「機会費用、サンクコスト、機会損失、損失回避」
という言葉を聞いたことがありますか?
簡単に記事にてまとめてみました。これらを知っておけば、ちょこっと賢くなった気がしますよ〜^^
機会費用とはなに?
私たちの人生は常に選択の連続です。選ばれるものもあれば、選ばれない選択肢もあります。
私たちはどちらかの選択肢で迷ったときに、利益が多くなる方を選ぶと思います。つまり、より利益が得られる方を選び、利益が少ない方を選択肢から外します。
この、選ばれなかった選択肢(利益)のことを“機会費用”と言います。
大学進学と機会費用
機会費用の説明の時に、よく例に出されるのが大学進学についてです。
なぜ大学に進学するかというと、大学に進学することで将来的に得られる賃金が上昇すると考えるからです。データ的にも大学卒業者の生涯賃金が3億2千万円くらいに対して、高校卒業者の生涯賃金は2億4500万円ぐらいです。
その差額は約7000万円ほどになります。
もう少し詳しく大学へ進学するべきかどうか?についてみていきましょう。
大学に進学するのはお金がかかります。授業料や下宿にかかる生活費・・・ 国立と私立で大きく変わってきますが、私立だと4年間でだいたい1000万円くらい必要になります。(学費500万、生活費500万)
整理すると、
- 大学進学で得られる将来の利益が約7000万円
- 大学進学に必要な費用が約1000万円
「これだけかなー」と思うかもしれませんが、もう1つ大事な視点があります。
『働いた場合:高校卒業後の4年間で得られた賃金』で、得られる賃金はだいたい1000万円くらいになります。
つまり、
- 大学進学で得られる将来の利益が約7000万円
- 大学進学に必要な費用が約1000万円
- 大学に進学したために得られたであろう利益が約1000万円
となるわけです。
この値を知った上で、「あんた、進学するの?しないの?」を考えた方がいいわけなのです。
ただーし、
- 将来の利益が7000万円もらえる保証はどこにもない
- それ以上かもしれないし、それ以下かもしれない
- 大学を中退するかもしれないよねー
- 大学で学べる知識は金額以上のものかもしれない
なんて、いろいろ考えないといけないのです。今書いてきたことは、あくまで平均的であって、統計学的な数字なのです。
んで、一番知っておかないことは、
4年間という時間を何に使うの?
ってことです。
ほとんどの大学生は、4年間を超無駄に使います。
- 授業中は寝る
- ビールの一気飲みに全力を出す
- だらだらする
- youtube見まくる
さてさて、こんな生活をするために大学の費用として1000万円を「ポン」と出しちゃうんですねー。奨学金で借金する人もいるでしょう。(私のこと)
今思うことですが、1000万円あれば世界中を旅できるんですよね。1000万円使って1年間世界中を旅する方が、大学4年間で得られることより多いと思います。
旅した後、それでも学びたいことがあれば大学に行けばいいんじゃね?働きながら大学に行けばいいんじゃね?世界を旅して、問題意識を持って大学に行った方がいいんじゃね?と私は思います。
私ごとですが、4年間という時間+1000万円を有効に使えなかったなーと。
機会費用を知ることはなぜ大切なのか?
機会費用を知ることはなぜ大切だと思いますか?
機会費用を知るからこそ、私たちはより利益があると思える選択肢を選ぶことができます。先ほど書いた、「1000万円使って旅する方がいいんじゃない?」という考えは機会費用を知ったからこそできる考えです。
私が高校生の時は、大学四年間にかかる費用のこと、そして時間のことを教えてくれる人はいませんでしたし、それを知ろうともしていませんでした。つまり私には「大学に行く」という選択肢しかなかったのです。
それが正しい選択肢なのか選択肢ではないのか・・・そんなことは頭の片隅にもありませんでした。モッタイナイ。
ちょっと怖い機会費用
例えばですが、自動ブレーキ付きの車と、自動ブレーキが付いていない車、機会費用の観点から、あなたはどちらを選びますか?
ここでイロイロ考えて、「ちょっと高いけど、自動ブレーキ付きの車を買うぜ!そっちの方が安全だし、後々利益がありそうだからね!」と選んだといます。
ここで、人のめんどくさい心理が働いてしまう可能性があります。
「自動ブレーキついてるし、ちょっと乱暴な運転してもいいか☆」
・・・これ、厄介なんですよね。
自動ブレーキ以外にも、がん保険とか、生命保険とか、人は安心を手にすると、「これくらい大丈夫っしょ!だって私コレつけてるもん!(加入してるもん!)」という考えに陥ってしまいます。
お金には変えられない大切なことだってあるんです。
サンクコストってなに?
サンクコストは「戻ってこないコスト」のことです。
よく言われるのが、
- 映画がつまらなかったら、すぐに出る?
- それとも最後まで見続ける?
映画を見続けようとも、映画館を出ようとも、支払った代金は返ってきません。それなのに「モッタイナイ」と思って映画を見続けることは時間の無駄です。
これがサンクコストが与える心理への影響になります。
高速増殖炉もんじゅ・・・これにかかったサンクコストはえげつないんですな。ダメなものはダメ!っと切り捨てる覚悟が必要なのです。
機会損失ってなに?
機会費用と似た概念に、『機会損失』があります。
これは、“タラレバ”的な概念になります。例えば、「仮想通貨がバブルや!!」と聞いたときに、「いやいや〜、よく分からないものには手を出さない方がいいでしょ〜」というのは見方によっては『正しい判断』とも取れますし、『機会を失ったな』とも取れるわけです。
機会を失うことを、機会損失と言います。
仮想通貨の例えが悪かったら、
- あの時、あの子の手を握っておけば・・・
- あの時、株の勉強をしていたら・・・
- あのビッグウェーブに乗ってたら・・・
みたいなのが、機会損失になります。チャンスがあったらやってた方がいいかもなのですね。
「やらない後悔より、やって後悔」という格言もあります笑
損失回避ってなに?
行動経済学の分野では『損失回避』という言葉があります。
これは、「得ることより、失うことの方が怖いぜ!」ってな人の心理を表しているものです。
損失を回避しようとするあまり、私たちは機会(チャンス)を見逃しちゃうわけです。そんなわけで、私たちは機会損失をしやすいようになってるんですねぇ。
まとめ
この記事では『機会費用、サンクコスト、機会損失、損失回避』について書いてきました。
これらの概念を知っておくと、何かを選択するときに役立つと思います。ということで、頭の片隅にでも入れておいてください〜^^
今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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