. ノーベル賞を受賞した本庶佑さんのPD-1と免疫ってなにが関係しているの?

などです。

 

免疫の勉強を始める前に、この本を読んで全体像をつかんでおくことをおすすめします。

おわりに

以上、オススメの本を紹介してきました。私が大学1年生の時に読みたかったなーと心から思える本です。

 

基礎的な知識が抜け落ちたまま過去問を暗記することで試験を乗り切り、研究室に配属されると、「この研究ってなんなん?」となります。そして卒業する頃には「なんのために大学にきたんや…?」と後悔することになります。基礎知識もなく、研究の背景知識もなければ、大学の醍醐味である研究室に配属されても「なんでこの研究やるの?なんの意味があるの?」状態に陥ってしまい、教授や准教授に言われるままに研究という名の作業をすることになりますからね。(しかも朝から晩まで。ブラックです)

 

ということで、ちょっとは大学生らしく学問をしたければ、ぜひこちらの本をお読みください。参考までに。それでは!

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