この記事では『一票の格差問題』について書いていきます。
選挙の仕組みを考える上で外せない問題になります。
有権者の一票の価値に差が出る
一票の格差問題とは、『一票の価値が変わること』です。
例えば、A選挙区では1万人の有権者あたりに1人の当選者が出るのに対し、2万人の有権者あたりに1人の当選者が出るB選挙区があったとすれば、一票の価値が2倍も違うということになります。
選挙区の違いで一票の差の価値が異なってもいいのでしょうか?
ダメですよね。
普通に考えれば、人口が多い地域からは国会議員も多いべきだし、人口が少ない地域からは国会議員も少なくてはなりません。
鳥取と島根からは参議院1人問題
参議院では47都道府県に1議席を割り当てています。
ですから、人口の少ない鳥取や島根からでも必ず1人ずつの国会議員が選ばれるので、一票の格差がまれてしまいます。
だったら、島根と鳥取の2県を合わせて参議院を1人出せばいいんじゃね?という考えが出てきます。
でも話はそう単純じゃありません。
もしあなたが鳥取県民だったら、どう思いますか?
島根県から議員が当選したら、鳥取より島根を優先的にしそうですよね?
鳥取県民からしたら、そういうの嫌じゃないですか(´・ω・)
人口比的な老人と若者の格差
一票の格差は都市と地方だけではありません。
若者と老人(老人という言い方は悪いのですが)の一票の格差があるのです!
少子高齢化の通り、人口比的を見ると若者が少なく高齢者が多いカタチになっています。
であるならば、あなたが政治家なら、若者と老人のどちらから票を多く取れると思いますか?
もちろんのこと、老人ですよね。
老人の方が人口は多いし、投票率も高いので、当選したい政治家ならば老人向けの政策を掲げるのです。
これがシルバー民主主義と言われる所以です。
まとめ
若者よ、投票に行こうぜ!!
若者の投票率を上げなくては、
- 若者向けに動こうとする政治家が登場しない
- ツケが先送りされ続ける
と、ここで変えておかないと社会保障費やらで積み重なった爆弾が、未来の世代にのしかかることになります。
政治のことはよく分からなくても、とりあえず選挙に行って投票率さえあげれば「お、若者の投票率高いじゃん!これからは若者向けに演説しても当選できるかもな!」と出馬する人が考えてくれるかもしれません。
今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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