英語論文で登場してくる
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などの意味が分かりますでしょうか?
恥ずかしながら私は大学を卒業した後に知りました・・・。ということで、この記事にまとめていきます。参考にした本はこちら↓
;(セミコロン)、—(エムダシュ)、-(エヌダッシュ)の意味
それでは以下に、それぞれの意味を書いていきます。
;(セミコロン)の意味
;(セミコロン)は2つの独立した節をパラレルにつなぎます。節とは主語と動詞がある文のことです。(片方の節が片方の節に従属する場合は、コロンやダッシュを使います。)
- At Time 1 , people read the words; at Time 2, they tried to remember as many words as possible.実験参加者は、時間帯1に単語を読み、時間帯2にはできるだけ多くの単語を記憶することにした。
- People in the reading condition read the words; People in the listening condition heard a recording of the words.読み取り条件の実験参加者は単語を読み、聴きとり条件の実験参加者は録音した単語を聴くものとした。
- A collaborative writer teaches; a combative one wants to set someone straight.協調的な書き手は相手に教え、好戦的な書き手は相手を矯正しようとする。
セミコロンは句ではなく節をつなぐので、英語論文を書かれる方はお間違えのないように。
—(エムダシュ)の意味
—←これはダッシュと呼ばれますが、この幅が大文字のMの幅であることからエムダッシュとも呼ばれます。エムダッシュの一般的な使い方は2通りあります。
①節や句を文末に連結する。(ダッシュを文末で使う用法)
- Work through this — you need semicolons.これをやってみること—セミコロンの必要性がわかるだろう。
②ダッシュ2つを、括弧のようにして使う。(ダッシュを文の途中で使う用法)
- Forty–two adult— 12 women and 30 men—participated in the experiment.成人42名(女性12名、男性30名)が実験に参加した。
ちなみに—(エムダッシュ)は、Macで「Shift + Option + – 」で入力できます。
-(エヌダッシュ)の意味
—(エムダッシュ)には-(エヌダッシュ)という親戚がいます。幅が大文字のNと同じためエヌダッシュと呼ばれています。ハイフンと違うため要注意です。
エヌダッシュは、「between」の含意をスマートに表現しています。エヌダッシュとハイフンでは意味が全然違います。
- parent-child behavior(ハイフン):親になってしまった子どもの行動、という意味になる
- parent–child behavior(エヌダッシュ):親と子どもの間に見られる行動、という意味になる(behavior between parents and childrenの略)
- teacher-parent conference(ハイフン):教員をしている親の会
- teacher–parent conference:保護者会
ちなみに-(エヌダッシュ)は、Macで「Option + -」で入力できます。
:(コロン)の意味
コロンの意味ですが、これはよく知られている通り、コロン以下が前の文の説明をします。たとえば、
- 一般:具体
- 概念:事例
- 行動:結果
- 主張:エビデンス
というようなカタチで、前の文を説明します。
- For someone who teaches in the Information Age, my mental model of learning is quaint: Read some books.学習をめぐって僕が頭の中で考えているモデルは、情報化時代の教員として少々風変わりかもしれない。そう、本を読むべし。
- Some writing shuffles about in beachwear: It feels casual and familiar, genial and earthy.文章によっては、ビーチウェアのような文体で書き進められるものもある。カジュアルで、親しみがあって、親切で飾らないという感じだ。
おわりに
基礎的な話ですが、知らない人が意外と多いように思います。少なくとも私はそうでした。お恥ずかしい・・・。
参考までに。それでは!
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