超小型のオーディオインターフェースSHURE MVX2Uが気になったので購入してみました。(>SHURE MVX2Uが使いやすそうだぞ!【X2Uの後継機】)
2週間ほど使ってみて「いいなー」とは思ったのですが、思わぬデメリットも気がつきましたので記事にしたいと思います。
まずは箇条書きにでまとめます↓
- デスクがスッキリするので見栄えがいい
- 音質もいい
- パソコンで使えるアプリもいい
- iPhoneやiPadでは対応アプリがない
- Macの画面収録だと、なぜか片耳からしか音が再生されなくなる
SHURE MVX2Uレビュー
では以下にもう少し具体的にレビューしていきます。
SHURE MVX2Uのスペック
SHURE MVX2UはXLR接続を必要とするマイクに装着するデバイスで、これさえあればあとはUSB-Cケーブル1本で録音環境が整います。電源なども必要ないので、非常にデスク周りがスッキリとします。




とても小さいです。

いままではSHURE MViというオーディオインターフェースをこんな感じで使っていました。(>ShureのオーディオインターフェイスのMViとSM58を購入してみた)

SHURE MVX2Uを使うとこんなにもスッキリします。マイクアームに接続すると、机にオーディオインターフェースを置かなくてよくなるので、とても机の上がきれいになります。
SHURE MVX2Uのスペックを簡単に表にまとめると↓
SHURE MVX2U | |
Mac/Windowsアプリ | あり |
iOSアプリ | なし |
アプリの機能 | EQ、リミッター、コンプレッサーなどのDSP機能の設定が可能 |
48Vファンタム電源供給 | あり |
ゲイン | 最大60db |
ループバック機能 | なし |
ヘッドホン端子 | 3.5mm |
ビット深度 | 16ビット/24ビット |
サンプリングレート | 48kHz |
寸法 | 高さ44 x 幅140 x 奥行き158mm |
質量 | 100 g |
同梱物 | USB-C – USB-C ケーブル (1m) |
SHURE MVX2Uのメリット
SHURE MVX2Uのメリットはと言いますと、
- なんといっても小型なところ
- 音質は文句なし
- それでいて最大60dbのゲイン調整ができるとこと
かと思います。
Shure製品なので音質についてはいうことはありません。
この製品を際立たせているところは、小型なだけではなく最大60dbのゲイン調整ができるので、ゲインをあげる機材が必要ないところです。
たとえば有名なShureのマイクSM7bは、単体だと音が小さい問題があります。
ですからクリアにゲインを上げるCloudlifter CL-1 Cloud Microphonesなんかが必要になってきます。
でもこれ、値段が高いんですよね。
マイクも高いし、ゲインを上げる機材も高い・・・。あと、オーディオインターフェースも必要なので、この3点を揃えるとなるとなかなかのお金がかかります。それにデスク周りがごちゃごちゃします。
その点、SHURE MVX2Uはお手軽価格です。オーディオインターフェースとしての機能は微妙ですが、「音楽作成をがっつりやるぜ!」という方でなければ、これで十分な機能じゃないでしょうか。
オーディオインターフェースの機能は微妙と書きましたが、MacやWindowsでは専用アプリでイコライザーの設定などは可能です。「声を録音したり、配信したい!」という方にはシンプル設計で、素人にも使いやすいアプリなのです。
デメリット1:iPhoneやiPadなどの携帯端末にはアプリがない
旧バージョンのShure MViというShureのオーディオインターフェースは、iPhoneやiPadに接続して、アプリを使うことができました。
しかし、SHURE MVX2Uでは使えなくなってしまいました。
公式サイトにもこのように書かれています↓
公式には、MVX2UはノートPCやデスクトップPCでの使用を想定して設計されています。
https://service.shure.com/Service/s/article/Use-MVX2U-with-iPhone?language=ja
iPhoneに接続してMVX2Uを使用することはできません。
公式にはMVX2UはノートPCおよびデスクトップPCでの使用を想定して設計されています。
https://service.shure.com/Service/s/article/Use-MVX2U-with-iPad?language=ja
ですのでiPadに接続することはできません。
iPhoneやiPadと同様に、Android端末もダメです。
公式には、MVX2UはノートPCやデスクトップPCでの使用を想定して設計されています。
https://service.shure.com/Service/s/article/Use-MVX2U-with-Android-phone?language=ja
MVX2UはAndroid Phoneに接続することはできません。
公式サイトにこのように明記されていますから、アップデートも期待できないでしょう。
SHURE MVX2Uはパソコン用として考えましょう。
(ちなみに私はiPad Proを所有しているのですが、SHURE MVX2Uを接続すると使えます。ただ、専用アプリがないので細かな設定ができません。DAWアプリを持っている人であれば、ある程度は調整ができると思います。)
デメリット2:Macの画面録画だと音声が片耳からしか聞こえない
Macユーザーだけの問題だと思いますが、Macの画面収録にSHURE MVX2Uのマイクを使いますと、録画した動画からは片方の耳からしか音声が出ません。
Macのボイスメモアプリですと、両耳から音が出ます。なぜか画面収録だと片耳からになります。
これはアップデートで改善を期待したいところ。
ちなみにShure MV7ですとこのような問題は起きていませんから、アップデートで直せると思うんですよねぇ。
まぁ少し詳しい人であれば、Blakholeアプリを使ったり、OBSアプリを使ったりすればどーとでもできる問題なのでそこまで気にしなくてもいい問題だとは思いますが。
私のように、余計なことをとにかく考えたくないめんどくさがり屋な人にとっては、ちょっと問題なのです。
ということで、Macの画面収録をお考えの方はSHURE MVX2Uの購入にはお気をつけくださいませ。
おわりに:MVX2Uはとりあえず音声配信したい!という人にオススメ
SHURE MVX2Uは「とりあえず配信をしてみたい!」というライトユーザーにオススメできる製品かなと思います。(MacかWindowsをお持ちの方という前提条件付きですけども)
- ダイナミックマイクを購入して
- SHURE MVX2Uを購入して
- あとはパソコンに繋げる
だけで、音声配信に必要なハードウェアの下準備は整います。あとはSNSの配信サービスを使うなり、こだわりたければOBSアプリを使うなりすればOKです。
配信系でよく言われる問題が、
- 雑音が大きい
- 声が小さい
の2つだと思いますが、ダイナミックマイクを使えば雑音問題は解消できますし、声が小さい問題もゲイン+60db調整ができるSHURE MVX2Uがあれば大丈夫でしょう。
iPhoneやiPadでの音声配信を考えるのであれば、Shure MV7をオススメします。ただこちらはゲイン調整が+36dbまでしかできないので、声が少し小さい問題が発生するかもしれません。>SHURE MV7 レビュー【音が小さいので口を近づける必要あり】
参考までに。それでは!
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