国会議員と県会議員や市議会議員ってなにが違うの?
そんな疑問に答えます。
国会議員は『国』の問題を解決していく議員です。県会議員や市議会議員は『それぞれの地域』の問題を解決していく議員です。ようは『国の政治』と『地域の政治』といったところでしょうか。地方のことは地方で解決していくことを『地方自治』と言います。
地方公共団体とは?
各地方で政治を行う機関のことを『地方自治体(地方公共団体)』と言います。
地方自治体には、
- 都道府県
- 市町村
の2つがあります。それぞれにトップである首長と、政策を決定していく『地方議会』があります。
1:首長とは?
首長とは、国の政治でいう『内閣総理大臣』の立場にある人のことです。地方組織のトップとして、議会で決められた条例や予算に基づいて行政を行っていきます。
首長の呼び方ですが、
- 都道府県の首長:知事
- 市町村の首長:市長、町長、村長
と呼ばれます。
2:首長は選挙で選ばれる
首長はその地域の住民による選挙で選ばれます。自分の地域のトップを選挙で選ぶことができるのですね!アメリカの大統領みたいな感じです👍
しかし・・・投票率は低いです😂
>池上彰氏の苦悩【政治・経済を分かりやすく説明しても投票率は過去最低】
3:首長の任期は?
任期は4年です。
4:首長に立候補できる年齢は?
- 知事:30歳以上
- 市町村長:25歳以上
5:地方議会とは?
国の政治でいう国会にあたるのが『地方議会』です。地方議会の議員も地域の住民によって選挙で選ばれます。つまり、地方自治では、
- 首長も選挙で選ぶ
- 地方議員も選挙で選ぶ
と、地域の住民でどちらも選挙で選ぶことができるのです!(国の政治だと、国会議員しか選べれない)
6:地方議会と国会の違い
国会は衆議院と参議院に分かれていました。つまり二院制を採用しています。地方議会は国会と違って一院制です。
7:地方議会は何をしているの?
- 地方自治体の方針を決める
- 条例を制定する
- 予算を決める
などの仕事をしています。
首長や議会の政策に従って地域の住民のために仕事をするのが、その地域で働く役所(公務員)です。役所の仕事は2つに分かれます。
- 自治体事務:住民の生活に関わる仕事
- 法定受託事務:国の仕事を受託
1:自治体事務
- 学校や公園の設置や管理
- 道路や川の整備
- 消防や警察の運営
- 保育所や高齢者施設の運営
などの住民の仕事に直結するのが自治体事務です。
2:法定受託事務
- 戸籍の登録
- パスポートの交付
- 国勢調査に関する事務
などが、法廷受託業務です。
8:地方自治の財政状況は厳しい
地方自治の財源は、
- 住民が納める住民税
- 国からの地方交付金
- 国庫支出金(国から地方に任された仕事のために国が補助する費用で、使い道が決まっているため地方が自由に使うことができない)
- 地方債(国債のようなもの。つまりは借金)
などです。
正直なところ、ほとんどの地方自治体は国からのお金がないとやっていけません。地方税などの独自の収入が3分の1程度しかないため、『3割自治』と呼ばれています🤢
国からのお金に頼るということは、国に逆らえないわけです。ですから、地方として自由な政治を行うことができません。
おわりに
橋下徹さんは大阪都構想を実現しようとしていました。これは『大阪』という地方をよりよくしていこうとするものです。
- 二重行政をなくし、無駄な税金支出を抑えること
- 強い大阪を作り、東京と大阪で日本を引っ張っていこう
そんな想いのもと、批判や非難を受けながら大阪都構想を実現しようとしていたのです。「日本を変えるためには、まず地方自治体から」、そんな考えがあったのだと思います。
国の政治は遠すぎてよくわかりません。しかし地方の政治であれば、
- 自分たちで首長を選ぶことができる
- 自分たちで議員を選ぶことができる
と、政治が一気に身近なものになります。まずは地方自治から興味を持っていくのがいいのではないかなーと思っています。(試しに地元の市議会議員の学歴を見てみてください。たぶんびっくりすると思います。)
それでは!
*記事の内容を簡単に動画でまとめています↓↓↓
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