本日も「Gallagher Note」をお読みいただきありがとうございます。
こんにちは、福山です。
2016年11月21日の橋下×羽鳥の番組で、トランプさんを取り上げていました。とても面白かったので備忘録的に記事に残します。
なぜトランプ氏は勝てたのか?
メディアや専門家が大きく予想を外し、ヒラリーさんではなくトランプさんが大統領選に勝利しました。
その理由として、低所得者の白人の票を得ることができたからだと、よく言われています。
教養のない・低学歴・貧乏人の気持ちをよく理解できたとから予想できたと木村太郎さんはおっしゃられてました。これについては私もよく分かります。結局は頭の良い人が日本の仕組みなんかを動かしていますが、頭の良い人のほとんどが金を持っている良い家からまれていますからね。
そういう人たちが自分とは違う世界の人の気持ちを理解できるとは思えません。当然ながら逆もそうですが・・・。
理想論に疲れた
橋下さんが超リアルなことを言っていました。「多様性とか寛容性とかを持ち出す人に限って多様性と寛容性がない。そういう人はトランプさんの考え方をちょっと耳にしただけで、あいつは非人間的だとか、人間的にダメだとか、感情的に攻撃する。ポリティカル・コレクトネスを重視する人は、自分たちが思う正義に触れられるとこんなにも非寛容になり感情的になるのが怖かった。」
(*ポリティカル・コレクトネス(政治的妥当性):差別的な言葉や表現をなくそうとする考え方のこと)
明日の生活が余裕な人は理想論を語りますが、明日の生活に余裕がない人は理想論なんて語れませんよね。アメリカの超格差社会が生み出した結果でしょう。
トランプさんは女性蔑視の発言などですごく問題になっていました。そのことについて橋下さんがアメリカ人女性に質問していましたが、その答えは「女性もああいう風に話すわ!時代は変わったのよ」です。もちろんテレビ局の編集で使いたかった言葉が出たところを使っているのかもしれません。このような発言に対してメディアは批判していますが、国民は「あれくらいは別に構わない。そんなことよりアメリカファーストだ!」というのが本心なのでしょうね。
二つのアメリカ
FBIの入社試験に受かったけどそれを蹴って芸人になった最近話題のREINAさんが出演されていました。REINAさんはヒラリー派で今アメリカは2つあると。政策も違い、考え方も違い、国民性も違い、メディアの影響力もまったく違うアメリカがあり、母国だけど私が知らない国になってしまったと発言していました。
これに対し政治学者の三浦さんが「皆さんはそうは思いたくないかもしれないけど、ヒラリーさんもトランプさんもまともで、トランプさんは実際リベラルな人だけど、メディアとか有識者が煽ったり、選挙運動員の一般市民が憎しみにかられて行動したので変な印象がすごくついた。パンドラの箱を開けたようなもの。でもなぜ開けざるを得なかったかというと、アメリカが追い詰められていて、移民政策などアメリカが抱えた問題はたくさんあります。これをトランプさんが代弁したんです。」
アメリカでは超格差社会が広がってるのに、移民の受け入れOKなんて言ってられないだろ!アメリカファーストだろ!と理想論ではなく現実をみたトランプさんが支持されたのも分かりますね。
ここで、パンドラの箱を開けるのが政治家の役目だと橋下さんは言います。
日本で言えば、築地の豊洲移転の問題のパンドラの箱を開けたのが小池都知事ですね。有耶無耶のまま適当に税金を垂れ流しながらズルズルと進むよりは、パンドラの箱を開けて改革していくしかないのだと思います。
トランプさんの移民政策
- 犯罪者
- 犯罪歴のある人
- ギャングメンバー
- 密売人
こういう不法移民をアメリカから追い出すとトランプさんは発言しました。
私もこれが日本だったら、そんな人は追い出してもらいたいなぁと思います。でもこれって普通の考えそうですよね。
木村太郎さんが驚く現実を語っていました。
「アリゾナに行ってきたらびっくりした。アリゾナはひと月に何万人も不法移民が入ってくる。どうやって入ってくるかというと、迷彩服を着て足跡がつかないような靴を履いて、二十人くらいが団体になって背中に麻薬を背負って入ってくる。それで入ってきたらあるところで荷物置いて、手を上げて移民局で密入国しましたと言います。そうすると移民局はその人たちに飯を食わせてバスに乗せて帰します。それを10回も繰り返すと、メキシコでは大金持ちになる。私は生活に困っている人がそ〜と入ってくると思っていたけど、そんなことはなくてメキシコ人だけじゃなくて、中国人も入って来てる」
この話が衝撃すぎてびっくりしました。
こういうことに対してトランプさんが国境の対策を厳しくするのは支持されることだと思います。
この話においてはヒラリーさん派のディープ・スペクターさんもREINAさんも反論できていませんでした。
日本の安全保障はどうなる?
アメリカ人的には
「自衛隊と軍隊の違いってなんだよ!アメリカ軍と同じように仕事しろよ!」
てな考えでした。
そりゃそうですよね・・・。
橋下さんの考えとしては日本の立場はちょっと厳しくなるけど、世界は平和的になると言います。というのも、トランプさん的にはアメリカは世界の警察を、つまり一国支配主義を辞めて、ロシア・中国・アメリカの大国同士で強調していくと。
なぜ日本の立場が悪くなるかというと、日本の近くの中国・ロシアの価値観が押し迫ってくるからです。今までは大国アメリカがバックについていてくれたから日本は立場を保てていました。でもその強力なバックがいなくなり、なおかつアメリカがロシアと中国と仲良くしていこうと考えるなら・・・危険な匂いがしますよね。
アメリカの青年が血を流すなら日本も流せ
アメリカの青年が日本を守るために血を流すのなら、日本の青年もアメリカを守るために血を流せ。
これが今後の焦点になっていくでしょうね。
三浦さんは「アメリカの国民に、今まで意識していなかった日米同盟を見せてしまった。これもパンドラの箱で、普通の人が普通に考えたら、米兵の命をなんで日本のために使うのか?が見える化してしまったので、これからは日本を守る必要はないよねという方向に向かいます。だから日本の防衛費は今5兆円ですが確実に上がる方向に向かいます。」
高齢化でどんどん社会保障費も上がっていくのに、防衛費も上がっていきます。じゃあどうするんだ?これは日本国民が全員で考えていくべきことでしょう。
防衛費を上げたとしても、それを何に使うのかがすごく問題です。通常兵器だけをレベルアップしたとしても核を持ってるロシアや中国に対抗できるわけではありません。
トランプさんが大統領になったことで、『日本を核を持つ』という選択肢が前よりも色濃くなったことは確かでしょう。
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